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第40話 本日の販売終了  ~せめて焼きおにぎりでもすれば美味しいのにな!

第40話まで来ました。


ですが本当に内容が進みません。

その割に登場人物ば増える様子が在って困っています。


一度整理してから執筆しようかな....ごめんなさい


ではどうぞ。



「と言う訳で、この6名の元冒険者が新たな家族として仲間入りする事になった。

皆解らない事など良く教えてやってほしい。」


知矢は新たに購入した奴隷を連れ店に戻ったのは既に日暮れと気を過ぎていた。


店は既に本日販売予定数量を販売し終え表戸を閉じ警部担当者が表で今も購入を希望するため遅れて店を訪れた客に売り切れ閉店の説明をしながら強引に購入を迫る者を押し留める小競り合いが少々あったがどうやらそれもすぐに収まったようだ。



その後店の中で掃除や後片付けを終えた使用人を集め、ノブユキ、イエヒコ、アヤメ、ササスケ、ミホ、アカネを紹介した。


総支配人のリラレットと警備主任のサントスに以後を任せる事とした。


6人は支配人はおろか警備の全ての使用人が奴隷であったことに驚き、部屋や支給された身の回りの物、防具や武器類に至るまでが上質な待遇に驚き、夕食も一般の市民と同等以上、更には酒までまれに飲めると聞き耳を疑り6人顔を寄せ


「ねえねえちょっとおかしくはござらんか?」

「ああ、とても奴隷を養う待遇環境とは思えんどういうつもりだあの主人は」

「まあちょっと変だけどね最初から」

「でも賃金もくれるしご飯も食べられるんだから良いんじゃん」

「だが裏がありそうで気になるな、一体俺たちに何をさせるつもりだ?」

「...........」


ぼそぼそ言い合う様子を見ながら知矢はリラレットとサントスを個別に呼んで話をする。



「とりあえず警備の人数はそろえた、この内1人は別の任務を与えるつもりだから5人を加えた形で当面の配置を考えてくれ、それと昼間の侵入者以降はどうなった?」

知矢はサントスに尋ねる。


「はい、ご配慮ありがとうございます、当面はこの人員で十分ですので今後も今朝のような侵入者は許さない様にします。

今朝の賊はあの後騎士団へ引き渡し侵入者、こそ泥として処理されるようですが騎士団の尋問にどこまで正直に話すかですが」


警備体制に自信を見せるサントスであるが侵入者の扱いに今一つ騎士団に真が置けないのか賊に命じた物まで司直の手が伸びるのか疑問のようだ。


「そちらは騎士団に任せておこう。あそこにも鑑定持ちがいるはずだからな。しばらくは相手も様子を見るだろう。

それよりもリラレット、店の様子はどうだった。」


静かに控えるリラレットに顔を向ける。


「はい、トーヤ様。


販売自体は予定数量に達し全てが完売いたしました。


販売開始時点で疑心暗鬼の目を向けていた様ですが一人の商人がさっそくいくつか纏めて購入したのを皮切りに客が押し寄せる状態でした。


サントスさん達のおかげで怪我人も出ることなく本日の商いを終了する事が出来ました。」


と様子を報告するが加えて


「ただ、商人の中に購入ししばらくしてから壊れたので交換を望む者が2人居りました。

おそらくは構造を解明しようと分解して破損させたものと思いますがトーヤ様のご指示通り破損部も含め全ての商品を持ってきた場合のみは新品と交換いたしました。」


「うん、それでいい。

商人でも誰でも機能と値段に不安もあるだろうし、中には解明して自分がコピー商品でも販売しようなんて考えるやつがいてもおかしくない、まあ、無理だと思うがな。」



知矢の作り出した魔道具はそもそも既存の魔法にはない知矢オリジナルの”定着”を使用しているのだからまねできるはずもない。


唯一操作スイッチとしても魔法陣のみ見てとれるがそれを解明しても魔法を流す・止めるしか書かれていないのだから機能解明にはつながらない内部は言わばブラックボックスなのだから分解した段階で定着魔法も消失するようになっていた。


