表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生魔族は恋をする 〜世界最強の魔王、勇者に殺され現代に転生。学校のマドンナに一目惚れし猛アタックする〜  作者: 白い彗星
転生魔王、体育祭を謳歌する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/114

開幕!



 ……六月某日。


「かぁーっ、ついに来たぜ体育祭!」


「元気なやつだな」


 本日は、隣で喜んでいる鍵沼にとって待ち焦がれた、体育祭の開催される日だ。

 そして、同時に我らが写真部部長、なぐも先輩が待ち焦がれていなかった日でもある。


 現在全生徒はグラウンドに集まっている。

 それから、代表が体育祭開催を宣言していく。


 これだけの生徒が集まると、さすがに圧巻だな……


「体力が有り余って仕方ないぜ!

 早く走りてー!」


「ま、やる気があるのはいいことだよ」


 クラスごとに、用意されたテントに入る。

 一年生にとっては初めての体育祭だ、やる気になるのもまあ、わからんでもない。


 ……なぐも先輩に鍵沼を会わせてみたら、まさかこんな人間がいるなんてと衝撃を受けるかもしれないな。


「はぁ、とうとうやってきてしまいました……」


「さなちゃんしっかり!

 あれだけ練習したんだもん、大丈夫だよ」


「う、うん」


 少し離れたところでは、不安そうなさなをあいが励ましている。

 あいもどちらかと言えば鍵沼側の人間だ、この体育祭を楽しみにしていた。


 本人に言ったら、間違いなく機嫌を悪くするだろうから、伏せておくが。


「ま、なんにしてもみんな楽しもうぜ!」


「おー!」


 この二ヶ月で、鍵沼はすっかりクラスの中心だ。

 陽気な性格が幸いしてというか。それに、その性格は周囲にも受け入れられやすかったようだ。


 バカだから、嘘偽りないその中身が、好印象を与えたのだろう。


「騒がしいわね、そっちのクラスは」


「ん」


 ふと、隣から声をかけられる。

 そこにいたのは、別クラスの闇野だ。


「どうした、お前から話しかけてくるなんて」


「別に。一応同じチームなんだし、話くらいしてもおかしくないでしょ」


 この体育祭……というか、ほとんどの学校の体育祭はそうだろうが、赤組と白組に分かれて競う。

 俺のクラスと、闇野のクラスは同じチームに所属しているわけだ。


 こいつも変わったなぁ、当初はあれだけツンツンしていたのに。

 熱気に包まれて誰にも会話は聞かれていないだろうとはいえ、自ら話しかけてくるとは。


「一応、さらさがお世話になっているみたいだから。

 不義理はしたくないってだけよ」


「お前は小鳥遊の母親かよ」


 どうやら小鳥遊は、部での出来事を逐一闇野に報告しているらしい。

 そこで、俺にもお世話になっている、的な話を聞いたのだ。


 俺以外は女子ばかりであるため、過ごしやすい空間であることも、小鳥遊にはいい傾向に働いているらしかった。


「再会したばかりの頃は、もう関わらない、みたいなことを言っていたのにな」


「状況が変わったのよ、不本意だけど」


 俺がからかうように話すと、闇野はバツが悪そうに言葉を返す。

 実際、小鳥遊の件がなければ、こうして話すこともなかっただろう。


 ……かつては、魔王と勇者という立場にあり、命のやり取りをした俺たちが、今こうして同じチームで戦っている。

 実に、妙な気分だ。


「なに笑ってんのよ、気持ち悪い」


「ひでー言いようだな」


『まもなく、第一競技が始まります!

 競技に出る生徒の方は……』


 アナウンスが、第一競技……つまり体育祭が始まることを、高らかに告げる。

 それを受け、生徒たちはそれぞれ、動き出す。


「ま、なんにせよ足は引っ張らないでよね」


「そっちこそな」


 最後に、相手に一声かけてから……互いに、背を向けて自分たちのクラスの輪の中に、戻っていった。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

もし面白い、続きが見たいと感じてもらえたなら、下の評価やブックマークを貰えると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