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一日目「ラブコメ回と磔刑」6①

100日毎日小説チャレンジ、7日目です!

いそげ~!まにあえー!!!

「じゃ、エイト君。行こっか」


 アン・ズーは軽快なステップで身体をエイトに向けたまま先導を始めた。

 手招きされて、状況が飲み込めないエイトは戸惑いながら尋ねる。


「ど……どこへ、ですか……?」

「どこか! 楽しい場所!」

「……………………すごい……ふわっとしてますね……」

「なんだと~~~~? あたしとの()()()になんか文句ある~~~~!?!?!?」

「で、でででで――……『でーと』!?!?!?!?」

「ほら早く! ワールド探検はまだまだ始まったばかりなんだからっ!!!」


 そう急かされてエイトは彼女を追いかけて走り出した。

 砂浜に伸びていく二足の足跡。

 片方はまるで踊っているかの様に、四方八方に爪先が向く天真爛漫な姿。もう片方は真っすぐ続いているのに、動きが読めない彼女に何とか付いていこうと歩幅が広がったり縮まったり。真逆の性格の二足が、不思議と仲良さそうに渚に並んでいた。


「あっ……そ、そういえば……」

「ん? どうしたの?」

「気になってた事があるんですけど――」


 もし彼女に会えたら聞こうと思っていた疑問をエイトが投げかける。


「どうして僕を招待、したんですか? ……やっぱり押し間違い?」

「やっぱり……? それって……エイト君的には、押し間違いの方が良いって事……?」

「あ、いや、そんな事は……」

「…………もしかしてエイト君、あたしと会いたくなかった……?」

「ええっ!?」

「実はあたしのこと嫌い……?」


 段々と物悲しげな表情になっていくアン・ズーを見て、慌ててエイトは身振り手振りを加えながら必死に否定する。


「いやいやいや!!!! そんなまさか!!!!」

「そう、だよね…………小説書いてて忙しい時に招待されても、普通に迷惑だもんね……」

「迷惑だなんてある訳ないですっ! 小説だってもう後は()()()()()()()()()なんで、実はすごく暇ですし!!」

「ごめんね……エイト君の気持ちに気付けなくて……」

「むしろ今日はずーーーーっと書いてて疲れてたんで! 気分転換にぴったりですごく助かってます!!!!」

「…………ふふっ。なーんて。うっそ~~~~」

「……………………へ?」

「嘘嘘! そんな風に思ってないって。ぷぷ、エイト君必死過ぎ」


 意地悪に笑う彼女にエイトは少しの間呆気に取られる。

 それから笑って逃げられて、疲れた顔で小さな背中を追いかけながらこう叫んでいく。


「もー……びっくりさせないでくださいよー……!」

「あははっ。ごめーん、エイト君ってばいつも面白い反応するから!」

「僕は音の出るおもちゃじゃないんですけどね……!」


「でも――!」と彼女は叫び返して、立ち止まる。

 追いついたエイトの鼻先に指を突きつけて。


「あたしが会いたかったのは、ちゃーんとエイト君で間違いないから」

「……」

「だからもう疑うの禁止!」

「うす……」


 頷くエイトにアン・ズーは「うんうん」と満足そうに納得。

 見惚れて呆けてばかりの彼に「ほら! どんどん行くよ!」と呼び掛けて先を進んでいく。

いつもたくさん読んでいただき、ありがとうございます。

特に評価うれしいです。めちゃくちゃやる気出ました。ありがとうございます!!!!!!!!!!

ではまた明日!!!!!!

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