遺跡の向こう側
「うし!!」
インフィが玲斗から離れて回り込みながらアイアンメイデンに近づいていく。アイアンメイデンはそれに合わせて回転し、犬も大半が追いかけていく。
「ガゥ!!」
残った玲斗にも犬が襲いかかるが
《アイスランス!!》
何本もの氷の槍で犬達を一掃する!
ドゴォ!ドゴォ!
インフィに向けて両手の斧が射出された!それらを巧みに躱し、斧に上から攻撃を加え地面に埋もれされる。
「行け!」
「はい!」
アイアンメイデンに向かって走り出す玲斗!アイアンメイデンが彼の方を向くが斧は地面に突き刺さったままだ。
ガガガガガガ!!
アイアンメイデンは更に力を加えて回転し斧を抜こうとしている。
「させるか!!」
玲斗はその場で踏ん張り、サリヤの魔法を思い出した。
(マスターのあの魔法を打てれば!)
魔法の発動には何よりイメージが必要だ。その魔法を放ち、敵がどうなるかまでイメージすることが出来て初めて発動できる。目をつぶりその魔法を思い出し、放つ。
《ダースピアー!!!》
前に突き出した両手の間から黒い棒が飛び出しアイアンメイデンの胸のど真ん中を貫いた!
ゴゴゴゴゴ
アイアンメイデンが音を立てて倒れていく。だが崩れ落ちる前に止まり、その顔を俺に向けてきた!
「ぐぅぅ!!」
腕全体が痛い。今までの魔法とは違い、魔力が駆け抜けた部分が焼けるようだ。腕には黒い稲妻が走っている!
(今まで魔法を使った時はこんなことにならなかったのに!属性の違いでここまで違うものなのか!?)
腕が上がらなくなっている間にアイアンメイデンの斧が元に戻ってしまった。俺に向けて斧を撃つ気満々だ!
(アイスウォールじゃ防ぎきれない!かと言ってダースピアーじゃ決めきれない!!)
インフィさんは犬達にまとわりつかれている。助けにはこれなさそうだ。
(攻撃するしかない。さっきよりも大きくて強い魔法で!あいつの攻撃が来る前に!)
魔法で大事なことはイメージ。俺が思い描く魔法のイメージは、驚くほど速く組みあがった。
ゴゥ!!
二つの斧がさっきよりも早く俺に飛んでくる!!
《ダースドリル!!!》
無理矢理前に挙げた両腕からアイアンメイデンと同じくらい大きな黒いドリルが飛び出していった!
「はぁ!!??」
インフィさんの驚く声が聞こえるが前のドリルに集中しないと維持できない!
ガガガガガガガガガ!!!ズシィィィン!!ゴゴゴガガガ!!
ドリルがアイアンメイデンをなぎ倒し後ろの壁を壊したところで消えてなくなった。壁からは外の光が入ってきていた。




