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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私の一風変わった〇〇

私の一風変わった日常

作者: 陽葵

初めての投稿です。支離滅裂、分かりにくい所もあると思いますが、よろしくお願いします。

―キーンコーンカーンコーン。


ふぅ。ようやく今日の授業が終わった。いやーホントに数学とか嫌になるよ。どうしたらXが√‬5(ルート5)になるのさ。意味わかんないよ。



まぁそれは置いといて。これから部活かぁ。私、本條(ほんじょう) 瑠梨奈(るりな)は科学部の部長だ。活動内容は科学実験から、技術家庭分野のようなものまでなんでもござれだ。卵が割れる高さを調べる実験から、ロボットを作る実習まで色々やっている。



活動自体はすごく楽しいし、やりがいもある。先生も自由で優しい。なのだが……1つ問題があるとすれば。それは6人いる部員だ。全員キャラがこすぎる。こすぎてキャラが交通渋滞を起こしているぐらいだ。



1人目。河内(かわうち) 裕太(ゆうた)。中3男子。ひょろひょろとしたクール系メガネ男子だ。顔はそこそこかっこいい。しかし……シスコン、マザコン、ロリコンの三大性癖をコンプリートしている。しかも無類の貧乳好き。

……おぇぇぇぇ! 吐き気がするわ。



2人目。高田(たかだ) 陽桜(ひおう)。中3女子。顔立ちは姉御系美少女。いや、麗人と言う表現の方が似合う女の子だ。しかし……ホントにポンコツ。日本語すら怪しい。もちろん英語とか他の言語ができるとかそういう訳でもない。そうそうこの前なんて、保冷剤のことを氷のクッションなんて言い出した。みんなで大笑いしたら、泣かれた。

……ホントにあの子は!



3人目。野木(のぎ) 谷博(たにひろ)。中2男子。体格のいい熱血体育会系の顔立ちをしている。しかし極度の運動音痴。いや、ここまでは全然いい。これだけならキャラは全然薄い。だけど……! アニメ、ゲーム、プラモ、戦艦、武器オタク。しかも全部かなり重症。

……はぁ。もう以下略!!



4人目。正森(まさもり) (はる)。中2女子。優しげな顔立ちの大人っぽい子。思わずお姉ちゃんと言いたくなるような雰囲気。めっちゃいい子と言いたい。言いたいんだけど……!! すっごい腹黒。真っ黒黒だ。そして、口が悪い。本人はそんなことないと言っているが、2年の付き合いで分かった。いやー初めてわかった時はショックだったなぁ。

……ぐすん。もう思い出したくない。



5人目。石丸(いしまる) 春樹(はるき)。中1男子。人懐っこい子犬系男子。ぽわぽわとした幼い顔立ちに小柄な背丈。女子よりも可愛らしい。ホントに可愛い。だって……男の娘だから。しかも厨二系の。いやー、休日にみんなで遊びに行った時はびっくりしたよ。ゴスロリで、眼帯つけて、「塵も残さん!行くぞ!破滅焼聖!!」ってゲームしながら叫んだり。「フッハッハッハッ! それで(わらわ)にかなうとでも!?」って叫んだり。因みにファンクラブもあるらしい。

……ホントに恥ずかしいのでやめて頂きたい。



最後に6人目。大秦(おおはた) 緋奈(ひいな)。中1女子。妹みたいな雰囲気で庇護欲を誘うような顔立ち。なのにすごく優秀。学年一位も何度か。そして、ドジっ娘。ここまでですら属性過多。お前は乙ゲーの主人公か。

……しかしこの子、ガチ百合少女。恋愛対象は女性のみ。「ドSでもドMでも、どんな顔立ち、性格でも、好き♡」とかほざいてた。(そしてその後口説いてきた)

男子にモテモテなのに…!!……ちくしょう!



そんな感じの科学部メンバー。そりゃ活動も荒れますわ。……そろそろ私の胃に穴が開きそう。はぁ。


っと。部室に到着。本当は行きたくないが、私がいなかったら収集がつかない、絶対に。覚悟を決めて、扉を開ける。

―ガラガラガラ!



