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この、手にできぬものを私は掴みたい  作者: やいよるこい
24/25

遠野雪菜 高-2

短いです!

 どうしてこうなったの……

 ただ、私の頭にあるのは夏姫ちゃんの頬を私がぶったこと、そして、どうして私と夏姫ちゃんの距離感がおかしくなってしまったのかだった。


 よくよく、私は過去を振り返る……


 高校へ入り2年生にあがるまではなにごともなく私は夏姫ちゃんにべったりしていた。


 おかしくなってしまったのは、ここ最近……私が彼氏を作り私から夏姫ちゃんから距離をおきはじめたころ。


 少しだけ距離をおきたかっただけだった。なのに今日私は夏姫ちゃんの一言で、とんでもないほど夏姫ちゃんに距離をとられたきがした。


 雪菜さん、そう呼ばれた瞬間頭が真っ白になり血の気が引いた。心臓が凍えるように熱がなくなっていく感覚を味わう。


 言葉を紡ぐ夏姫ちゃんの言い訳のような説明、今の夏姫ちゃんは、正直嫌だった。なので、私は夏姫ちゃんが聞いてきた答えに嫌いと言った。

 そうしたら、きっと元通りの夏姫ちゃんになってくれると思った。

 でも、違った……夏姫ちゃんからとんでもなく嫌な答えが帰ってきた。


「ふふ、そう……では、私とのお友達やめる?」


 理解するのに時間を要した。理解するとなぜか、身体が震える顔に力が入る目尻には涙が浮かびあがり、気づけば私は夏姫ちゃんの頬をぶっていた。


 そこからは私の記憶は曖昧で思い出せず。ただ、気がつけば私は教室にいた。

 西城君のところに行く気になれずただ、先程の光景がフラッシュバックし、なんども、なんども、思い出させる。


「どうしましたか?雪菜さん」


 横から聞き覚えのある声がし私は声の方へ振り返る。いたのは、杏ちゃんだたった。


「杏ちゃん、私……夏姫ちゃんに……」

「大ッ嫌いと言ったそうですね。きっと、今ごろ宝城さんのところには彩華が行っているでしょう。たぶん、殴ってかえってきますよ?」


 杏ちゃんは、苦笑しながらいう。


「ああ、くそ夏姫拗らせすぎだろ!」


 少々荒い言葉遣いで、私のクラスの教室に彩華さんが、入って私の方にくる。


「よ、おはよう雪菜、あれはもう自分からはなにもしないな。もしも、元の関係に戻りたければ雪菜から言ってあげてくれ。それと、夏休みまでのあと3日は私が送ることにした。多分あれはもう、雪菜の前に進んで姿を見せない。」


「え……ど、どういう」


 元の関係に戻りたい、だから私からあゆみよらなけばならないのはわかった。でも、送りが彩華さんになる意味がわからない。そして、なぜか、彩華さんが夏姫ちゃんを幼少からの付き合いの私より知ったように話す時私はモヤモヤした。

 なぜ、私の前から姿を現さなくなると言えるのか…授業があるし顔を見れなくなることはないはず。


「まぁ、頑張ってくれ。あの夏姫を攻略するのは骨が折れるからな。」


 私の両肩に手をのせ真剣な剣幕で言う。彩華さんの言葉に重みを感じた。









次回もよろしくお願いします!

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