「明日以降はうわさが広がりもっと人が押し寄せたり裏を探る者が再度侵入を試みるかもしれないから色々気を遣うが二人に任せる。」


「トーヤ様、その件ですが今後も掴まえた賊は騎士団へ突き出すだけに止めますか?それとも泳がして後をつけて黒幕を確認いたしますか?」


サントスは賊への方針について質問するが今朝の賊も知矢の鑑定で素性は割れている、騎士団でも同じ対応をするのは確かだった。


「....そうだな、今のところ暫くは今朝の対応と同じで構わない、様子を見よう。」

少しだけ考えた知矢だが小物を一々相手にしても仕方がないと思ったか放置を決めた様子だ。



その後リラレットと明日以降の販売について打ち合わせと指示を行いその場は終了となった。


「そうそう、新人の内誰か一人を彼らの故郷までお使いに出すことにした。」

と思い出したように言い出す知矢。





昼間彼らの買取を終え今一つ納得が出来ない顔をした6人を連れ馬車で移動中、


「改めて先ほどは興奮しみっともないところをお見せし済まなかった。


縁あって君たちを購入する事になったが売られた経緯は聞いた。だが

損害額もそれほどではないのだからうちの店で働けばそれ相応の報酬も支払うし数年を経ずして解放できるだろう。

それまでよろしく頼む、知矢・塚田 通称トーヤと呼ばれている、これでもAランクの冒険者だ。」


と全員を前に自己紹介をしたがAランクと聞いてもすぐには信じられない様子だったが知矢がギルドカードを示すと取りあえずは納得した様子だ。


「でご主人様、俺たちに何をさせるんですか?店とか言ってましたけど俺たち商売何てこれポッチも出来ませんよ。」


リーダー役のノブユキが買われたのは仕方がないと諦めながらも聞いてきた。



「基本店の警備役を担ってもらう。先輩の元冒険者で警備担当責任者がいるので彼の指示で動いてくれ。

あと、誰か一人に頼みたい事が有るのでその者はしばらく別行動だ。」



「「「頼みたい事?」」」皆が不安そうにするが


「いや何も不安な事は無い、1人商隊と護衛を引き連れて案内役として君たちの言っていた”米”等を馬魔馬車いっぱいに買い込んできてもらいたい。



知り合いに頼んで商人を同行させるつもりなのでその人には今後その商品類を安定供給する事と販売が可能かを検討して流通ルートを構築してもらうつもりだ。


と知矢の欲する食材・調味料を手に入れ自ら食す気満々の知矢だが出来る事ならこの都市に和食料理屋を作り米食、醤油、味噌を使用した食堂が出来ないか模索中だ。


これらの行動は一見知矢の欲求を形にするだけに思えるが流通ルートの開拓と安定供給、都市での物資受け入れ、そして料理屋を開く。


これらの行動には少なからずの金銭が必要になってくる。


それらを知矢が得た資金で賄う事により先の魔鉱石発見で得た莫大な報酬を使っている形が見える。


この事により先ごろ始めた商店もゆくゆく知矢の存在が露見してもその頃には大きな商売が各所で動き出す形に成る為、例えば郊外に土地を得て住居を建ててのんびりとした生活を送っても不思議ではないように見える。


また、商売を行っているならその豊富な資金をただもっていて悠々自適な生活を送るよりも対外的な評判も悪くなかろうと思ったからだ。


もちろん商売でぼろもうけなど全く考えておらず人件費・経費などを考えると商売自体は完全に赤字になる。


それで逆に都市への貢献が出来ればいいとも考えていたのだった。


それにまだまだ他にも資金を還流・還元させる方法をいくつか考えてもいた。



「俺たちの故郷へか、そりゃあ案内するのは構わないがそんなに米が食べたいのかご主人様よ」


とあまり存在感を出さないササスケが聞いてくる。


「その様子だとあまり米が好きではないようだな」

美味しいのになと知矢が逆に聞いてみる。


「そりゃあそうだ、米に塩かけたり、醤油かけたり、味噌をまぶしたりしか食べようがないんだぜ、パンや ※1)パスタの方が断然美味いよ、俺たちは故郷を出てあの味を知ってよかったってみんなも言ってら」


