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遺跡の最奥

「うぉりゃぁ!!」


《アイスランス!》


氷の槍で犬の動きを止めたところで


「ふん!」


インフィさんの大剣で切り裂く。この戦法で犬達を蹴散らしながら前に進む。蛇人族とは違い大きさの違いはなく、死んでも爆発しない。この世界で襲ってくる敵で死んで爆発しないのは始めてかもしれない。


「多すぎじゃない!?」


問題はその数だ。倒しても倒しても奥からやってくる。まさにきりがない。


「この感触。生物じゃないかもな。」


「生物じゃない!?どういう、事ですか!?」


「上で倒してた時から違和感があった。何かの魔法で作られた式神だ。」


「じゃあ、ずっと出てくるって事ですか?」


「向こうの魔力が続く限りずっと出てくるだろうな。」


「それなら向こうの魔力が無くなるまで耐えれば!」


「これだけずっと向かわせて来るって事は、どれだけ作っても魔力が無くならない保証があるんだろうな。」


「えー!そんな無茶苦茶な!」


時々犬を倒しているが生物と式神の違いがわからない。でも死んでも爆発しないって事は式神なのか?


「まあ、一つ分かるのはこの犬どもが出てくる先にこいつらを生み出している奴がいるってことだ。」


「そっか!それならやる気が出てきました!!」


槍を掴む手に力が入る!


「・・・ん?おい!前に空間がありそうだ!蹴散らして入るぞ!」


「はい!」


《アイスランス!!》


特大の氷の槍を放つ!俺達の前に道が出来た!


「はぁ!」


足に魔力を集中させてその空間に入り込む!


「ふん!」


後ろではインフィさんが入った後に入口の上に攻撃を加えて崩落させた。


「これで後ろのやつらは入ってこない。」


「良かった。・・・凄い大きい空間。」


改めて周囲を見ると途轍もなく大きな空間だとわかる。体育館が何個も入りそうだ。それに俺達が入ってきたような穴がいくつもある。そして、


「あれが親玉か。」


中心辺りにとても大きなこけしのような何かが鎮座している。どちらかと言えばアイアンメイデンだろうか?女性のような顔に金属で作られた棺のような体。腕はしっかりと生えているが下半身は布が広がっていて中が見えないようになっている。その大きさは天井に届きそうなほどだ。


「変なの。」


「変とは何か。これはデメテル様の力が入った母なる魔象なるぞ。」


いつの間にかそれの横に先ほど地面を壊したフードの人がいた。


「てめぇ!さっきはよくもやってくれたな!」


「それはこちらの言葉じゃ。せっかくひっそりと遺跡の中で研究を進めていたのに勝手に入ってきおって。何故あの封印を解くことが出来たのかのう?」


「研究だとぉ?」


「ふん、説明したとて貴様らに理解は出来ぬわ。あやつの意向通りディスブル国の近くの遺跡に研究所を構えたのが間違いじゃった。まったく三魔神様も何故あのような者の言うことを聞くのだか。そのせいでこうやって見つかってしまったではないか。」


「研究ってそのアイアンメイデンですか?」


目の前の像を指さして聞く。


「あいあん、めいでん?なんだそりゃ?」


「え?あれってアイアンメイデンじゃないの?」


「貴様、何故この魔像の名前を知っている。」


「え?え?」


二人から疑問の眼差しを向けられる。


「このアイアンメイデンはデメテル様自らつけられたお名前。それを何故貴様が知っている?」


「あっ。」


まさかこの世界にアイアンメイデンってないのか?でもそうなったらデメテル様ってのがつけた名前がたまたま合ったのか


「デメテル様?は知ってます?」


紛らわすために横のインフィさんに聞くも。


「知らねえ。デメテルもアイアンメイデンも知らねえ。」


「まあよい。今から貴様たちは死ぬのだ。」


ガコッ


アイアンメイデンの前部がゆっくりと開いていく。


「この遺跡は大事な研究場所。貴様らごときが踏み荒らして良い場所ではない。」


アイアンメイデンの中は何やら内臓のような気持ちの悪い物がうごめいている。


「きも・・・。」


思わず声が出てしまうほどにグロテスクだ。その腹の中からゆっくりと肉の触手が出てきて女を引き込んでいく。


「貴様らがどうやってあの封印を解いたのか、貴様がなぜこの魔像の名前を知っているのかは最早問わん。さっさと貴様らと残りの二人を殺して封印をかけなおさなばいけないのでな。外にこの遺跡のことが知られなければそれでよい。」


ガッチャン ガコッ


アイアンメイデンの中にしまわれた時、アイアンメイデンが大きく震えた。


ガガガガガ


アイアンメイデンの両腕が両刃斧に変わり、下半身の布が大きく蠢き始める。


ウォォォォ!!


そして布の中から先ほどまでの犬が生み出された!


「けっ、要は倒す目標が一つに固まったって事だろ!」


「ですね!」


二人で戦闘準備をして構える!


キャァァ


アイアンメイデンが斧を掲げるのと同時に走り出す!!

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