表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(3)

赤玉の滲み

朝焼けに光る星は

一番最初に忘れられる星だ

切り傷の膿を持って

消えてはくれないか

光のスコップで掬い

暗闇の中で燃やして

塊だけが消えるように

生き物の臭いが

届かないなら

空想だけで

無重力になるらしいが

それがなんとも

滑稽なのである

ベタベタになった画面は

生物が触れた跡だ

画期的であっても

それは変わらない


順番に太陽の光がやって来る

時間軸に存在する

オートマティックな行動は

鏡の奥に見える

小綺麗な姿の人に

夕方までの計画を告げる

昨日とは変わらず

明日とも違いは無いが

今日は今日という

別の日である

先が分からないことを

嬉しく思う人間は

推測することで

その気持ちを地ならしする

分かったふりは

感情を縮めるのだ

だからこそ

爆発的になれる


いつもとは違う光景を

まるで

何か、特別なメッセージを

受信したかのように思う

推測が滑ると

立体模型になるのだ

考えられる容量が

違うだけで

何かを特別視するし

何かを素通りする

どちらが良いのか、問えない

それだけでランダムであり

傾向があるという形にしかならない

靴にまで届いた血痕の水玉は

少なからず

衝撃的な滲みを持って

そこにしがみつく

労わりと負け犬は

生物の下に

レッドカーペットがあることを

教えてくれている



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  いい詩ですね。  最近、めいろさんの作品を読ませていただいています。  熱くて、良くも悪くも荒い感じが、読んでて元気が貰えるのですが、この詩はまた別ですね。  綺麗に整っているからか、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