8 経験はスライムの味
新しーいー朝が来たー。
ねっちょねちょで最悪の朝だー。
はい、朝起きたらスライムに食われかけてました、はい。
完全に丸吞みプ〇イですありがとうございます!!
おのれスライムッ!
貴様のせいで私の服がねっちょねちょになってしまった!!
最悪だッ!!
私白砕石地雷仕掛けたのに!!
どうやら、スライムって這うようにして移動するからなのか、白砕石地雷が反応してくれなかったみたい。
なんてこった。
私お得意の白砕石が破られた。
本気で私がスライムより弱いってことが判明したじゃないか!
こうして無事生き延びることができたからよかったものの。
え?どうやって脱出したのかって?
食べました。
いや、その、全部食べちゃったわけじゃないよ?
ていうか食べようとして食べたわけじゃないんだよ!
丸吞みされて溺れかけてて、限界ギリギリで口が開いちゃった。
そしたら口の中に広がるスライム。
スライムの方も食べられると思ったのか、慌てて逃げていきましたとさ。
ねっちょねちょになって酸欠でピクピクしてる私を置いてね。
どこの同〇誌だよ!!
完ッ全によい子が見ちゃいけない感じになってたわ!!
これでも私乙女なんですけど!
やっていいことと悪いことがあると思うんだ!
はー、朝からとんだ目にあった。
幸いにも道具は無事だったんで、水魔宝石で洗濯。
火とか風とかの魔宝石もあったらよかったんだけどね……
まぁええわ。
というわけで乾燥するまで全裸待機。
文字通り全裸で待機するバカは私くらいだろうね!
替えの服ないからね、しょうがないね。
あー、まだ口の中にスライムの香りが。
おなかタップタプしてる。
おいそこの卑猥なこと考えた君。
白砕石耳ン中に突っ込むよ?
文字通り脳破壊してやる。
しばらくして、乾ききった服を着て出発。
今度防水加工とかしておく方がいいかな?
でも洗濯面倒になるし……
やっぱり今のままでいいや。
道なりに少し歩くと、一つ目の街が見えた。
あれ?
思ってたよりかなり早く着いたよ?
あ、爆風コイン使ってたんだった。
あれ、力加減で吹っ飛ぶ距離だいぶ変わるみたい。
ただ落とすだけならふわっと浮くだけだけど、全力で叩きつけるとキロ単位で飛ぶ。
MAX6キロくらいかな?
着地大変だから、あんまりやりたくないんだけどね。
そんなこんなで、やっと一つ目の街だ。
飯!風呂!宿屋!
あと宝石売り!