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この世界の考え方

「ァァァァァ!!」


「はぁぁ!!」


由佳莉さんが子供達に突っ込んだ間に割ってはいる!


《エクスプロージョン!!》


《アイスランス・スノウ!!》


周囲にまき散らすように発動された爆発魔法に氷の雪を当てて爆発させる。雪のフィールドの中で爆発が起こるが外には爆発が漏れないはずだ。


「由佳莉さん!止まって!!」


「ァァァァ!!」


どれだけ攻撃をしても、どれだけ魔法を撃ち込んでも止まらない!身体強化魔法だけじゃ説明がつかない!まるで前の猪の魔獣だ!!


(このままじゃ止められない!どうする!?)


彼女の攻撃は強くなり、後ろにも魔法がこぼれてしまう!


(殺すしか・・・。)


・・・今、何を考えた?


ドゴォ!


由佳莉さんに体を突かれて体勢が崩れる!後ずさりをしながらも攻撃をいなす!!


(俺は今、由佳莉さんを殺そうとしたのか?)


彼女の猛攻は止まることを知らない!


(・・・俺はこの世界の考え方に、染まってしまったのか?)


元の世界のことを思い出す。こんな血なまぐさいことのない世界を。


(あの世界に帰れるなら・・・ここで由佳莉さんに殺されても。)


槍が、手から落ちそうになる。


「シネ!!」



あなたの《生》を私に背負わせて、あなたは私の《生》を背負って。



ザシュ!!!



俺の手に握られた槍は



「ガハァ!!!」



由佳莉さんの心臓を貫いていた。

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