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キチイヌとマヨネーズちゃん

作者: うにお

「グッ!」


 腹に刺すような痛み。

 内側からジワジワと蝕むかのように、その痛みは私を陵辱する。


「う、うぅぅ…」


 余りの痛みに、ただその場にうずくまるしかできない。


「…くぅぅ…」


 早く時よ過ぎ去れ、早く時よ過ぎ去れ。


 私の心の底からの願いも無情に、痛みが消えることはない。


「これが…報いか…」


 増す痛み、霞む視界の中、脳裏に浮かんだのは間違いを犯したあの言葉。


『私はう○こなんてしません』


 あれ以来、私はこの痛みと戦い続けている。


 *


「よ、ようやく治まった…」


 痛みの引いた平和な時間が訪れる。

 私はあまりお腹を刺激しないように、ゆっくりと敷布団で胡座をかく。

 それにしても大きな波だった、あんなのが頻繁に来られちゃ堪らない。


「でもまぁ、私の痴態を見られなくてよかった」


 幸いなことに、現在この家には私しかいない。

 素っ裸でお腹の痛みに耐えるという滑稽極まりない私だったが、誰かに見られていなければ問題ではない。


「私は神に愛されているな〜」


 四肢を放り出し大の字になる。

 産まれたばかりのあられもない姿でのこの解放感が堪らなく爽快で気持ちいい。

 これをポカポカ陽気下の大草原なんかでやったら、さぞかし極上な気分になれるんだろう。


「はぁ…いつかやってみたいなぁ」


 妄想しているだけで自然と心が高鳴っていく。

 言っておくが私は露出狂などではない。アレは人に見られて喜んでいるマゾだ。対して私は、誰かに裸を見せる気なんて更々ない。

 ただ単に気持ちいいことが好きなだけだ。


「あぁ〜きもちーわー」


 このまま寝るのもいいが、それだと帰って来た家族に見られる可能性がある。

 私は自分像を守るためにも渋々と服を着ることにする、その際に全身鏡に映った自分の裸体が目に入った。


 170センチで八頭身というモデル体型、スラッと伸びるスレンダーな肢体。自分で言うのもなんだが、ミロのヴィーナスもびっくりなプロポーションだ。


「……早く着替えよっと」


 そんな自分の姿から目を反らすように、ササっと部屋着に着替える。


「ん?」


 ふと目の端で影が動く。

 嫌な予感がする、それも私の沽券に関わるほどの重大な事案。


「まさか…」


 私は周囲を見渡す、そして壁に張り付いている物体を見つけた。

 白い壁にポツンと佇む黒い姿。

 瞬間、私は教科書を丸めそいつを叩き潰した。


「なんだゴキブリかぁー」


 一安心。


 壁に飛び散った体液をティッシュで拭く。

 そのほとんどが液体で出来ているゴキブリは、あまり強く叩きすぎると体液が四散してしまう。だからこそゴキブリを潰せない人が多いのかもしれない、私には全く関係ないが。


「とにかくよかったよかった」


 *


 シオの背中を眺める小さな影。


「…決まりだな」


 その者は静かに虚空へと姿を消した。


 *


 次の日。


「行ってきます」


「行ってらっしゃーい」


 午前7時45分、制服に身を包んだ私は優美に登校する。

 頭の先から指の先まで、全神経を張り巡らせた完璧なる歩行は、通りかかる人々を魅了する。


「佐藤先輩だ」


「いつもお美しい」


「かっこいいなぁ、私もあんな風になりた〜い」


 聞き飽きた賛美の声、だがお陰で意識を保てる。

 学校一の美貌、それに見合う挙動に性格。いかなる時でもそれを忘れてはならない。


「…頑張れ私」


 痛みに耐えろ、表情を崩すな、クールビューティの名が汚れるぞ。

 早くも私のお腹はエマージェンシーなのだが、うずくまりたい気持ちをグッと抑え、とにかく耐え忍ぶ。


 もう1週間が経つ。

 生理現象と対立するのは身を削る行為だ、このままいけば死もあり得る。

 一体私はいつまでこれを我慢しなければいけないんだろう、もう大丈夫なんじゃないか?もうスッキリしてもいいんじゃないか?

