エピローグ
優勝を果たした冥王星高校の二人のマネージャーとナインは地元に戻ると大歓迎を受けた。特に最後の重大な決断をしたすずみはスポーツ紙で大々的に報道され、今回の甲子園のヒロインになった。
「しかたないわね…」
あきらは最後の最後に自分の不甲斐なさを出してしまったことから、素直に負けを認めざるをえなかった。
優勝商品の「一つだけなんでもお願いを聞いてくれる権利」に、すずみとあきらは高校野球での「行き過ぎた色仕掛けの禁止条項を設ける」ということで合意した。
もう2度と帝国のような被害者を出してはいけない。
あのヘラヘラした審判のような存在は絶対許してはいけない。
すずみは望み通り学園階級の最上位に立ち、生徒会長兼、校長兼、理事長に就任した。
今まで冥王星文化を大事にしつつも、マネージメントを強化。ちょっぴり恋愛やエッチには寛容な学園。そんな学校にしたい。すずみはそう思っていた。
「こうして学園風土は変わっていくのね」
以前より恋愛が自由化された雰囲気になった、学校内では、夏休み、学園祭、クリスマス、バレンタインを筆頭とした多数の各種フラグイベントが盛んになったという。すずみの提唱するマネージメント力はそんなイベントでも生徒の間で発揮された。
あきらは翌年再びマネージャー選挙に出たが、なんと新入一年生に僅差で惜敗。こんどは二人体制にはならず(あきらが拒否)、二期連続のマネージャーにはならなかった。時代は過激な色仕掛けから、黒髪ツインテール萌えに移行していたのである。
あきらはサブカル系のあやしい部活動の部長になり、すずみの推薦もあり、学園祭役員も務め、学園1の人気者になった。ある意味マネージャーの落選が、おかっぱメガネロングスカートの彼女にぴったりの学園生活を見つけた格好となったのである。
「女子マネージャー甲子園」
女性上位化はこれからもどんどん進み、階層争いはより激化してゆくことだろう。しかしこれもまた、大切な青春の1ページなのである。




