困った置き土産
王城の執務室で、いつもならキビキビと仕事をこなすワットが変だった。
机に座っているが目が虚ろで、窓の外を見ている。
「どうしちゃったんですかー。」
副騎士団長のアルがワットに声をかける。
ワットは何処か上の空。
様子がおかしい。
尊敬しているいつものワットではない。
お調子者で、イケメンで生真面目なワットだが今日はだいぶ様子が違った。
「俺、しばらく休むわ。」
突然そんな事を言い出したのである。
「あーそれはあれだわ。恋煩いだわね。」
最近、城に出入りしているA級ランクのローズなら知ってるかと思い尋ねてみたら‥。
「何ですかそれ?」
アルは納得がいかない様子で憤慨している。
「元凶のそいつ見に行きたいです。」
かくして、アル騎士団副長もシオリを見に来たのだった。
アルは素朴な青年で、生真面目な性格。
「勝手にしなさいな…。」
ローズはどうでもいい様子だ。
路地でこっそり見に行くアル。
「後ろからじゃ分からないな。」
フォレスとシオリが並んで歩いていた。
思い切って、前から通り過ぎて見てみることにした。
目深にフードを被って、横を通り過ぎる。
「何だあれ、見たことないめっちゃ可愛い。」
一瞬で心奪われる。
いやいや、だからと言って団長は渡せない!
強い意志で抵抗するアル。
それにしても‥何だか嫌な予感がするわね。
つうか、魅了魔法漏れてるんじゃ…?
フォレスは嫌な予感がして、シオリのステータスを見る。
「ステータス シオリ」
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シオリ 11歳 猫族 冒険者 異世界転移者
HP 400/400
MP 800/450
スキル 家事、魅了、逃亡
魔法属性 火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、光魔法、
転移魔法
状態異常 魅了魔法発動中
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「シオリ‥状態異常になってるけど…。」
「え?」
「あ~そういう事ね。」
ローズはシオリに、状態異常を解除する魔法をかけた。
恐らくオリットに魅了の魔法かけられて、変なことになっちゃってたのね。
シオリ本人は魔法に気づいてなかったし。
彼女普段からモテてたから、気が付かなかったわ。
「今、解除したから大丈夫よ。」
「シオリ、常に自分のステータス見ておいた方がいいわよ。体調の変化にも気づけるしね。」
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