 なんて考えていたらいつの間にか下校していた。


 夕焼けに伸びる影。

 赤と黒のコントラストが私の美を引き立て、普段はクールビューティな佐藤シオを、可憐な佐藤シオへと演出してくれる。

 たなびく髪はまるで夜空の流星のよう。


「相変わらず隠してんなー」


「っ⁉︎」


 思わず足が止まる。

 見ると伸びる影が二つに増えている。

 私は高鳴る鼓動を抑え平静を装う。


「どうしました?何かご用ですか?」


「用ねー、特にねーな。どうせ勧誘したところで意味なさそーだしな」


「そうですか、ではさようなら」


「ちょいちょい、ちょっと話そーよー。1週間ぶりなんだからさー」


「……」


「ん?もしかして私のこと忘れちゃった?」


 忘れるはずがない。

 このやけに可愛らしい声質、そしてよじれるほどクソみたいな性格。


「忘れるわけないでしょ?ポメラ」


 私は振り返りポメラとまみえる。

 一見、わたあめみたいにモフモフの超キュートな子供ポメラニアンに見える。だがこいつこそが。


「そりゃよかったよマヨネーズちゃん。あ、まだうんこ我慢してんの?」


 私を苦しめる原因を作り出した悪魔だ。


 *


「私はう○こなんてしません」


「うっそだーい、人間なんだからうんこぐらいするだろ」


「しませんよ」


「クールだねぇ〜、疲れねーのー?」


「疲れるに決まってるでしょーが、心配してるならサッサと消えてくれ」


 という言葉を押し殺し、微笑を浮かべ続ける。

 美人たるもの笑顔で対応すべし。私の場合はクールで通ってるから、アイドルみたいにずっと笑顔を浮かべ続けなくて済んでいる。それだけマシか。


「そんな気張んなってー、私はあんたの本性知ってんだからさー」


「………」


 いや、まだこいつは私の本性を知らない。これが偽りの仮面を被った姿だということを知っているだけだ。

 別に痴態を知られたわけではない、焦るなわたし。

 だが、そんな心とは反するように、手提げ鞄を握る手に汗がにじみだす。


「おやおやー?くんくん、なんか汗の匂いがするぞ〜?マヨネーズちゃァァん」


 嫌味ったらしい憎たらしい顔を浮かべるポメラ。

 今すぐぶっ飛ばしてやりたい気持ちに駆られるも、こんなことで私の完全無欠像を崩されては困る。


「私だって汗くらいかきます」


「あら、認めんの」


 汗は使い用によっては美しく輝く、それを否定するのはバカのすることだ。


「ならうんこもするだろ」


「しません」


 うんこはどんな使い方をしても美しくならない、そんなものをしてしまったら私のイメージ像が崩れてしまう。


「ったくよぉ〜強情だなー、楽になろーぜー?」


 ……まぁイメージどうのこうのよりも、ポメラに負けたくないっていう気持ちが私の原動力になっているのは確かだ。

 だからポメラがいなくなれば直ぐにでも出すだろう。だからお願いだ、二度と私の前に現れないでくれ。


「まーいーや。そんじゃそろそろお暇しようかねー」


 ポメラは踵を返すとポテポテと歩き出す。


「近いうちにまた会いに行くぜ、そん時まで精々我慢することだな、ギヒャヒャヒャ」


 そう言い残すと、ポメラは角を曲がり姿を消した。


「……このキチイヌが…」


 *


 ポメラと別れて10分。私は石垣にもたれていた。


「く、くそぉ…」


 お腹が裂けそう、エイリアンでも出てきそうだ。

 まぁ実際問題、私の腸にはモンスターがいるわけだがな。

 って、そんな冗談考えてる暇じゃない。


「何とか…家へ…」


 下校時刻の住宅地、いつ誰が通りかかるか分かったもんじゃない。

 私は力を振り絞り少しずつ足を運ぶ。運ぶと言ってもズリ足のノロノロスピードなので、まるで病人のようだ。


「早く…着かなきゃ…くぅっ!」


 本気でマズい。本気で腸が破れる。

 だが助けは呼べない、呼ぶにも声が出ない。何より私の沽券に関わる。

 ここは凌ぐ他ない。


「だ、大丈夫ですかっ⁉︎」


「…っ」


 誰だ?