「あっ! 瑠梨奈先輩だ! 今日も可愛いです! 付き合ってください!」


「瑠梨奈。いらっしゃい? おかえりなさい?……こういう時なんて言うんだっけ?」


「はうっ! 陽桜先輩、いらっしゃいでいいと思いますよ! 最高なので結婚してください」


「あー! 緋奈! 酷い裏切るなんて! 俺の告白聞いてなかったの!?」


「あれ? なんか言われましたっけ?」


「君の寸胴ロリ系ボディに惚れたっ! 付き合ってくれ!」


「は? 嫌ですけど。私の恋愛対象は女性です」


「フハハハハ! ざまあないな! 裕太先輩!」


「裕太先輩、かわいそー(笑)」


「それなー(笑)」


「酷い! 俺の扱い雑! 俺が雑に扱われて嬉しいのは幼女だけだ!」


「「「「「あ、はい」」」」」



うん。キャラが、濃い。えっと今日は……。まじか。明後日の実験の下準備しなきゃ。実験準備室に行かないと。……こいつら、ほっといて大丈夫か?



実験準備室は一応部室の隣にある。だから声は聞こえる。聞こえるのだが!……色々な薬品を扱うので途中で抜け出すのは難しい。そして何より、危険。だから、この子たちの行動に目が届かないし、止められない。



……不安だ。死ぬほど不安だ。



だけどこの子達も中学生。陽桜と裕太に至っては私と同じ中3。いくら個性が強かろうと、中3。


……大丈夫、だよね?



「はーい、全員注目!」


「なんですか? ……ハッ! ついに交際を認めて……?」


「いや違うから、緋奈。私の恋愛対象は男性」


「まさかついに部費でプラモ、買ってくれるんですか?」


「違わい! うちは科学部だ!」


「わかったぞ! 先輩は妾と共に『絶対殺人氷結魔法エターナルフォースブリザード』の習得に行くのだ!」


「いや行かないし。……そうじゃなくて! 私はこれから実験準備室に行くから! 自分たちで真面目に!活動すること! いいね!?」


「瑠梨奈。任せて。……任せただっけ? 曰本語難しい」


「陽桜あってる。あってるけど、すっごい不安になるよ……」


「大丈夫だよ、瑠梨奈。俺が付いてるから。……ところで買って欲しいポスターがあるんだけどー。ロリっ子アイドル、みゆたんのやつ」


「買わないわよ! ていうかなんで貴方に買わなきゃいけないのよ!」


「えーご褒美?」


「仕方ないですよ、瑠梨奈先輩。だって裕太先輩は頭おかしいんですから。いえ、もう『頭おかしい』っていう言葉に失礼な存在ですね」


「酷っ! だから俺がいじめられて嬉しいのは(以下略)」


「あー!! もー!!! よろしくね!」


―ガラガラガラッ!

ホントにあの子たちは! 話が脱線しすぎ!

……さて、明後日の実験でいるものはっと。





『ねーねー陽先輩♡ 暇なのでなにかしませんかぁ? 具体的には私とイチャイチャしませんかぁ?』



……ん?この声は1年の色欲魔(女性限定)の緋奈か? ちゃんと部活しろよ。2~3年の反応に期待しよう。きっと止めてあげるはずだ(淡い期待)。



『確かに暇だな。……ここにプラモがあれば。ゲーム機でもいいんだが』



……おいこら。指摘しろ! 部活しろ! 谷博!!



『やはりここは人獣殺人会とかどうだ? 妾のお気に入りだ!』



……何その珍妙なやつ。絶対実在しないだろ。

そんなツッコミを入れながら作業を開始する。えぇと、1%塩酸と……。



『あぁ。人狼ゲームか。……あってる?老人ゲームだっけ?』



……老人ゲームて(笑)。老人会でやるゲームとか?

ていうかよくわかったね、陽桜。え? もしかして「人獣殺人会」っていう言い方がポピュラーなの?



