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「何してるかって、ここの子がどんだけ豊かな生活を送ってるかの調査よ」


 あたり前でしょと言う感じで振り返る。


 「貴方がここの部屋の子?」


 部屋の入り口には、キツネ耳の女の子が立っていた。


 「そうだけど、あなた 誰?」


 「私の名前はシンナメール、今日ここに連れてこられたわ」


 少し嬉しそうな顔で駆け寄り、シンナの手を握る。


 「僕はイフです。 シンナメールさんよろしく」


 「シンナでいいわ」


 自己紹介を終えると廊下から足音が響く。

シンナは蓮華が戻ってきたのかとイフの手を握り、入り口に行き顔をのぞかせる。

 廊下に食堂には居なかった男性と女性が辺りを見渡しながら歩いてくる。


 「イフあの人誰だか分かる?」


 イフもシンナの横から顔を覗かせる。


 「知らない、此処の人じゃないと思う」


 「ハッキリしないのね」


 「ごめん、僕も最近ここに来たばかりで、全員の顔覚えてるわけじゃないんだ」


 あっそ、といいベッドに座る。


 「あなたどっちのベッド使ってるの?」


 「僕はこっちだからシンナのほうは使ってないよ」 


 シンナはベッドの上で横になり、目を閉じる。

今日あったことを整理し始める。


 (あの奴隷商人が言っていたことは本当みたいだけど、どこまで信じていいのか分からないし、でもここは奴隷達が笑いあえるような場所って事は、確かみたいね。そう言えばあの料理は美味しかったけど、あの料理どこかで)


 「シ ナ、シンナ、シンナ!」


 目を開けるとイフが焦った様子で顔を覗かせていた。


 「シンナ、さっきの人たちが」


 扉の方に指をさす。

先ほどの男性と女性が入り口の前に立っていた。


 「何の用ですか?」

 

 イフが震える声で言う。

 男性と女性は顔を見合わせ、何か小言で話している。


 「あの~ニックさん、アンさんそこで何をしてるんですか?先ほどからバーザレスさんが探していましたよ」

 

 後ろに蓮華が立っていた。


 「蓮華のねぇちゃんかい、新しい子がいるって聞いたから見に来たくてさ、すぐに行くよ」


 男性は蓮華の肩を軽くたたき、耳の元で何かを呟くと男性は廊下を戻り始める。

男性が行くのを見て女性は頭を下げ男性を追いかけた。

 

 男性がちゃんと戻るのを確認し、部屋に顔を向ける。


 「イフ、シンナ、大丈夫だった?」 


 「えぇ、私は大丈夫ですが、この子は完全に怯えていたけど」


 シンナはイフに目を向ける。

そこには今にも泣き出しそうな顔をして固まるイフがいた。


 「ごめんね、怖い思いさせちゃって」


 イフに近づき蓮華が抱きしめる。

固まっていたイフは我に戻り涙を流す。


 「しょうがないわね」


 イフを抱えベットの座り頭を撫でながら、どこかの部族の民謡を歌う。

 蓮華のやさしい歌声はセイレーンのように透き通る声だった。

イフは安心したのかそのまま眠りにつく、その様子を横で見ていたシンナは歌声に呆気を取られ少しばかり我に返るのが遅れた。


 「蓮華、今のうた素敵ね」


 「ご清聴ありがとうございました。私の歌、気に入ってくれて嬉しいな」


 「貴女なら、ここを出て歌だけで食べていけそうね」


 少し苦笑いしながら話を流す。

 眠りについたイフをベットに寝かせる。


「蓮華この後どこに行くの?」


「シンナは力仕事、無理そうだから顔合わせとって、ここの子がどんだけ豊かな生活を送ってるかの調査よ」


 あたり前でしょと言う感じで振り返る。


 「貴方がここの部屋の子?」


 部屋の入り口には、キツネ耳の女の子が立っていた。


 「そうだけど、あなた 誰?」


 「私の名前はシンナメール、今日ここに連れてこられたわ」


 少し嬉しそうな顔で駆け寄り、シンナの手を握る。


 「僕はイフです。 シンナメールさんよろしく」


 「シンナでいいわ」


 自己紹介を終えると廊下から足音が響く。

シンナは蓮華が戻ってきたのかとイフの手を握り、入り口に行き顔をのぞかせる。

 廊下に食堂には居なかった男性と女性が辺りを見渡しながら歩いてくる。


 「イフあの人誰だか分かる?」


 イフもシンナの横から顔を覗かせる。


 「知らない、此処の人じゃないと思う」


 「ハッキリしないのね」


 「ごめん、僕も最近ここに来たばかりで、全員の顔覚えてるわけじゃないんだ」


 あっそ、といいベッドに座る。


 「あなたどっちのベッド使ってるの?」


 「僕はこっちだからシンナのほうは使ってないよ」 


 シンナはベッドの上で横になり、目を閉じる。

今日あったことを整理し始める。


 (あの奴隷商人が言っていたことは本当みたいだけど、どこまで信じていいのか分からないし、でもここは奴隷達が笑いあえるような場所って事は、確かみたいね。そう言えばあの料理は美味しかったけど、あの料理どこかで)


 「シ ナ、シンナ、シンナ!」


 目を開けるとイフが焦った様子で顔を覗かせていた。


 「シンナ、さっきの人たちが」


 扉の方に指をさす。

先ほどの男性と女性が入り口の前に立っていた。


 「何の用ですか?」

 

 イフが震える声で言う。

 男性と女性は顔を見合わせ、何か小言で話している。


 「あの~ニックさん、アンさんそこで何をしてるんですか?先ほどからバーザレスさんが探していましたよ」

 

 後ろに蓮華が立っていた。


 「蓮華のねぇちゃんかい、新しい子がいるって聞いたから見に来たくてさ、すぐに行くよ」


 男性は蓮華の肩を軽くたたき、耳の元で何かを呟くと男性は廊下を戻り始める。

男性が行くのを見て女性は頭を下げ男性を追いかけた。

 

 男性がちゃんと戻るのを確認し、部屋に顔を向ける。


 「イフ、シンナ、大丈夫だった?」 


 「えぇ、私は大丈夫ですが、この子は完全に怯えていたけど」


 シンナはイフに目を向ける。

そこには今にも泣き出しそうな顔をして固まるイフがいた。


 「ごめんね、怖い思いさせちゃって」


 イフに近づき蓮華が抱きしめる。

固まっていたイフは我に戻り涙を流す。


 「しょうがないわね」


 イフを抱えベットの座り頭を撫でながら、どこかの部族の民謡を歌う。

 蓮華のやさしい歌声はセイレーンのように透き通る声だった。

イフは安心したのかそのまま眠りにつく、その様子を横で見ていたシンナは歌声に呆気を取られ少しばかり我に返るのが遅れた。


 「蓮華、今のうた素敵ね」


 「ご清聴ありがとうございました。私の歌、気に入ってくれて嬉しいな」


 「貴女なら、ここを出て歌だけで食べていけそうね」


 少し苦笑いしながら話を流す。

 眠りについたイフをベットに寝かせる。


「蓮華この後どこに行くの?」


「シンナは力仕事は無理そうだから、先にそこの子達に挨拶して、たぶん任せられると思う家事全般の子たちに会いに行くの順番かな」


「分かったわ、早く行きましょう」

 

 2人は優しく扉を閉め部屋を後にする。


 

 

 














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