 腰が曲がってしまい顔が見えない。


「私に捕まって下さい!」


「い…いや…だいじょう—」


「いいですから!」


 制止も虚しく、私は謎の女性に連れ去られた。


 *


 連れ去られた先は、女性の住居と思しきアパート。その一室である寝室に私はいた。

 ベッドはフカフカでお尻が全く痛くない。


「どうぞ、ほうじ茶です」


「あ、ありがとうございます…」


 お盆に乗せて運んで来たのは、湯気が立ち上る見るからに熱そうなほうじ茶。私は猫舌なのだが、それは黙っておこう。


「いえいえ、困った時はお互い様ですよっ」


 ここに置いておきますねと、ベッドの傍らにある丸テーブルにソッと置く。


 短い栗色の髪、クリクリとしたリスのような相貌。そしてこの愛らしい笑顔。

 天使と言っても過言ではないだろう。


「もう大丈夫なんですか?」


 そう言いながら隣に腰掛ける。


「あ、はい。お陰様で良くなりました」


 痛みはもう引いていた。

 強烈な痛みだがそんなに長くないのがせめてもの救いと言える。


「よかったぁ!初めて見た時は死にそうな顔してたらから」


「死にそうな顔…ですか」


「はいっ!まるでこの世の終わりだぁ!みたいな凄い表情でした」


 完全無欠像にヒビが入る音がした。


 恐らく彼女にはクールビューティな私ではなく、体の弱い病弱系女子としての印象を与えてしまっている。

 それはならない、私は完璧であらなければならないのだ、誰からも憧れる理想像でなければならないのだ。


 このままいると更にダメージを受ける気がした私は、お腹の痛くないうちに帰ることにする。


「そろそろ帰ります」


「あ、送って行きましょうか?」


「お気遣いありがとうございます、ですが私はもう大丈夫です」


 ベッドから立ち上がりドアに手をかける。

 少しでも印象を変えるため、ミステリアスな微笑を浮かべる。


「それでは」


 カチャリと開くドア。

 その時、ドアの向こうからジッとこちらを見つめる何かを目にする。

 そしてその何かを認識し、私は唖然とした。


 そう、そこには。


「クゥ〜ン」


 忌々しいキチイヌが鎮座していたのだ。


「あ、紹介しますね。最近私の家族になったポメラちゃんです」


「な…な……一体…何が…」


 思わず後ずさる。その横を女性がスルリと抜け、ポメラを抱き抱える。


「どうです?可愛いいですよね!この間道でチョコンと座ってたのを拾ったんです。このつぶらな瞳に見つめられたら飼うしかないっ!って思っちゃって。田舎から出てきた一人アパート暮らしの大学生なんですけど、頑張ってバイトしながら一緒に暮らしてるんです。あ、そうそう聞いてくださいよー、この子結構なグルメで、普通のドッグフード食べてくれないんですよ〜?食費に関しては私より上でもー困っちゃいますよ〜」