『え? そうなの!? 俺てっきり厨二で流行りの新ゲームかと』


『何言ってるのだ? 妾は厨二ではないわ!』


「『『『『『何言ってるの?』』』』』」



……は! 思わず声に出して突っ込んじゃった。



『あれー?瑠梨奈先輩の声がする。まさか、結婚しようっていう先輩からの合図!?』


『違うでしょ。あの瑠梨奈先輩だよ?貴女みたいなガチ百合変態ではないでしょう?』



……そーだそーだ! 陽が正しい!



『ちぇ! ……なら先輩結婚してくださいよ』


『嫌よ。私は変態は生理的に無理よ』


『ひ、酷い……。陽桜先輩ぃー。慰めてください』


『えっと……ざまあ?』


『ぐはぁっ!?』



……無自覚って怖い。そして、お前は変わり身が早すぎだ、緋奈。そりゃそう言われるだろう。



『で、人狼ゲームだっけ?』


『違う! 人獣殺人会だ! ……やるか? 妾、強いぞ?』


『はいはい。どーする? やることもないし。はぁ。幼女か姉さんがいたらなぁ』


『やってみようかな? 老人ゲーム』


『はぁん! 先輩、キュートです!』



……キュートってなんだっけ? 意味わかんないよ。1回辞書引いてこよ。

あと裕太に関してはもう突っ込まない。



『人狼ゲームね……。やろっか! 役職は? どうする?』


『えーと……。普通じゃつまんないからな』


『普通なら、村人×3、占い師、ボディガード、人狼位のメンバーですよね、裕太先輩?』


『ハッ! 妾いいアイディアを思いついたぞ! 村人は村人、占い師が闇魔法使い、ボディガードが聖騎士、人狼が邪龍、とかどうた!?』


『確かに変わってるけど名前だけじゃない。さすが厨二。考えることが常識外れね』


『酷い!? 陽先輩が酷い!?』


『役職を変えるってことでいいですか? ……それなら、占い師、ボディガード、独裁者、人狼、裏切り者、とかどうですか?』


『うっわぁ! 濃ッ! メンバー濃ッ!』


『ふん。まぁ妾のの次くらいにいいアイディアだな。褒めてやろう』


『いいね。流石全女子から引かれたガチ百合さんは違うわ』


『流石に俺もこのメンバーでやった事はないわ……』


『流石緋奈。天災的。……天才的?』



……反応が個性的すぎる。あと陽桜は煽ってるのか褒めてるのかわからん言い方だね。



『やーありがとうございます。あと陽先輩と陽桜先輩、カッコ可愛いので妻にしていいですか?』


『い、や、よ。私異常者はタイプじゃないの』


『えっと……ごめん?』


『うわぁーん振られたぁー! かれこれ78回目の告白なのに〜』


『……お前、やりすぎだろ。正直引くわぁ』



……確かに緋奈、やりすぎだ。正直ここまでとは。まだ夏休みも来てないのに。



『じゃぁ、開始するかぁ。……っと。ところで役職どうやって決める?』


『裕太先輩、こんなところに役職カードが』


『お? 流石ゲームオタク。準備がいいな』


『……ありがとうございます?』



……突っ込むべきだろうか。学校にカードゲーム持ってくるのは校則違反だぞ? 谷博、理解してるのか?



―キーンコーンカーンコーン!

「生徒の皆さんは部活動を終了し、帰宅しましょう。繰り返します。生徒の皆さんは部活動を終了し、帰宅しましょう」



『あ〜残念。チャイムなっちゃいましたね』


『続きは明日にするかぁー』


『おーし。部活終わるぞー! 気をつけー、れーい!さよーならー!』


『『『『『さよーなら』』』』』



……あ。ツッコミに夢中になり過ぎて準備、終わんなかった。あの子たちのキャラのこさを再認識しただけの時間だった。


私の部活動、返せー!!

読んでいただきありがとうごさまいました!

最大級の感謝を!

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