表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタバースマルチバース 〜ユニバースディ〜  作者: 硝酸塩硫化水素
神々の遊び

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/534

ep62 考察(Verbal promise)

「この話しはディアから聞いたワケじゃあない。ディアは何故か言わなかったが、イシュははっきりと覚えていた。いや、()()()()()とか言ってたねぇ」


「それはどういう……?」


「まぁそれはさておき……ディアの子供、名前を……それはまぁいいか。だがその子供とイシュが戦ったそうなんだ。――しかも子供の方が優勢で善戦してたそうだ」


「さっき六歳とか言ってなかったか?そんなガキとイシュが善戦?いやいや、どんだけ弱いんだよアイツ(イシュ)……」


「その子供は転生者だとイシュは言ってた。そして、その転生者をイシュから守る為に、()()()()()()()()()イシュと戦ったそうな。その何者かはイシュの事を()()()()と呼んだ……これの意味がアンタに分かるかい?」


「イシュが異界の神なら、アタシらも異界の神って事になる。だが、アタシらは異界の神じゃない。高位高次元生命体()だ」


「あぁ、そうさね。この箱庭(ジオラマ)の中にいる高位高次元生命体()は他の高位高次元生命体()に遭遇してもそんな言い方はしない。だがソイツは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()とも言ったそうさね」


「そうなると、その何者かは箱庭(ジオラマ)の外の存在で、そのガキの中身も同様ってコト……か?」


「そうなるねぇ……。だがそうすると、その何者かは創造神(オリジナル)と同格ってコトにもなる。創造神(オリジナル)と同格の存在が、他の神が作った箱庭(ジオラマ)に干渉するなんてコトが起こり得るのかって話しだが、そんなコトを議論してもそれこそ()()()()()()()()


「ん?そうしたら、まさか……」


()()()()()()()()。ディアが行った二つの権能。だが実際はディアが行ったワケじゃあなくて……」


「それこそ異界の神()()()の仕業……ってコトか?」


「同じ異界の神かは分からないが……どちらにせよ異界の神()()()がディアと何かしらの契約を結び、その為にディアは魂を集める事になった……ってのがオチなのかもねぇ」


「それだと話しに整合性が付くが、ディアがヒト種じゃない理由にはならない気がするが……」


「まっ、今のところ分かったのはそんなところさね。だけどねぇ……ディアが前に言った自分の種族はディア■■(なんとか)だが、さっきの話しを聞いた後じゃ、異界の神()()()がディアをヒト種から変えたって可能性しか見えて来なくなる」


「世界を渡り、時を超え、種族を変える……確かに高位高次元生命体(アタシ)らじゃ出来ない権能(芸当)だ。ところでディア■■(なんとか)って何なんだ?その()()()()()()()……」


「上手く聞き取れないのさね。ディアはちゃんと発音してるらしいんだが……。ディアが帰って来たらアンタも一回聞いてみるかい?」


「おかみさんが上手く聞き取れないのを、アタシがちゃんと聞けるかは分からないよ」


「でもま、ディアと契約書を交わさなかったのは結果オーライってヤツだったのかもねぇ」


「えっ?まさかディアって、()()()なの?アタシより自由度高かったんだ……」


「まぁ、アンタと折を見て話そうと思ってたのはそんなところさね」


「あぁ、分かったよおかみさん。だけど、ディアの事はこれからどうするつもりなんだ?」


「どうもこうも、アンタもディアも、新しく入った二人も、みんなここ(魔の酒場亭)従業員()さね。それ以上もそれ以下もない。だからエレ……アンタには因縁があるからこそ仲良くしろとは言わないが、因縁があろうとなかろうと、争いは御法度だよ。そこんところちゃあんと弁えておくれよ?」


「あぁ……」


 斯くして二人の話し合いは幕を下ろした。特に最後の部分だけは納得がいっていない顔をしていたエレだったが、「おかみ」からすればそんな事は()()()()()()だ。言質(げんち)が取れればそれはエレに対しての(くさび)になる。


 「おかみ」は「魔の酒場亭」の主人であり、店を畳む気など毛頭無い。故に詰まらない争いによって全てをご破算にされるのだけは勘弁……それを前以って楔という手段()で摘めるのならばそれが最善策となる。

 故にディアの謎が少しは解け、エレに対しても楔を打てた事を考えれば、それだけで気分は上々……とまではいかないながらも、後顧の憂いを断つ事には成功し満足気な表情でフロアの天井を見詰めていた。


 どうやら2階ではまだイシュが暴れているようだ。「おかみ」はその音を聞きながら「イシュとアマテラの宿代を考えるとバカにならないから、魔の酒場亭(ここ)に住まわせてみるかねぇ?」と今度は別の事に頭を悩ませようとしていた……。


_____



 エレと「おかみ」が頭を捻り、解答を導き出そうとしてるその頃、当事者(ディア)は――


「いやーーーーーんでちッ!ランデスくんさま素敵ーーーーーッ!きゃは♡きゃはは♡」


 超ハイテンションなヘスティのノリについていけず、無言でランデスを駆り、無心で目的地に向けて爆走し、無事に帰れる事をただただ祈っていたのだった――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