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前との違い

《アイスランス!》


「ふっ」


レイトとインフィが前線で武器を振るい


《アイスアロー》


「やっ」


サリヤとランシュウが後方支援をする。打ち合わせた訳ではないが自然とこの形で大群を迎え討っていた。前衛の二人は足並みを合わせて敵を屠っていたが


「どりゃぁ!!」


時々レイトが先走り前に出すぎてしまうことが多かった。


「ちっ。」


インフィはレイトを一人にしないよう、それに合わせて無理やり前に出る。


「勝手に前に出んな!!」


「え?前に出てる?」


「お前が死ぬのは勝手だが、その分俺にしわ寄せが来るんだよ!!だからやめろ!!」


「そんなことないと思ってたけど、わかりました。」


反省した返事をしたレイトだったがその後も前のめりの姿勢は変わらず、インフィのイライラは止まらない。


「くそがぁ!!頭おかしいのか!!」


苛立ちは目の前の大群に向けられる。それぞれの奮戦もあり犬たちの勢いが収まることはないが、突破されることもなさそうだ。


「いやはや、人間君の成長は凄まじいな。僕達がこの辺りでウロウロしている間に何があったんです?」


「・・・成長速度は緩やかでは無いという事です。ある一つの出来事で急に変わるものですよ。」


そう言いつつもサリヤもレイトの戦い振りには驚いている。


(お腹の穴の塞がり速度。そしてその傷を感じさせない動き。)


そう。ユカリから受けた傷の後遺症が無く戦闘出来ていることに。


(治癒魔法を受けた訳でもないのに国に戻った時には穴がふさがり始めていた。そして痛みも無く普通に動けてしまっている。レイトに理由を聞かれた時はミールの治療のおかげと答えたけど、そんな程度じゃ説明がつかない。)


そしてサリヤは思い出していた。蛇人族の王の茨での体の再生速度を。


(まさか戦った相手の特徴を引き継いでいる?)


ありえないと言い聞かせながらもその考察を進めていく。


「ふう、やっと終わった。」


サリヤが考えを進めているうちに犬の襲撃は収まってしまった。


「お前、随分ちょこまか動くようになったな。」


「え?そうですか?」


「しかも前に前に行こうとしやがる。」


「インフィ君ずっとイライラしてたねぇ。」


「ただ単に強くなったならまだいいが、あの動きは死にに行ってるようなもんだ。」


「そうだったんだ。」


「それに自覚がないのがたちがわりぃ。」


「急に強くなって周囲の状況を把握できていないんですよ。ここは主のお姫様にお説教を。」


三人の視線がサリヤに向けられる。が、彼女はレイトの目を見たまま何も言わない。


「マ、マスター?」


無言の圧が怖くなりレイトが問いかける。


「・・・いえ、先は長そうですので早く進みましょう。」


そう言ってレイトの脇を抜けて先に足を進めた。


「?」


「怒らせちゃったねぇ。後で謝っときなよ?」


「は、はぁ。」


三人が後についていこうとしたとき


「!」


サリヤが前方を見て止まった。


「あ?」


「んー。」


インフィとランシュウも武器を構える。


「??」


レイトは何か分からず三人を交互に見ている。


「なに?」


前の方を見ると人型で全身を白い布に包まれた何かが立っている。そいつが屈んで両手を地面につけた時。


ドォォォォン!


真下の地面が爆発と共に無くなった。

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