決勝戦その1
ついに決勝戦となった。これまで貞操を捨てて勝ち進んできた二人のマネージャーを擁する冥王星高校、そして人気実力とも全国ナンバーワンとも言われる女子マネージャー、吉原ナオミを擁する私立・帝国学園。
両者の戦いは前日マネージャー同士のリング外での舌戦から始まっていた。
「冥王星のマネージャーのお二方は、野球部員を私物化して、勝ち上がっているとか」
「ええ、もちろんそのようにしていますわ、私たちは一体となって戦っているのですから、ねぇ、名取さん」
「そうです。文字通り野球部員と一体となり、トーナメントを勝ち進んでいく、これに何かご不満でも?」
「いったい何体と一体となっているのかしらね、ふしだらなマネージャーさん達は」
「何を言うの吉原さん。試合期間で野球以外の運動は禁止。大会が終わったらゆっくりリア充ですもの、ねぇ、二階堂さん」
「ええ、確かに今までは、ごく一部の体力回復系の魔法以外は使っておりません、帝国のマネージャーさんは何を勘ぐっておられるのかわかりません」
「ああいえばこういう!とにかく、野球もろくに知らない結婚詐欺女と、ふしだらなおっぱい女に私たちは帝国は負けないってことよ」
「なによ、自分だけ清純ぶる気?あんただって何やってるかわかったもんじゃないわ」
「まぁまぁ、二階堂さん、明日の試合でお手並み拝見しましょう」
ディスカッションはこれぐらいにして、ここからはインタビュー形式でお送りします。
…優勝商品の「一つだけなんでも望みを叶えてあげる」ではどのような要望を?
二階堂:「来年のセンバツ出場。今度は単独で甲子園を狙います」
吉原:「もちろん、我が校の準決勝までのシード権よ。優勝を義務付けられた学園ですもの」
名取:「賞品?考えてないです。全国で一番を取って学園生活のイニシアチブを握るのが目的ですもの。今は大きいお風呂が欲しいかな」
…たくさん婚約者がいるみたいだけれど?
名取:「かぐや姫だってそうだったみたいですよ?」
…ずばりエンペラーの武器とは?
吉原:「そうね、相手の抹殺。これに尽きる。相手選手、マネージャーの息の根を止める、特にふしだらなチームは2度と立ち上がれないようにね」
…部員からエッチなお願いが出てきたときは?
二階堂:「まずは上から目線で罵倒して、背中から踏み潰してののしること、たいていこれで黙ります」
…それでも食い下がってきたときは?
二階堂:「ふふふ、ご想像にお任せします」
…実力ナンバーワンの帝国相手に秘策は?
名取:「失うものはもう何もありません。チャレンジャーとして捨て身…もとい全力で挑んでいくだけです」
二階堂:「鼻高々の相手マネージャーの鼻と心をポッキリ折って、その上で部員共々ズタズタに引裂きます。一人残らずです」
…こんなこと言ってるけど?
吉原:「女としてこの世に生まれてきたことを一生後悔させるような目に遭わせてあげる。命乞いしても無駄。誰にも容赦しない。私はやる時は必ずやる」
名取:「死より恐ろしくて、長い苦しみに耐えられる精神力があれば、いつか、仕返しとしてできる日がくるかもしれませんね」
二階堂:「受けるぅ、そんな日来るわけないし」
吉原:「なんなら今やってあげましょうか?」
二階堂:「なにおう、やるならやるわよ!」
名取:「まぁまぁ」
…もはや野球とは関係無い気がするけど?
全員:「うるさい!」
こうして、前日のリング外での舌戦も終わり、試合を待つばかりとなった。ゴングは明日の午前中9時。場所は甲子園球場である。




