表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生魔族は恋をする 〜世界最強の魔王、勇者に殺され現代に転生。学校のマドンナに一目惚れし猛アタックする〜  作者: 白い彗星
転生魔王は友達を作る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/114

デート中の二人と追う二人



「うぅう……いい話だった」


「いつまで泣いてんのさ」


 デート中の、真尾とさな……

 その二人を追う、二つの影。


 その正体は、あいと流水だ。

 二人は、元々共に尾行しようなんて考えていなかったし、示し合わせてもいなかった。

 なのに、なんで一緒にいるかというと……


「目的の一致で行動を共にする……早まったかな」


 どうせ、さなも流水も目的は同じだ。

 ならば、こちらも行動を共にしたほうがいいのでは、というシンプルな考えだ。


 あいはうまく尾行できる自信があったが、流水はそうではない。

 見るからに怪しい尾行スタイル、いつ見つかってもおかしくない。

 その前に補導されてもおかしくない。


 もし流水が、真尾あるいは警察に捕まったとして、その後の真尾は警戒心が引き上がるだろう。

 今は、さなとのデートで警戒心も緩んでいるだけ……


「ぐふぅうう……」


「……」


 目の前で泣いている流水を、あいは冷めた目で見ている。

 これならば流水が見つかるリスクがあってでも、別行動していたほうがよかったかもしれない。


 現在、あいと流水はフードコート内にいる。

 理由は、ここで昼食を取っている真尾とさなを見張るため。

 そして、流水が泣いている原因はというと……


「男なのに、女々しいなぁ」


「うるせぇな、あんな感動的な映画に男も女もあるかよ。

 それに、お前は感動しなかったのかよ?」


「いや、したけど……」


 あいとて、先ほどの映画は感動した。切ないラブストーリー、ひっそり泣いた。

 今思えば、たまたま後ろの席が取れたからよかったものの、どうせ映画館の中で目立った動きはないだろうし、一緒に映画館に入る必要はなかった気もする。


 しかも、こいつと……

 映画の内容に感動というか感激し、今なお泣いているこいつのせいで、あいの涙はすっかり引っ込んでしまった。


「二人はうどんか……あれもおいしそうだ」


 泣いている流水は放っておいて、あいは自分で注文したカレーライスを食べる。

 辛口だ。あいは辛いのが好きなのだ。


 流水は、泣いているのに必死なので、なにも頼んでいない。


「なかなかいい調子みたい」


 二人の会話は聞こえないが、傍目から見ると、いい雰囲気に見える。

 さなも、微笑みながら応えているし、無理しているわけではないのがわかる。


 ふたりきりのデート、それは今のところうまくいっているようだ。

 それに引き換え……


「ぐすっ……」


「……」


 なぜ自分は、この男と行動を共にしているのだろう。

 尾行するためとはいえ、男女二人で行動している……


 これでは、まるで……こちらも、デートしているみたいではないか。


「すごく、不本意」


 あいはムッとしつつ、カレーライスを食していく。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

もし面白い、続きが見たいと感じてもらえたなら、下の評価やブックマークを貰えると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