生きがい
私は、野上 雛。
引っ込み思案な性格が災いし、高校二年生でありながら彼氏いない歴=年齢に。
将来の夢も特にはなく、生きがいは片想い中の蒼月 智君。
話かけられるのはいつも、業務連絡として。
プライベートの話などせずに、モテる先輩はモテることを嫌がり、気を許すのは男友達と超絶かわいい、北藤 莉帆にだけ。
蒼月くんと莉帆ちゃんは、付き合ってるのでは?というウワサもあって、誰も近寄らない。
だが、本人は全否定のため、私はそんなこと気にせず想い続けること早四年。
今年は同じクラスになり、席も隣に。
もちろん、現在進行形で!
「…女子はさ、好きな男子に好きなタイプ聞かれたら嬉しいの?」
なななななにぃぃぃっ!私にきく?それ!
つまりさぁ、お前のことどーも思ってねぇよ宣言?!
「嬉しくないよ」
「そうか」
「うん」
うっわー。初めての業務連絡以外の話がこれ?!
会話つづかないし。
「…莉帆ちゃんと付き合ってるって本当?」
「……ウワサでしょ?莉帆が言ったんじゃなくて」
「そうだよ」
「…そうだねぇ。ま、両片想いってもの?莉帆もオレのこと好きだろうし」
「自信ありげだね」
「ま、モテますからね」
「自意識過剰にも程がある」
「ねぇ、ねぇっ!莉帆と智くんって、付き合ってなかったの?!」
「ん?」
「いや、だって、莉帆が佳斗に告白したって莉帆いってて!」
「……ん?」




