表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

陰キャ高校生は入学式直前にハプニングに見舞われます

第1章:陰キャ高校生は入学式直前にハプニングに見舞われます

まさかあんなことが起こるなんて…

と窓の外を見ながら俺、橘高康弘(きったか やすひろ)は思っていた。俺がいるところは、病院だ。

遡ること1週間前のことだ。

4月7日の今日は私立聡慧(そうけい)高等学校の入学式だ。中学の頃陰キャで大変な人生はもう懲り懲りだ。

『ああ、友達たくさん作りたいなあ』そんな希望?を持って家を出た。聡慧高等学校へバスで通学し、近くのバス停で降りた。中学の時は歩いて通学していたので不思議な感覚である。バス停から聡慧高等学校は道路を必要がある。今日は寝坊しそうになったので信号付きの道路を渡らなかった。次に目が覚めた時はもう病院だった。

「はあ…」

もうため息しか出ない。入学早々こんなことになるなんて、どこかのアニメじゃあるまいし、おかしいだろ。今頃仲良くなるはずだった同級生は楽しくやっているのだろう。窓を見つめながらそんなことを考える。


コンコン


ドアを叩く音が聞こえた。

「どうぞ」と答える。

「よっ!ひろ、元気だったか?」

陽人(はると)!見舞いに来てくれたんだ」

「そりゃそうだろ。友達が淡い希望を胸に抱きながら入学式に行こうとしたら学校目の前のところで車に轢かれるんだからよ〜」

「ねえ、それ完全にいじってるよね?」

こいつは一体何をしに来たんだという気持ちを持って言葉にした。そう言えるのも陽人ぐらいだろう。彼は俺の数少ない友達だ。

「わりい、わりい。そう怒るなって」

笑顔で言っているので謝っているのかいないのかよくわからない。まあいいや。陽人は元々こんな性格だと中学の頃から知っている。今更な感じなので仕方がない。というか慣れてきている自分が少し怖いな。

「それで、もうすぐ退院できそうなのか?」

と話を切り替えたのか、それとも逸らしたのか俺の退院のことを聞いた。

「うん、来週には学校に行けそう。それほどひどい怪我ではないからね。」

「そうか。それはよかったな!おっと、俺は習い事があるからもう行くな。悪いなもっといられなくて」

「いいや、忙しい中に来てくれただけでも嬉しいよ」

「まあな」

「ドヤ顔やめろ」

と軽い会話をして陽人は病院を出た。久しぶりに友達と話せたのはとても嬉しかったのでその日は気持ちよく寝れた。

 翌日

特に何もないだろうと思っていた俺は近くにあったテレビをボーっと見ながら過ごしていた。テレビを見るのが飽きていた頃


コンコン


またドアを叩く音が聞こえた。陽人からは次の見舞いは退院前日に行くと聞いているので陽人ではない。

「どうぞ」

今度は少し緊張しつつ答える。

「どうも康弘さん、お身体は大丈夫ですか?」

「あっ、篠原さん。全然大丈夫ですよ」

「これはお詫びと言ってはなんですが」

見るとまた高級そうなクッキーを受け取った。篠原さんは俺を轢いた張本人だ。俺が軽傷で済んだのは篠原さんの車に乗せていた生徒を降ろすためにスピードを遅くしていたからだ。一応という感じで俺は病院に入院している。

「なんか毎度毎度すみません」

「とんでもない。これでも物足りないくらいでございます。」

おそらく相当な金持ちだなと俺は思った。そもそも車で通学する自体がおかしいしな。聡慧学校はかなり大学への進学率もいいため金持ちも多くこの学校に入る。まさか縁もないだろうと思っていた金持ちに関わってしまうとは。人生何があるかわからないな。

「あの〜1つ質問してもいいですか?」

と俺は篠原さんに聞く。

「はい、なんでもどうぞ」

お詫びの思いを込めているのだろうかという返事をする篠原さん。

「篠原さんの車にご一緒していた生徒ってどんな人なんですか?」

そう。篠原さんからは俺を轢いた事情もあり、乗っていた人が他にいることは聞いていた。だが、存在がいること、聡慧高等学校の生徒であること、俺と同級生であることしか聞いていない。

「おや、まだ話しておりませんでしたか。それは失礼いたしました。私が乗せていらっしゃったのは月館纐纈(つきだてあやめ)様です」

「つ、月館!?」

俺はその名前を聞いてびっくりする。月館といえば、超有名財閥である。この国には4大財閥があり、すべての娘、息子が俺と同じ学校に来るという異例が起きていることは聞いていたがまさか月館財閥の車に轢かれていたとは。

「康弘さんには同じ学年ということは説明しましたが、纐纈様は聡慧高校の特級クラスに配属されております。康弘さんのクラスは存じておりませんが、こうして関わったのも何かの縁です。きっと纐纈様とも面識になられることでしょう。では、私はこれで失礼いたします。体にお気をつけください。」

と篠原さんは月館纐纈について少し話した後病院を去っていった。

俺は良い道を進んでいるのか、悪い道を進んでいるのかもうわからなくなってきた。

どうも餅豆打です。

今回初めての小説を書いたということで少し緊張しています。

「陰キャ高校生は人生変えるために2つの世界で最強を目指しています」の第1章はいかがだったでしょうか?

まだ学校にも行っていない橘高くんですが、第2章ではちゃんと学校に行かせる予定です。まだまだ始まったばかりの小説と私ですが、どうか優しい目で見守ってくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