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急襲!

「うぉあ!!」


《アイスシールド!!》


突進してきた者が何かを確認する前に盾で防ぐ!そのままはじき飛ばされたが咄嗟の判断で魔法を出せるようになったのはこの世界での戦い方に慣れてきた証拠だろう。


「リザードマンだ!!応戦しろ!!」


どこからかそんな怒号が聞こえる。目の前に突撃してきた魔物は全身鱗に覆われていて俺よりも一回り大きい。


「リザードマン!?こっち側にはいないって!」


質問には答えられることなく敵の攻撃が始まった!



「あっぶないなぁ!」


リザードマンの戦い方は爪や牙での攻撃が主のようだ。魔法での攻撃は今のところしてこない。これだったらしのぐことはできそうだ。


「がぉぉぉぉ!!」


噛みついて来ようとしたところを


《アイスシールド》


氷の盾で受け止め


《アイスランス!》


氷の槍で突き刺す!この世界での戦いを経験して一番思ったことは躊躇しないことだと学習した。敵はしっかりと殺す。そうでなければ仲間が、自分が殺されてしまうから。この感覚を体にしみこませるまでは大変だったが、今では少しは割り切って考えられるようになった。


「ふぅ。」


一息ついて周りを見てみたが隊列は乱れ誰も彼もリザードマンとの戦いをしている。


「マスター・・・。」


とりあえずマスターを探そうと前の方に向かおうとした瞬間。


どぉぉぉん!!


再度森の中で爆発が起きた。


「また爆発!?」


リザードマンが魔法を使えないならあんな大きい爆発は起こせないはずだ。だとしたらなんで?


「ぎゃぉぉぉぉ!!」


「うわぁ!」


《アイスランス!!》


爆発に考えを巡らせていたところにリザードマンが死角から飛びついてきた!なんとか魔法で噛みつきとを爪での攻撃を防いだが荷車まで押し切られてしまった。


「くっ!!」


敵のリザードマンは俺を押しこんだまま空いている腕を振りかぶる!


「やっば!!」


(やられる!!!)


ドゴォ!!!!


ダメージを覚悟した瞬間リザードマンが左に吹き飛び別の人影に入れ替わった!


「大丈夫ですか!?玲斗さん!!」


それは汚れた剣道着を着た由佳莉さんだった。

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