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第02話 始まる(始まらない)! ダンジョン攻略!

※先に掲載されていた『鷹司葛視点』のお話が長くなる上にストーリーが進まないためバッサリとカット、入れ替えをいたしましたm(_ _)m


 カズラさんに10層までの案内――いや、先頭に立っての道案内をお願いしたわけじゃなく、あくまでも後ろから見て危なくなったら助けて欲しいと頼んだだけだから『後方先輩面』で付いて来てもらうだけか。


 もっとも、何の気まぐれか『それなら20層まで着いて行ってあげる』とか親切なのか迷惑なのかわからないことを言い出したんだけどさ。


「てことで今日からカズラさん参加の『進めるところまで進んでしまおうダンジョン探索』を開催したいと思います」


「はい! がんばりますね!」


「いえ、中務さんにはカズラさんが持ってきてくれたお金で魔石を買ってもらうというお仕事がありますので」


「どうしてそんな酷いことを言うんですか!?

 私だって柏木さんとお泊まり会がしたいです!!」


「ショウコ、さすがに低層階とは言えそこまで呑気なことを考えるのはどうかと思うよ?」


「そもそもダンジョンの中で泊まるなんて嫌ですしね。

 それに、お泊りでしたら週末にでもどこかの温泉にでも」


「そうね、兄妹水入らず。

 のんびりと家族風呂にでも入りに行きましょうか」


「小娘っ! 温泉に誘われたのはあなたではなく私ですからね!?」


「なんだろう。まだダンジョンに入ってもいないのに、安請け合いしちゃったことを後悔し始めてるんだけど……」


 さすがに階層をどんどん進んでいく予定の今回は『防具無し』などというふざけた格好でダンジョンに入ろうと思っているわけではなく、装備レンタルでちゃんとした防具――


「……うん、革製が臭いのは最初からわかってたことだけれども!

 どうして鉄製、それもチェインメイルみたいな通気性の良さそうなものまでクセェんだよ!?」


 これまで使っていた籠手パタが大丈夫だったから油断してたけど、グローブとかブーツとか、間違いなく白癬菌が繁殖してるだろ!!


「カズラさん、どうやら俺はダンジョンというものを舐めていたみたいです……」


「ビックリするようなところで躓いて反省したわね!?」


 俺、中務さんから魔石を受け取ったら鉱山都市で装備品一式整えるんだ……。

 という言葉を心に刻み込み、いつもの装備で俺達が向かったのは。


「『ダンジョンを進もう会』は主催者都合で数日延期が決定。

 代わりに『カズラさんのジョブ経験値を稼ごう会』を開催したいと思います!」


「お兄ちゃんの行動があまりにも行き当たりばったりすぎる……。

 っていうか、今向かってるのはA区画だよね?」


 相変わらずのスライム退治。


「てことでカズラさん、たぶん色々と聞きたいことはあると思いますけど、その質問は俺にとって二度目、三度目の話になっちゃいます。

 もちろん面白いリアクションを取れるなら採用しますけど、たぶん似たりよったりの反応しか出来ないと思いますのでスルーされても文句を言わないでくださいね?」


「まったく何を言ってるのかわからないんだけど、いったいカズは何に巻き込まれるのかな!? かな!?」


 さっそくA区画区画のポータルで3人パーティを組み――


「お兄ちゃん! なんか出た! 目の前になんか出た!」


 そのまま真・第一層に転移して――


「お兄ちゃん! 空間が! 蜃気楼みたいに空間が歪んだ!」


 イエロー・スライムを退治。


「お兄ちゃん! 知らない! カズはあの色のスライムを知らない!」


「だから昨日『カズラさんの知ってるスライムだけがスライムじゃない』って言ったじゃないですか」


「そういうのって普通例え話だと思うじゃない!」


「ていうかカズラさんはどうしてスライム退治に斧なんて持ってきたんですか?

 ていうかそれって自前の武器ですよね?

 ていうか高そうな斧ですけど溶けても大丈夫なんです?」


「ていうかていうかうるさいわね!

 そもそもスライムと戦う予定なんでなかったよね?

 あと、斧が溶けるってどういうことなの?

 これって一点もののダンジョン産だからそんなことになったら普通に泣くよ!?」


「チッ、これだから常識のない小姑は……。

 柏木くん、そもそも素人にイエロー・スライムは危険すぎるわ。

 鷹司さんにはワームの相手をしてもらうのが良いのではないかしら?」


「その子今、ゴールドクラスのカズのことを素人って言ったのかな? かな?」


「そうだね。明石さんの言う通り、カズラさんにはワームの相手をしてもらおうか。

 ていうかせっかくだし、今日は『カズラさんのジョブが二つともマックスに上がるまで帰れません』とかやってみちゃおうか?」


「あら、それは面白そうね」


「まって、ちょっとまって!

 えっと、カズのこれって魔物を4千匹倒す必要があるんだよね?

 それを今日一日でとか、ちょっと何を言ってるのか」


「大丈夫です。俺も明石さんものんびりで500匹は狩れてますので。

 普段なら真・第一層だけでやってますけど、今日は裏・第一層も使えば湧き待ちをする必要は無いと思いますし」


「目標は日付が変わるまでというところかしら」


「馬鹿なの? あなたたちは馬鹿なの?」



 幸いなことに、夜20時までに狩りを終えることが出来た俺たち。


「さすがに普段の倍以上はキツかったわね……」


「キツかったと言うか、スライムばっかりはさすがに飽きた……」


「ブヨブヨ……ブヨブヨ……ミミズ……ミミズは嫌……もうミミズは嫌……」


「柏木さん、何やら葛が壊れているみたいなのですが……」

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