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袖すりあうも多生の縁

「君の言う通り、ウチの親翁おぎなは、良い意味で『変わり者』だったから、若い頃から好青年として評判で歳を取ってからは好々爺として近所の子供達に大人気だったよ」

 御近所の噂によれば、若い頃の祖父は自己鍛錬の一つとして飼っていた犬の散歩を朝夕の日課としており、その際に散歩道のゴミを拾って歩く事を趣味にしていたらしかった。

 歳を重ねてからは若い頃から続けていた武芸の鍛錬と共に早朝から畑仕事を行い、擦れ違う子供達に声を掛けて見送るのを趣味にしていた。

 『健全な肉体に健全な魂が宿る』という言葉を体現する人物で、日々重ねてきたその鍛錬の成果を示すかの如く、肉体の老いと祖母を亡くした心労に屈する事無く、亡くなる三日前まで気丈に日常の営みを続けた豪傑である。

 物臭な性質であった俺を窘めては豪快に笑い、正しい事が行われない世の中の有様を嘆いては涙を浮かべ、自分が人生の中で経験してきた良い部分も悪い部分も『恥かしながら』と話してくれた祖父の人柄は、正に『好漢』という言葉が相応しかった。

「その祖父から託された自分以外の誰かを思い遣れる優しさ、俺はそれを果たす為に君の力に為りたいだけだよ」

「……ありがとう。貴方が単なる好奇心で私の事情に首を突っ込もうとしている訳ではないのは分かった。だから先に言っておくけれど、決して楽しい話ではないわよ」

 こちらの真意が十分に伝わった証であろうか、スィージーは躊躇うというより遠慮するという感じの表情でその言葉を告げた。

「ああ、分かっている。話すのが嫌なら無理強いはしないから忘れてくれ」

 俺としても相手の古傷を抉ってまで親切の押し売りをする趣味は持っていないので、先刻の言葉通りそこに障りがあるのなら強要する積りは無かった。

「確かに話すのは嫌と言えば嫌だけど、貴方って多分『異国流れ』って奴なんでしょう? なら、この国の現実を早い内に知っておいた方が良いかもね」

 俺を『異国流れ』だと見抜いたスィージーの指摘に、どうして分かったのかを疑問に思うが、先刻の誤魔化しで使った『方便』が原因だと気がつく。

 しかし、今重要なのは俺の出自云々よりも、知っておいた方が良い『この国の現実』の方である。

 それを悟って沈黙する俺の姿勢を了承と捉えて、スィージーは話し始めた。

「貴方…、サカキ、…だったけ? は、『大氾濫』、或いは『魔津波』っていう大災害については知っている?」

「詳しくは知らないが、確かこの大地の西方にある『魔障の森』で起きる災害で、五年位前にも大きな被害をもたらしたというヤツだろう?」

 俺は、昨夜、女将に教えって貰った話の中に出て来た、大地の西にある魔境が発端となる災厄の事を思い出して答える。

「ええ、それね。もう少し詳しく言うと、原因は分からないけれど、数十年に一度『魔障の森』から大量の魔物達が沸き出して周辺の人里を襲う現象ね。前回は今までに無いくらいに大きな被害を出す最悪の災害となったのよ」

 俺自身は被災した訳ではないが、前世で二度三度と大きな災害を見知った経験はあるので、大災害が及ぼす被害の深刻さを理解する事が出来た。

「私は、生まれてから二度、『大氾濫』を自身の身で経験したわ」

 大災害によって奪われる多くの生命と財産、そしてその発生の後も続く様々な被害について考えていた俺は、ズィージ―が口にした言葉に含まれる矛盾に気がつくのに少しの間を必要とした。

 先刻、スィージーは、『大氾濫』が起るのは『数十年に一度』だと言ったが、鑑定で確認した彼女の年齢は『十五才』だった筈である。

「五年前に起きた時に運悪く、二度続けて被害に巻き込まれたという事なのか?」

「いいえ、十五年前の『大氾濫』で私の家族が暮らしていた村が襲われ、五年前の時には移り住んでいた開拓村が襲われて被害を受けたのよ。普通なら何十年かは先に起る筈の災害が直ぐに再び起こったという事実は、単なる不幸では片付けられない話ね」

 その言葉と共にスィージーが示したのは、何故か悲嘆では無く憤りだった。

「サカキは、王国や帝国全土に広まっている《聖神教》って知ってる?」

「え、ああ、やはり詳しくは知らないが、世界神を主神としている神聖強国サルヴェスタが総本山の宗教だろう?」

 それに付け加えるなら『ちょっとアレな教義で世界を牛耳っている駄目な集団』という認識だが、ミシュア氏の様に『存在的に怪しいが悪人でも無さ気』な人間も所属しているので、無難な所を答えておく。

「一応は知っているみたいね。二度の大災害に巻き込まれて困っている私達に対し、連中は『それは罪深き不浄の民に神が与えた試練であり、その罪を贖うべく彼等自身が苦難を以って乗り越えるべきである』と言ったわ。そして王国も帝国もその言葉を利用して、私達を当たり前の様に切り捨てた。全く、ふざけるなってのよ!」

・・・聖神教、又、お前達か!