 凄いマシンガントークでよく分からなかったがこれだけは言える。


「完全に騙されてるぞ!そいつは悪魔だ!」


 なんてことは口が裂けても言えず。


「そ、そうですね、可愛いいですね」


 愛想笑いをして誤魔化す。

 とりあえず状況が整理できない。

 冷静になるためにも、私はほうじ茶を飲み喉をうるお—


「アァァっツゥ‼︎」


 熱湯だったの忘れてた。そしてまだ悲劇は終わらない。


「っ⁉︎」


 まさかの展開、溢れた熱湯は私の服に侵入し皮膚を焼く。


「アツッッ!アァァアッッ‼︎アツイッッ!フザケンナボケェ!」


 堪らずセーラー服を脱ぎ捨てる。


「タッ!タオル持ってきます!」


 栗毛女はドタバタと大慌て。

 そしてチョコンと床に居座る白いわたあめ。


「へっ」


 ブチコロス。


 瞬間。手提げ鞄を奴の脳天めがけて振り下ろす。

 加減などしない、ゴキブリを殺すが如く躊躇なくその角をお見舞いする。


 だが鞄は奴の頭上寸前で静止していた。


「ようやく化けの皮が剥がれたか、ギヒャヒャヒャ」


「お望み通りなぁ、キチイヌゥ」


 私の怒りメーターはマックスだ、すぐにでもこいつを殴らないと気が済まない。

 しかし、手提げ鞄はまるで見えない壁で阻まれているかのようにビクともしない。

 何度叩きつけてもその角が奴に届くことはない。


「ムダだよー、魔法を持たないマヨネーズちゃんがいくら頑張ったところで傷一つ付けることはできないのだー」


 魔法。この世ならざる現象を引き起こす技術。

 私は以前このキチイヌを助けた時に、魔法少女にならないかと誘われたことがあるのだが、それはまた後でお話しよう。


「どう?魔法が使えれば私をメッタメタにできるけどー?」


「おあいにく様、その手には乗らないから」


「そっかーざんねーん」


 するとダダダと慌ただしい足音が接近して来る。


「お待たせしましたっ!タオルです!」


 その頃には所定の位置についている両者。

 お互い本性を隠して生きている身、この程度朝飯前というわけだ。


「すみません、折角淹れてくれたお茶をこぼしてしまって…」


「いやいやいいんです!ささっ!どうぞ使って下さい」


 濡れた体をふき取る。その挙動にも気を抜けない。

 何せ、彼女には聞かれてしまったから。


『アツッッ!アァァアッッ‼︎アツイッッ!フザケンナボケェ!』


 上島竜兵張りのリアクション。

 クールビューティとは相反する存在に私は触れてしまったのだ。これは凄まじい損失、完全無欠像に多大なる被害を及ぼしてしまった。


 もしかしたら取り返しのつかないところまで行っているかもしれない、彼女の中では『病弱系リアクション芸人』に位置づけられている可能性もある。

 それでもほんの一縷の希望にかけて、私は私を演じる。


「お姉さんってすっごく綺麗なのに面白いんですね、出川さんみたいでした」


 完全無欠像は音を立てて崩れ去った。


 *


「本日は誠にありがとうございました」


「そんなに謝らなくてもいいよ〜、もう誠意は伝わってるから」


 柔和な笑顔、これが本当の笑顔というやつなんだろう。私には到底できない代物だ。


「本当に送らなくて大丈夫?道わかる?」


「大丈夫ですよ。それではまた後日、服を返しに伺いますね」


「うん、急がなくてもいいからね」


 私は手を振ると、手提げ鞄とセーラー服の入ったビニール袋を片手にその場を後にする。


「あっ!私、栗原くりはら 甘子とうこって言います!」


 後ろからかかる声、私は静かに振り返る。


「佐藤 シオです」



 その後、約10分歩くと愛しのマイホームへと到着。

 赤レンガ造りの三階建てマンション、その一角に母と二人で住んでいる。


「ただいまー」


 と言っても帰ってくる声はない。

 セーラー服を洗濯機に入れる、明日は幸いにも土曜日なので乾く乾かないは問題ない。

 やはり私は神に愛されている。


 自室に向かうと服を脱ぐ。

 尻肉が薄いので床に座るのは結構痛い、なので勉強机に備え付けのキャスター付き椅子に座る。


「ふぅ…」


 やっと一息つける。

 私にとって一人の時間というのはとても貴重な時間だ。

 何も考えなくていい、何も意識しなくていい。少しの間だが、しがらみから解き放たれる。


「気持ちー」


 背もたれに体を預けグデーンと伸びる。

 ポキポキと関節がなる、人前ではしないが私は関節を鳴らすのが大好きだ。

 体のありとあらゆる関節をポキポキポキポキ鳴らす。

 足の指に関しては曲げる度に音がなるため、これで演奏ができるんじゃないかと思える。


 逆立ちしたり、開脚したり、座禅したりetc…。

 自由時間を満喫する私、いつの間にか外は暗くなっていた。


「そろそろ夕飯の準備するか」


 母は遅くまで帰って来ない、だから夕飯の準備は私の係だ。


 裸エプロン。油を使わない時はたまにやるが、今日は肉が食べたい気分。

 私は部屋着になると普通に料理を開始する。


 その際、私はテレビを点けっぱなしにする。ニュース番組は見なくても聞いていればいいため、このスタイルが定着した。


「肉野菜炒めでいっか」


 火の通った野菜はあまり好きじゃないが、面倒なので全部丸ごと炒める。


『本日のトピックスです。今朝の10時頃、山奥村で大量の変死体が確認されました』


「へー、変死体ねー」


 どうせ魔女の仕業なんだろうと察しがつく。

 だが私には関係のないことだ、私は私の世界が壊されなければそれでいい。

 まぁ、今日の出来事で若干1名に変なイメージを定着させてしまったけど。


 天真爛漫な天使。栗原甘子。

 恐らく、私とは正反対の部類にいる人。

 でも不思議と、惹かれる。


「…一人くらいなら…大丈夫かな」


 服を返すついでにお菓子持って行こう。


 *


「全く、マヨネーズちゃんには手がかかるぜー」


 満月の下、月光を身に浴びる一匹のポメラニアン。そして傍らには黒い影。


「…上手くいきそうか?」


「あともうちょいだなー」


「…しくじるなよ」


「誰に言ってんだよー、私が失敗するはずねーだろー?」


「…そうか」


 それだけ言うと、影は闇へと溶けていった。


「さぁーて、逃がさねーぜー?」


 三日月のように避ける口。

 その不気味な笑みは誰にも見られることはない。


「ポメラ〜?どこ〜?」


「キャンキャン!」


 ——物語は急速に動き始める。

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