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9 混浴じゃなくてよかった

割とあっさり街の中に入れた。

あれだけ厳重だった宝石令があるんだから、てっきり検問とかあると思ってたんだけど。

そもそも門番さん寝てたし。

きっと疲れてるんだろう。

だから起こさずにそろーっと脇を抜けましたとも。

起こしちゃ悪いよね。

都合いいからこのまま監視の目を出し抜こうとか思ってない。

ないったらない。


今回の街は比較的小さめ。

小さいって言っても、前の街に比べたらって話だけど。

前の街が十万人くらいいそうな勢いだったのに対して、ここは一、二万人ってとこかな。

ちなみにこの世界、地球産ファンタジーあるあるの通り、どの街でも外壁が街をぐるっと囲っている。

一応魔物とかいるしね。

まだあったことはないけど、盗賊とか黒魔術師とかもいるらしい。

どの世界でもアウトローはいるってね。

あ、私アウトローでした。


と、まずは銭湯を目指そう。

なんでかって?

いまだにスライムのねっとり具合が離れない。

保湿効果なんてものがあったりするのかもしれないけど、とりあえずあんまり気持ちいいものじゃない。

しばらく簡易的な水浴びで我慢してたし、ゆっくりちゃんとお風呂に浸かりたい。


というわけでお風呂。

中世チックなファンタジー世界でも、割と銭湯はしっかりした造りになってる。

ちなみに男女はしっかりと区分されてる。

銭湯って日本の文化なイメージが強かったんだけど、割とそうでもなかったんだっけ?

適当に体を流してからいざ入浴。

あぁぁ……気持ちいい……

朝っぱらからスライム入浴なんてことしてたせいで、余計に気持ちいい。

やっぱりお風呂は最高だね!

ぜいたく言うともうちょっとぬるめがいいんだけど、これはこれで。


この世界の文明レベルってあんまり高くないんだけど、そこはファンタジー世界。

高級な火魔宝石と水魔宝石を使って、莫大な労力とコストを補っている。

実質のコストは建物の維持費くらいなんじゃないかな?

宝石って素晴らしいね。


と、ここまで考えてふと気付く。

宝石令が出された今、銭湯ってなかなかに苦境に立たされているのでは?

国営とかお偉いさんが経営してるところは大丈夫だろうけど、裕福な平民経営のところは宝石の替えがない。

で、ここは見た感じ民営の銭湯。

さっき見ただけでもいくつか使えないシャワー……正確には魔道具だけど、があった。

私は今ルビーとかは持ってないけど、水晶があれば補修くらいはできる。

試してみる価値はありそうだ。

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