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この、手にできぬものを私は掴みたい  作者: やいよるこい
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案内されて

安定の短さです!

午前の授業が終わり、お昼時周りが賑やかになる。


「雪菜、昼食取りに行こう」


雪菜を昼食を一緒に摂ろうと誘いかける。が


「夏姫ちゃんごめんね私、西城君と一緒に摂ろうって約束してて……」


ああ、予想通りの返答だった。昨日と今日の朝で、断られると知っていた。

雪菜の、申し訳ないといった表情。困ったら表情を私に向ける。

ああ、困らせると知っていて聞いた。


ごめんね雪菜


「そっか、いってらっしゃい初々しなぁほら、彼氏君が待ってるよ!」

「うん!! 本当に、ごめんね! 行ってくる!!」


行くように促すと表情がパァーと花開き、いそいそと鞄から、箱のような物が入った袋を取りだし、彼氏と共に教室をあとにした。


一人となった私は昼食を摂るべく食堂へ向う


「あの……宝城様お一人でしたら私達と昼食ご一緒しませんか?」


道中、クラスメイトの1つの女子グループのリーダー的存在の女子生徒に昼食を一緒にしないかと誘われ、断る理由が特になく一緒に女子グループの中で昼食を摂った。


放課後、雪菜は彼氏のクラブで活躍する姿をみるべく、終わりのホームルーム後すぐ二人仲良く教室から出ていき、私はというと。


メッセアプリを開き彩華にどこにいけばいいのか訪ねると、すぐさま返事が帰って来たため。迎えに来ていた車に乗り込み指定された場所に向かうようお願いして目的地へと向かっていた。


一緒にいけばよかったのでは?とメッセを送ると、あ?杏と朝いちゃラブできなかったぶん二人っきりでの車内デートを邪魔するな。と帰って来た。


くそぉリア充めぇぇぇぇぇぇぇ


バキッ、もつ手に力が入り画面にヒビが入り手のちからをゆるめる。


数分後目的地の駐車場で送迎車が停止し、私は車からおり、カウンターの人に一声かける。


「お待ちしておりました宝城様、高嶋様のもとへ案内させていただきます。」


案内されたのは1つの個室部屋だった。ここ高級レストランの個室部屋はよく、密談に使われ外部に密談された話しは話をしていた本人達が明かさないかぎり密談内容がばれる心配はないと言う話で有名な個室だった。

部屋へ通された私の目の前で女二人がキスをしている最中だった。


「あつあつのところ申し訳ないけど、私を呼び出した理由を聞こうか?」


「チッ!!いいところだったのによぉまあ、いい杏続きは夏姫との話が終わってからにしよう」

「うん、あっお久しぶりです宝城様」

「久しぶりに赤坂さん、相変わらずあつあつのようだね。」


久しぶりにあった赤坂さん、赤坂杏さんをからかい一瞬で羞恥心メーターが振り顔を一瞬で赤面させつつも、視線で話の続きをうながした。


「杏かわ……ああ、単刀直入に言う雪菜と今後一緒に行動するな」



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