「草の根」って英語だったの?
広辞苑
くさのね【草の根】
①葉の陰になって見えない草の根もと。
②(grass-roots)社会の底辺をなす民衆。庶民。「ー運動」
コトバンク デジタル大辞泉
1 隠れて見えない草の根もと。
2 《grass roots》民衆ひとりひとり。一般大衆。政党・結社などの指導者層に対していう語。「草の根運動」
草の根運動の「草の根」は英語のgrass rootsを和訳したものだったのですね。
ジーニアス英和辞典でgrass roots を調べてみました。
grass roots
名 〔単数・複数扱い〕
1《略式》〔the~〕<文化・政治の源流をなす>一般大衆、庶民、「草の根」;〔政〕有権者;農村地帯、地方
2<思想・運動などの>原点、根本
grass roots
形 民衆の、民衆に根ざした;根本的な
元は英語圏の政治的な用語だったのでしょうか?
日本でも政治家が「草の根」という言葉をよく使っているような気がします。
「草の根民主主義」という言葉もありますよね。ちなみに広辞苑ではこうです↓
広辞苑
くさのね-みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】
民衆の生活の中から育ち、そこに根をおろした民主主義、民衆の個々の自発性に基づき、自治・分権・直接行動をめざす。
grass roots は庶民、一般市民という意味で英語圏にあったのが日本では「草の根」と和訳して広まったのかな?
一番最初に和訳したのはだれなのか? そして日本ではいつごろから使われているのか?
とても気になりますが……
それはまた時間をかけて調べたいと思います(ていうか、どうやって調べたらいいの?(T_T)
英語圏でも庶民・民衆を「草」にたとえた言葉があるというのは面白いですね。
ネットで検索したら政治家の談話や政党新聞で「草の根」という言葉が使われているのが見つかりました。
政治家の皆さんは「草の根」という言葉よく使っていますね。
「民草」は現在ではあまり使われない言葉ですが、「草の根」はよく見かける気がします。
不思議なのは「草」なのに「侮蔑的だ」という声がないことです。
「民草」「青人草」の場合は「草にたとえるのは侮蔑的」という意見がネットその他ではチラホラあるのに。
同じ「草」じゃん……なんで民草はダメなの? ……と私は感じるのですが。
民主主義の本場(?)の英米の言葉だからイメージ的に好いのでしょうか?
「草の根」も「民草」も、どちらもステキな言葉だと私は感じるのです。
当初の予定よりも長い連載になりました。
このエッセイはあと5回くらいで完結させる予定です。
色々忙しかったり、小説の方に気持ちが行ってしまったりして更新が遅くなりがちですが、読んでいただけると嬉しいです。