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転生魔族は恋をする 〜世界最強の魔王、勇者に殺され現代に転生。学校のマドンナに一目惚れし猛アタックする〜  作者: 白い彗星
転生魔王は友達を作る

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部活動を決めよう



 昼食の時間、そして午後の授業を終え……放課後。

 今日は座学ばかりだった。体を動かしたいものだ。


 放課後になれば、後はやることもない。

 昨日と同じように、帰るだけ……

 そう、思っていたのだが。


「真尾ー、部活見学に行こうぜ」


 と、帰り支度をしている俺に、鍵沼が言ってきた。

 にこにこと、殴りたくなる笑顔で。


「部活……か」


 思い返せば、俺は中学の頃には部活には入っていなかった。

 せっかくの中学時代なのだし、と勧められはしたのだが……

 強制的であれば、どこかには入っていたのだろうが。


 ならば高校でも部活に入らないのか……どうしたものか。


「光矢クンは、入る部活決めてるの?」


 と、話しかけてくるのはあいだ。

 その口ぶりからして……


「あいは、部活に入るのか」


「うん。まあ、まだどこにとは決めてないんだけどね」


 さなと一緒に見て回るつもり、と、さなの腕を組む。

 そうか、さなも部活に入るのか。


 ……もしかしたら、さなと一緒の部活に……

 そう考えると……なかなか……いやたいぶ、悪くはない。


「そうだな、俺も行こうか」


「うん、行こう行こう。中学のときは、なにかやってたの?」


「いや、なにも。あいは?」


「私は女子テニス部だよ。さなちゃんもね」


 四人で教室を出て、廊下を歩きながら話をする。

 さなとあいは、共に女子テニス部で活動していたらしい。


 女子テニス……か。

 ふむ……テニスをしているさな。悪くはないな。


「じゃあ、今回も女子テニス部に……?」


「それはまだわからないよ、一応候補としてはあるけどね」


「私は、あまり強くなかったので……別の部活動も、見てみたいかなって」


「私も同じかな」


 二人とも、高校でも女子テニス部に入ると、決めているわけではないか。

 俺としても、そのほうが助かる。


 なんせ、女子テニス部に入られたら、同じ部活には入れないからだ。

 俺が男子テニス部に入っても、男子と女子とで分けられてしまう……

 つまり、一緒の部活に入っているようで、一緒に活動はできない。


 さなと一緒に部活をすることを望むなら、男女混合のなにか……

 それでいて、俺もさなも興味の惹かれるもの、か。


「なかなか難しいな……」


「部活の一覧はこのパンフレットに載ってるし、興味あるのから見ていこーぜ」


 ホームルームで配られた、部活動の一覧が書いてあるパンフレットを、鍵沼は取り出す。

 これに、一通りの部活動の名前が載っている。


「運動部と文化部か……」


「どれからいく!?

 俺は運動系がいいなぁ」


 鍵沼は、体を動かしている方が好きらしい。

 中学の時は……確か、陸上部、だったか。


 俺も誘われたが、断固拒否した。

 そんな疲れるもの、やってられるか……と。


「あいちゃんも、運動系がいいんだよね?」


「う、うん……」


 見た感じ、あいは活発なイメージだ。

 運動系の部活を見たいというのも、うなずける。


 ただ、そのわりにはあまり浮かない顔をしているが……


「……」


 ……あぁ、また鍵沼と被ったのが嫌なのか。

 どれだけお互いが嫌いなんだこの二人は。


 しかし……いろんな部活があるものだな。

 運動系か文化系かだけでも、なかなか時間がかかりそうだ。


「さなも、運動系の部活がいいのか?」


「え? うーん……私は、そこまでこだわりはないですね」


「なるほど」


「とりあえず、見て回ってみようよ!」


 とりあえず、目についた部活動を見て回ることにする。

 テニスやバスケ、サッカーというメジャーなものから、様々に。


 鍵沼やあいなんかは、積極的に運動部を見に行っているようだ。

 別に好きにしたらいいがとも思うが、その思考はどこか、似通っているように感じる。


「あの二人、なんだか仲がいいですよね」


「だな。本人たちに言ったら怒るだろうが」


 互いに犬猿の仲……だが、実は似たところもある。

 こうして、少しの間行動しただけで、わかるのだ。


 まあ本人たちは頑なに認めないだろうがな。

 それに、本人たちもわかっているからこそ余計に認めないというのもあるかもしれない。


 こういうのを、なんというのだったか……

 ……そう、同族嫌悪だ。


「……ぁ」


 その時、パンフレットを見ていたさなが、小さく声を漏らしたのを、俺は聞き逃さなかった。

 俺は耳がいいのだ。


 さては、なにか目に止まる部活があったということか。


「さな、なにか気になるものでもあったか?」


「え?」


 なので俺は、直球に聞く。


「え、さなちゃん気になる部活あったの?」


「マジで?」


 俺の言葉を聞きつけたあいと鍵沼も、やって来る。

 さなは、どこか恥ずかしそうだ。


 ……俺は、やってしまったか。

 すまんなさな。


「気になるというか……ちょっと、興味があるというか……」


「それを気になるって言うんだよ!」


 恥ずかしそうな表情を浮かべ、さなはパンフレットで顔を隠している。

 なんだその仕草、かわいいな。


 しばらく黙っていたが、さなはあいの眼差しに負け、諦めたようにパンフレットを開いた。


「えっと……これ、なんだけど」


 そして、開いたページの一部分を、指さした。

 そこに、書いてあった部活動の名前は……


「写真部、か」

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