とノブヒコが答える。

その話だけ聞くと全く料理のレパートリーが無いように思えるのが不思議だった。


先祖が数百年前にこの世界へ集団転移を体験したことは聞いたが話を聞くだに米を始め持っていた穀物や調味料の再現を可能にしたのは転移初代から数十年を経てからの様でその頃には味噌や醤油を活用したレシピや出汁の事などはろくに伝わって来なかった様である。


集団転移した理由も解らず、先祖がどんな種族で日本のどこから転移して来たかもろくに伝えられなかったようだ。


転移後のパニックや生きて行く事だけに必死だったとは漏れ伝わっているらしい。


苗字から何かわからないかと思ったが彼らは苗字を持たず名前だけ与えられているらしい。


故郷にいるまとめ役の大きな5家はそれぞれ ”タチバナ””ヤマシナ””サエキ”フルサワ””ニワ”と名乗っているらしい。


タチバナはおそらく橘であろうと推測する。公家や高家にあった苗字だ。


ヤマシナは山科、これも古い武家かと思う。


サエキは佐伯であろうが天皇家に続く苗字や地方豪族にもいた。


フルサワは古澤、九州の国人または関東の豪族にいた苗字だ。


ニハは丹羽、これも天皇家に続く家柄か戦国から続く武家にいた。


これらの苗字を聞いた知矢は転移前に大好きだった歴史小説での知識や高校で習った程度しかわからなかったのでこの程度でしか推測できなかったがどうも地方がばらばらな感じがして違和感を覚えた。


橘、佐伯、丹羽は中部近畿関西圏どちらかと言うと京都の周辺のイメージだ。

対して山科は中国から九州にかけて、古澤に至っては九州にも関東にも古くからある苗字だったためその情報から彼らの先祖がどの時代にどこから転移して来たかが全く想像できなかったのである。


知矢はそれらの追及や調査は急ぐ必要もないだろうと思い取りあえず置いておくことにした。


「そうか、みんなは米や味噌が嫌いか、ふふふっ」意味深に笑う知矢には美味しいそれらを使った料理を食べさせたらこいつらはびっくりするであろうなと楽しみが増えたのである。


「なんだか馬鹿にされたような嫌な笑い方でござるな」

とアカネがむくれた表情で訴えるが他の者同様のようだ。


「いや、すまないすまない。ただ俺の知っているそれらを活用した美味しい食事を食べさせたらどんな顔をしてくれるのかなって想像してな。


まあ、それは先ず手に入れてからだなと話を戻し皆と話した結果イエヒコを代表として道案内をさせる事に決まったのであった。




「と言う訳で俺の求める食材を得るために商隊を編成しイエヒコに案内をさせる事としたのでそのつもりでいてくれ。

それとこの商家に隣接する空き家が両側に都合よくあるのを聞いたんでな、冒険者ギルドへ先ほど手紙を ※2)頼んだからその2棟も手にするつもりだ。」



と知矢は次々と新たな考えを形にすべく手を打とうとしていたのであった。


だがそれ程思う通りに進まないのかもしれない。






※1) パスタ:この場でててくるパスタは細長いスパゲティー状では無くコンキリエ(貝)の様なものとお考え下さい。


※2) 手紙を頼んだ :通りすがりの商店で店の主人に小銭を渡し小僧にお使いを頼んだとお思い下さい。

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[一言] 御先祖さまは調理チート持ちがいなかったのか、残念。
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