 呆れを通り越して怒りすら湧いてきた俺の脳裏に昨夜の女将達が口にした言葉が甦る。

『神聖教国が説く聖神教の教えでは、この世界を生みこの大地を人間に与えた世界神様こそが唯一尊く、その他の神様はその世界神様を助ける為に存在する従者であり、世界神様以外の神様を信仰する者には真の神の祝福は与えられないとされています』

『だから、世界神様を信じていない人が困っていても神様のシレンだと言って助けてくれないんだよ』

 そして、それは聖神教を助長させる二つの国の有様にも原因がある事だと言えた。

「聖神教の意思がどうであろうと、自分の国や領内に暮らす民を助けるのは、君主や領主としての義務じゃないのか?」

 俺の知識が正しければ、領主は領民を守る義務を果たす事を以って、租税や労働の義務を領民に課す存在の筈である。

「……貴方って、余程幸せな場所に生まれたのね。この国の偉い奴らは、弱い物を切り捨てるのなんて当たり前の事だと考えているわよ」

 何かを諦めながらも、それでもそれをにくまずにはいられない反発心なのか、スィージーは嫉妬と羨望が入り混じった眼差しを俺に向けると悔しそうに呟いた。

「確かに俺が君より恵まれた場所に生まれたのは事実だな。でも、それは君が考えている様な『幸せな場所』では無いよ。俺が生まれた国にも不幸では片付けられない苦難の歴史があり、周囲の国には君と同じような苦しみを背負わされた人々がいたよ。だが一つだけ君が言うその現実とは違う事があった。それは俺のいた場所には、弱い物を決して切り捨てない事を誇りとし、その誇りと信念の為に戦った勇者がいた事だよ」

・・・そう、確かに『彼』は存在した。神の言葉を利用し、神の意思を欺き、神を信じる人を欺き、人の世を乱した邪悪なる輩を悪み、自らの身の危険も顧みずにその暴虐に抗った真の勇敢なる存在が。

 心ある者達からは『救国の英雄』と湛えられながら、心無き者達からは『戦を犯した罪人』とされて還る故郷を奪われ、異国の地に葬られた『侍』。

 俺は、亡き人生の師である『英雄』の存在を思い出し滲む涙を堪えて、目の前の少女を見詰め返した。

「その『彼』が俺に話してくれたが、真の王者とは常に他者を切り捨てない優しさを持っている存在であるという事だよ」

「……そんな、都合の良い王様なんて現実にいる筈がないじゃない」

・・・ああ、確かにそう思うかもしれない。だが、本当にいたんだよ。

 俺の言葉を理想論が生んだ『幻想』だと捉えたスィージーに、俺はライシンさんと同じ苦笑で応える。

 それは彼女が口にした言葉が、嘗て自分が『彼』に対し言った言葉と同じだったから。

「信じる、信じないは君の自由だが本当にいたんだよ。そんな『都合の良い王様』がね」

 嘗てライシンさんが俺に対し言った言葉をそのまま繰り返し、過去を懐かしむように『彼』が慕った『王』の物語を紡ぐ。

 それは春秋戦国時代の中国に実在した一人の王者の物語。

 西方の未開の地に存在したが故に、中原の国からは蛮族の国と蔑まれる事もあった秦の国。

 その国の主であった穆公の愛馬が逃げ出した時、それを捕まえて食べた者達に対し、彼はその罪を咎める所か『馬の肉を食べたら酒を飲まないと腹を壊す』といって酒を振舞ってやったという話である。

「随分とお人好しの王様ね」

「ああ、確かにな。ここで終われば心優しい王様と言う話だが、この話にはまだ続きがある」

 スィージーに語った通りこの話の真骨頂はこれからだった。

 この後、穆公は隣国の晋の国の公子に情けを掛け王となる手助けをしてやるが、彼はその時に結んだ約束を反故にされた上に、食糧難で困っている時には助けてやる事となる。

 しかし、その後、逆に自分の国が食糧難になると晋の国はその窮地に付け込んで攻め込んできた。

 その穆公の窮地に駆け付け死力を尽くして戦ったのが、嘗て馬を食べ酒を振舞われた者達である。

「俺は、この話が大好きなんだ」

・・・そして、この話を好み、俺に教えてくれた『彼』の事も。

 『御恩と奉公』、『情けは他者の為ならず』、そんな言葉を示す為の美談として語るには都合が良い話であるが、自らの大切な存在を他者に切り捨てられた痛みを以って、自らは決して他者を見捨てない意思へと昇華させたライシンさんの口からこの話が語られた事こそが俺にとっての真実であった。

