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2つ目の夢①

2つめの夢は理不尽と理屈が徒党を組んで襲ってくるような夢だった。




先程の悪夢から目が醒めた。

ベットから起き上がり電気を付けてカーテンを開けると、窓から見える景色が普段と何となく違った。

どことなく、実家の両親の寝室から見える景色の要素があるような感じだった。

この時点で嫌な予感はした。

するといきなり、窓の向こうから僕に向かって怒鳴る人たちがスっと出てきた。

怒鳴り声の中には、さっきの悪夢の父親役の人の声も混じっていた。

ここで確信した。

僕はまだ、夢から覚める事が出来ていなかった。

まだ夢の中なのだ。

早くこの恐ろしい幻覚から抜け出さないといけない。

再び顔面をしわくちゃに動かす。

すると突然、脳内にけたたましいベルの音が響いた。

実家にいたころに使っていた、うるさい古典的な目覚まし時計の音に近かった。

音量はそれよりもずっと大きいのだけれども。

怒鳴り声が全く聞こえなくなった。

あまりにもベルの音がうるさくて、その場にうずくまってしまった…




ここで夢から醒めた。

酷い夢だった、とベットから起き上がると突然、再びあのベルの音が脳内にカンカンカンカン鳴り響いた。

間違いなく今まで生きてきて一番大きい音だった、しかもそれがずっと続く。

うるさい…さっきのは夢だった分緩和されていたのだ、これが現実で、原寸大の音の大きさだったのだ、とにかくうるさい、何も考えられない…




ここで夢から醒めた。

ベットの上で目を開けた瞬間からベルの音がガチガチガチガチ鳴っていた。

「ガチガチ」鳴っていた。

音の1発1発が、鉄の棒と鉄の棒が強い意志を持って全力でぶつかり合うような凄まじいもので、それが断続的に、うるさい目覚まし時計のテンポで続いていた。

脳内で100倍速のヤクザ同士の倉庫裏の戦争が70個くらい同時多発的に起こっていた感じだった。

多分盾としてよく鳴る器を使ってたんだろう。

防御力低そうだな。

とにかくうるさい。

うるさい以外出てこない。

うるさい、うるさい、うるさい…




ここで夢から醒めた。

ベットから起き上がり電気を付けてカーテンを開けると、窓から見える景色が普段と何となく違った。

どことなく、実家の両親の寝室から見える景色の要素があるような感じだった。

この時点で嫌な予感はした。

するといきなり、窓の向こうから僕に向かって怒鳴る人たちがガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

怒鳴る人たちは窓の向こうのすぐそばから鬼のような顔で凄んだり、挑発的な顔をしてきたりして、窓を叩きながら叫んでいたが、そんな声はまるで聞こえない、聞こえねえんだよ馬鹿野郎、何でもいいからこのクソみたいなB級ホラーから目覚めさせろ!ふざけんなぶっ〇すぞ!うるせえ!!!うるせえ!!!

自分も向こうも必死に叫んでいたが、全く声は聞こえず、ただただ僕の脳内で鉄の棒とよく鳴る器が音速同士でぶつかり合っていた。ガチガチガチガチガチガチガチガチ…

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