気付き
短いです!!
学校へ到着する。やはり、高根由梨愛さんが待ち構えていたのかそれとも毎日偶然……いや、偶然はないか……ないな!!
いつものように、最初に挨拶を送ってくれ、それに続いて登校中偶々歩いていた生徒も立ち止まり挨拶を返してくれる。
が、なんだかよくよく見れば毎日同じ人達なきがする。気のせい?まさかね……
「おはよう、ちょっと聞いてもいいかな君にあとに続いて挨拶をくれる生徒達が皆毎日挨拶をくれている気がするのだけど…」
「気づかれてしまいましたか、皆HNTSFCのメンバーです。その中でも宝城様を神のごとく崇拝している者達です。……私もその一人ですが」
「か、神? 崇拝??」
んんん!?なぜ私はなにもしていないのに神のごとく崇拝されているのだろうかFCのメンバーで毎日同じこに挨拶をされていたのは驚いたけれどそれよりも、神、崇拝うんぬんを詳しく知りたくなった。
あと、最後にボソッと高根さんが呟いていた気がするけど聞き取れなかったでも、聞き返そうと思えなかったのはなぜだろう……
「はい、ソフトではなくハードな宝城様のファンです。因みに昨日の立役者はあそこにいる彼女です。」
昨日の功労者を教えられた。そこでは三つ編みおさげにめがねでやや、したを向いているため前髪で可愛い顔が隠れてしまっている女の子だった。見たところ現場を止められるような子には見えなかった。
がもったいないなぁ顔が隠れても分かる。
彼女髪型をいじり顔を出してあげれば充分可愛く綺麗になるだろうと。
私は彼女に近づく
「君が昨日の功労者だね。お礼を言わせてほしい、ありがとう……そしてやはり、もったいない」
ああ、 近づいてもよく分かる。磨けば光ると。
「えっあっえと」
私は慌て戸惑う彼女の三つ編みおさげに触れ、そして、ほどき一纏めにし鞄から体育などで髪を纏めるときに使っているシュシュを取りだし彼女の髪を纏めた状態にし横に流す、前髪をこれも私の鞄からだしたクローバーのヘアピンを使い顔を出してあげる。
うむ、なかなかよくなったかな。めがねも外したいところだけど彼女のめがね度が入ってるぽいしはずせないか…
「うん。見違えるようだ君は磨けば光宝石だった。お礼に私のお古で悪いのだけどシュシュとヘアピをプレゼントしよう。自分に自信をもちなさい」
顔を真っ赤にした彼女に目線を合わせ、肩に手をのせ自分に自信が無さそうだったのでついつい、自信を持つよういってしまった。お節介だっただろうか…
「ふしゅうぅぅぅ」
唐突に彼女が声をあげ、身体の力が一気にぬけ、ぐらつき私にもたれ掛かるように倒れてしまった。
「へ?え?」
理解できずに戸惑う
「キャパオーバーみたいですね。彼女は私共で見ますので宝城様は教室へ行ってくださいませ」
「あーと、よろしくね……あっ雪菜は」
「私と話された時にはすでにグランドの方へ向かっていかれてましたよ?」
雪菜がいないことに遅いながら気付き、自然と雪菜の名前を呼んでしまう。
すると、高根さんからすでにグランドへ彼氏のところに行ったと聞かされた。
私と行動するとき離れるとき雪菜がなにも言わずに私から離れるなんて、今までではじめてだった。
いや、いくら仲良くても普通はいちいち報告をしないか……今まで言ってくれていたためそれが当たり前普通のことだと思ってしまっていた。これが、普通……さみしい
私の心のなかではさみしさが溢れかえりそうになっていた。
今までが異常だった…でも、どんどんと普通になっていく。どうしてこうなった?
私は雪菜と出会った日から彼女の全てを手にいれようとしていたのに!!なのにどんどん手からすり抜けていく!!
次回もどうぞよろしくお願いたします!




