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転生魔族は恋をする 〜世界最強の魔王、勇者に殺され現代に転生。学校のマドンナに一目惚れし猛アタックする〜  作者: 白い彗星
転生魔王は友達を作る

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いざデートへ!



 翌日。デート当日だ。

 俺はいつもよりも早く目覚めた。アラームを設定していたが、それよりも早くにだ。


 それだけ、自分でも楽しみにしていた、ということだろうか。


「ふぁ……」


 軽くあくびをしてから、ベッドから起き上がる。

 窓際へと向かい、カーテンを開ければ、窓の外には快晴の空が広がっている。


「うむ、いい天気だ」


 こういうのを、デート日和というのだろう。

 魔王であった頃は天気など、自在であったが……この世界では、天候は運任せだ。


 最悪、天気が悪ければ残った魔力を使い、快晴にしているところだった。

 さなとのデートのためならば、限られた魔力の残量を考える必要もない。


 ……こんな考え、かつての部下に聞かれたらなんと言われるだろうか。


「さて、準備をするか」


 早く起きたなら起きたで、早めに準備を進めることができる。

 まずは念入りに顔を洗う。寝癖などもなくしておかなければ。


 今日着ていく服を確認、荷物を確認、財布の中を確認……と。

 昨夜用意していたから、確認もすぐに終わってしまった。


 とりあえず、予定としては……待ち合わせて、映画を観る。

 その後昼食、そしてショッピングの予定だ。


「候補はこれくらいか……」


 さなの好きそうな映画がわからないから、映画の候補を三つに絞っておいた。

 恋愛系、アクション系、ホラー系だ。


 個人的にはアクション系が気になるところ。

 マフィアの娘が、ボスであり父を殺され復讐のために敵組織をバッタバッタなぎ倒していくストーリー。


 ……アクション系かこれ?


「ま、さなの見たいもの優先、だな」


 とりあえず、女の子ならばこの中なら、恋愛系だろうか。

 もちろん、さながホラー好きである可能性も、十二分にあるわけで。


「あいに、聞いておくんだったか」


 昨日、さなと別れたあと。

 あいと二人で下校することになったわけで、そのときにさなのことを聞く機会は、あったはずだ。

 だが、俺としたことが、そのときには頭になかった。


 自分でもわからないうち、さなにデートを申し出たことで緊張して、浮き足立っていたのだろうか。


「まあ、なるようになるか……」


 今更考えても、仕方がない。

 そもそも、だ。俺は魔王だ……デートの一つや二つ、難なくこなしてみせるさ。


 さて、そうやっていろいろ考えたり、準備をしているうちに……待ち合わせ時間まで、あと一時間か。

 ここから待ち合わせ場所……駅前までざっと二十分。

 そろそろ、出発の準備をするか。


 とはいえ、荷物もオーケー、服もオーケー、スマホもオーケー。

 待ち合わせには先に着いておくべきだ。それに、道中なにがあるかわからないことを考えると……


「行くか」


 せっかくの初デート、さなよりも先に着いて、余裕を持って待っておきたい。

 というわけで、家を出て出発。


 目的地まで、迷うことはない。もうこの町で暮らして長いからな。


 しかし……ただ歩いているだけなのに、こうも気分が上がるとは。


「それだけ、楽しみにしているということかな」


 信号機で、足を止めるのすら待ち遠しい。早くて行きたい。

 まあ、いくら早く行ったところで、待ち合わせ時間まではまだ時間があるんだがな。


 道中は、特に変わったことはなくスムーズに進むことができた。待ち合わせ場所が見えてきた。

 家から出る準備と含めて、残り三十分といったところか……


「……ん?」


 駅前の噴水前……そこを、待ち合わせ場所に設定した。

 そこに……一人の、少女が立っている。それはまだいい……問題は、其の少女に見覚えがありすぎることだ。


 白いワンピースを着て、帽子を被った少女。両手で鞄を持っている。

 そこにいるのは、まさか……


「……さな?」


 俺がさなを、見間違えるはずもない。いくら、見慣れない私服だとはいえ。

 しかし……おいおい、マジか。


 まだ、待ち合わせまで三十分もあるんだぞ?

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

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