逆の頬
意識が飛びつつも!短いです!
パァンその音が耳に届くと同時にじわじわと頬が痛みだす。一瞬の事だった。
時は遡り20秒まえ、教室にはいた私は自分の席についてボーッとしていた。
そんな時はいきなり教室のスライドドアが勢いよく開かれズシャーンッ!!と大きな音がなる。賑わいを見せていた教室内が一気に沈黙、静寂となった教室にカツカツといかにも不機嫌さが歩きかたにでた靴音だけがよく聞こえ、私の前にそいつは…彩華は現れ不機嫌と怒りの混ざりあった表情で私を見下ろしてそして、手を振りかぶった。
しかも、雪菜がした方とは逆の頬を容赦なく。
さらには、雪菜の数倍もの威力だった。
しかも、それだけでは終わらなかった。
胸元を捕まれ私はおのずと立ち上がることとなった。
「こい!!」
怒鳴り付けるように、胸元を掴まれたまま私はズルズル引きづられながらも、振りほどかず彩華に従いついていった。
胸元を掴まれ引きづられてたどり着いたのは彩華の温室だった。
ついたら、座れと促され私はおとなしくしたがった。
これで私が逃げ出さないと結論づけたのか、やっと苦しかった胸元の手を離してくれた。
「なぜ、私が夏姫に怒っているかわかるか?」
「雪菜さんの事ですかね?」
「雪菜さん?だと?お前は私をさらに怒らせたいのか?」
さらに怒らせるきは、私にはない。
「いいえ、雪菜さんには悪いとは思いましたよ。ですが、私は宝城家の令嬢として雪菜さんであっても、なくてもこの喋り方や作用を戻すつもりはありませんよ。」
「はぁ?それは、私にもか?」
「ええ、例外ではありませんからね。彩華さん」
「チッ今更きもちわりぃ……夏姫にはがっかりだ。怒りを通り越して呆れるな。」
ため息をつきながら、呆れ顔で立ち上がり温室を出ていこうとすると、ふと、こちらに振り向き。
「私は雪菜の味方をする。お前が冷たくあしらうつもりなら容赦なくお前から、雪菜を奪い取る。西城からも、な」
「そうですか……まぁ、もうその段階ではありませんがね。すでに私は雪菜から大ッ嫌い宣言受けてますから」
「ふん、そうかよ。自業自得だなチキンガール」
チキン……長年の思い続けた雪菜に告白すらできず結局横からかっさらわれたまさに私にぴったりなワードだった。
「雪菜さんの、サポートよろしくお願いしますね。彩華さん」
「……」
私の願いはスルーされた。でも、きっとなにげなくサポートしてくれるだろう。
彩華は、言動と比べすごく親切で心優しい、彩華が私を怒ったことも彼女なりの優しさだろう。
次回もよろしくお願いします!




