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プロローグ
昔々とある国で紛争があり、国民は皆困っていました。
その国に伝わる言い伝えをお話しましょう。
困っている国民は、平民だったので、紛争をとめることはできませんでした。
その時、突然フラリと現れた、当時では珍しい格好をした少女がいました。
その少女は、
「アタシが救ってあげる」
そう言って1週間、姿を見せませんでした。
人々は色々なウワサをしました。
『怖気づいて自分の国へ逃げ帰った』
『戦死した』
『どうせ何かの吹き回しだ、あの格好はシュバリエではない。あの人は俺達を救ってくれない』
とか。
でも・・・少女は私達を救ってくださった。
どうやって紛争をとめてくださったのかは誰も知りません。
しかし、少女は大怪我を負っていたのです。
当時の医学ではどうにもならなくて、少女は死んでしまいました。