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遺跡の異変

「中は結構広いですね。」


「遺跡の構造はそれぞれ違うからねぇ。」


「ここ以外の遺跡も知っているんですか?」


「知ってるよぉ。ここで四つ目かな?」


「そこには何があったんですか?」


「何にも。壁画とかはあったけどそれだけだったねぇ。それにさっきみたいな封印は初めてだよ。」


「ふーん。」


中に入れた俺達はインフィさんの先導、俺とランシュウさんを真ん中に後ろをマスターが守ってくれる形で中を散策していた。所々苔が光って歩きやすい大きな洞窟だった。


「それにしても、インフィ君とお姫様は疑り深いねえ。前と後ろの守護と言えば聞こえは良いけど多分あれ、話したくないだけだよ。」


耳打ちをするように話してくるが声のボリューム的には確実に二人にも聞こえているだろう。


「は、はぁ。ランシュウさん達は何で遺跡を巡ってるんですか?」


マスターが後ろに離れる際に余計な事は言わない様にと念を入れられたが、これくらいの世間話なら大丈夫だろう。


「簡単だよ。遺物が欲しいんだ。」


「遺物?」


「うん。遺跡には古代の遺物が遺されていることが多くてね。それを集めて売ったりして生活してるんだ。」


「へぇ、何かカッコいいですね!」


「でしょぉ!?いやぁ、君と話すのは楽しいなぁ!しかしこの遺跡はおかしいね。」


「?どこがですか?」


「他の遺跡ならこんな風に普通に歩くのさえ難しいんだよ。作られてから何百年も経ってる事が多いからね。でもここは道がある程度整っているさ。誰かが整えたみたいだ。」


「誰かが?」


「そう。封印の事といい、変な遺跡だ。」


「・・・。」


もし、この遺跡に由佳莉さんが狂ってしまった原因があるなら。


「ぶっ飛ばしてやる。」


自然とやることが口に出ていた。


「・・・。」


それから暫く進み少し広めの通路に差し掛かった時、


「おい。」


インフィさんが止まって声をかけてきた。


「来るぞ。」


「?」


前の方を見ると何かの大群がこっちに向かってきている。


「構えて下さい。」


マスターが隣に来る。


「普通の遺跡ならまず生物はいません。やはりこの奥には秘密があるようです。」


「ってことはあの生物達は。」


「秘密を守ろうとする番犬、と言ったところですね。」


「やるぞ。」


「・・・よし!」


気合を入れて氷の槍を構えたところに大量の犬が襲いかかってきた!

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