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闇魔法

《アイスランス・スノウ》


玲斗は空に氷の槍を投げ、それを自壊させ雪を降らす魔法を使う。これは玲斗のオリジナル魔法だ。


「ギャォォ。」


巨体の視線は下の玲斗から空からの雪に移っている。そして雪がや地面についた時


ギャキィ!!


雪が氷の槍となる!


「ガァァ。」


それらは巨体には刺さらなかったが、地面に刺さった槍がその挙動を制限した!


《アイスランス!!!》


その隙をついて普通より魔力を多く込めた氷の槍を生成する玲斗!


「おりゃあ!!」


敵の頭に向けて投げつけると


ガッ!!


鈍い音がして巨体が後ろに仰け反る!貫くことはしなかったが硬く作ったことと、身体強化魔法を強くして投げたことで仰け反らせることが出来た!


「ギャボァァァ!」


そこから凄い勢いで体を戻し、更にその反動を利用しゲロを飛ばしてくる!


《アイスウォール!!》


しかし玲斗はサリヤが集中している後方まで飛ばさないよう大きな壁で防ぐ!


「よし!」


《アイスホールド!!》


先ほどのサリヤほどの規模はないものの腕を地面に固定して動きを封じる!


「マスター!!」


《ダークピアー》


玲斗の後方の上のほうから黒い棒状の物が何本も巨体に向かって飛んでいく!!それらは巨体に当たっても弾かれることなく体を貫いた!


「ギャォァァァァァァァァァァ!!!!!」


「おお!!」


巨体が力なく倒れていく様に思わず歓声を上げてしまう玲斗。彼の隣に並んできたサリヤは少し息が上がっている。


「凄い威力の魔法でしたね!」


「ええ。しかしやはり右腕が無いことで以前よりも衰えています。闇魔法の連発は難しそうですね。体が少し重いです。」


「じゃあ連発は無理?」


「はい。ですがその分威力は絶大で、」


「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」


サリヤの解説の途中で倒れたはずの敵が今までで一番大きな雄たけびを上げた!!


ズリュリュリュリュ!!!


雄たけびと共に体中から茨が生え始めた!それまでの茨よりも太く長く周囲に襲いかかる!


「なに!?」


二人は何とか躱す。が、


「うぉぁ!」「茨に気をつけろ!」


茨は周囲で戦っている味方にも襲いかかっている!そのせいでそれまで優勢だった戦況が覆されている。


「マスター!」


「わかっています!」


《アイス》


サリヤが魔法を使って敵を倒そうとしたときそれよりも早く動いた敵が腕を薙ぎ払い彼女を吹き飛ばす!


ドゴォ!


小さな女の子を吹き飛ばしたとは思えない音が鳴る!


「な!さっきまでそんな早くなかったじゃん!」


文句を言っている内に敵の瞳が玲斗に向けられる。


「うぉ!」


咄嗟に後ろに飛び下がるも茨のほうが早く巻きつかれて、地面に叩きつけられる!!


「がはぁ!!」


「レイト様!!」


周りで戦っていたウォルトの声と共に炎が飛んできたが、


「ギィァ!!」


茨でかき消され、更にウォルトも茨に飛ばされてしまった!


「グボァ。」


口が開き玲斗にゲロが落ちてくる。


「うわぁ!」


体を絞めている茨諸共ゲロにまみれる!


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「レイト!!」


《ダースピアー!》


体制を立て直したサリヤが何本も生成した闇の棒で巨体を狙う!その槍を認識した巨体は体を揺らして避けようとしたが


《アイスホールド!!》


目をつぶり痛みに耐えている玲斗がそれらを凍らせる!


ズズズズズ!!


氷ごと巨体を闇の棒が貫いた!


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


その体は見るも無残な風貌に早変わりしてしまった。そして目から力が失われると思われた


「ダメダァァァァァァ!!!」


が突如として言葉を叫び!貫かれた穴から血が噴き出した!その血はボコボコと破裂を繰り返し、ゲロと同じように周囲の物を溶かそうと広がっていく!


「な!なんなんだこの血は!」


メイガスでさえ驚愕する光景を生み出した巨体は次の行動に移っていた!


「カエセェェェェ!!」


玲斗を地面ごと噛みつき、更にゲロを吹き出したのだ!!


「レイト!!!」


サリヤの叫び声は彼には聞こえないだろう。

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