「この国の王様のそんな風だったら良かったのに……」

 俺の話を聴いて独り言のように呟いたスィージーの瞳に、深い悲しみの色が宿る。

 そこに拒絶の意思は感じられなかったが、だからこそ気安く触れられないモノを俺に抱かせた。

 戸惑いにも似たモノを覚え沈黙する俺の姿に気がついたスィージーは、穏やかな眼差しを返して再び口を開く。

「二度目の『大氾濫』で家族も帰る場所も失った私達を助けてこの街まで一緒に連れて来てくれた女性ヒトがいたんだ。そのヒトはね、流民となった私達を養う為に必死になってくれて、私達も少しでも彼女の負担を減らそうと自分で出来る事を頑張った。でも、私達が悪い貴族に騙されて借金を背負わされた所為で、奴隷として売られてボロボロにされた末に死んじゃったの……」

 そのスィージーの告白に俺は言葉を失うしかなかった。

「私達が悪くないとは言わない。ううん、悪いのは騙された私達なのだろうね…。でも、おねえちゃんは何も悪い事をしてないのに、あんな酷い目に遇わされて……。悪いのは私達だから、私達は役人におねえちゃんを助けて貰おうと必死に頼んだわ。でも、流民でしかない私達の願いなんて誰も聞いてくれなかった……」

 目の前にいる少女も又、俺と同じように心の支えとなってくれた存在を失って深く傷付き、非情なる世界に対し絶望したのである。

 そして、その経験が俺に対する『誤解』に繋がり、その結果、あの必死とも言える抵抗に至ったのであろう。

「サカキ、貴方の言う通り、世の中にはそんな立派な王様が存在しているのかもしれない。でも、この国の王様は決してそんな立派な存在じゃないわ」

「君の目から見たこの国の王とはどんな人物なんだ?」

「暗愚とまでは言わないけれど、凡庸と言う言葉が相応しいかしら。意思薄弱で貴族達の言いなり、貴族達が間違った事をしていても正す力も意思も持たないお飾りでしかない存在ね」

 辛辣とも言える言葉だが、それは恐らく正鵠を射ているのだろう。

「帝国の方は王という立場として見ればまだマシなのかも知れないけれど、人間としては碌でもない存在みたいね。実際、私も噂でしか知らないけれど……」

 その口ぶりからすれば、言葉通り君主としては『マシ』という程度なのだと理解できた。

「誰かを思いやり、その為の優しさを示した人間が食い物にされる。それがこの国の、いいえ、私が生きる世界の現実なのよ。私だって誰かの物を奪って生きる事が悪い事だとは分かっている。でも、そうしなければ生きられない世界が存在して、そこに生きなければならない人間が存在する。…そうね、でも何時までもそんな生き方を続ける事は出来ない事も分かっている。犯罪者として奴隷となるより、諦めて身売りでもした方が賢いのかもしれないわね……」

 その言葉とは裏腹に苦しそうな笑顔を浮かべて俺を見詰めるスィージー。

 彼女の瞳は俺の姿を虚ろに映すだけで、俺と言う存在を見てはいなかった。

・・・ああ、そうだ。俺はこの目をよく知っている。

 それは大切にしていた多くの物を失い、孤独となった嘗ての俺自身が宿していたモノである。

 それを目の当たりにした俺の心に、強い憤りと深い悲しみが沸き上がる。

「スィージー、それがキミが望んで選んだ選択肢であるなら、俺も黙って受け入れよう。でも、違うだろう? 君はそんな事を望んで選びはしない」

 鏡の如く『嘗ての自分』を映し出す存在を前にして、俺は自分自身に問う想いで彼女の本当の意思おもいを尋ねた。

「…私だって、もっと別の道を選んで、別の生き方をしたい。でも、それは許されない望みなのよ……」

 選べる選択肢が他にありながら弱い自分を許してそれを選ばなかった前世の俺と異なり、目の前の少女には選べる他の選択肢が与えられていない。

・・・彼女と彼女が生きる世界の『現実』を知った今、俺が彼女の為に出来る事は何なのだろうか。

 その求める『答え』を得る為に、俺は自らの人生を振り返ってみる。

 嘗ての俺に在って、今の彼女に無いモノ。

 それは信じ頼れる存在である。


『ホムラ、「義を見て為さざるは勇無き也」だ、漢なら、否、真の武士もののふなら決して困っている者を見捨てるな』

『エン、君に他者を助けられる力が在り、そこに助けを求める存在が居たならどうかその存在を助けて遣って欲しい」

 嘗ての自分が信じ頼った存在達が、俺に対し望み遺した想いの言葉が再び俺の脳裏に甦る。

・・・、ああ、そうか。そういう事か……。

 そう、俺はこの世界に於いて自分自身が望んだ事を只素直に行えば良いだけである。

 祖父からは、何時如何なる状況に於いても生き抜く為の戦う力を与えられた。

 ライシンさんからは、何時如何なる状況に於いても生き抜く為の戦う意思を与えられた。

 その力と意思を以って、目の前にいる少女に手を差し伸べれば良いだけである。

 差し伸べた俺の手を取るのか拒むのかは他ならぬ彼女自身が選ぶ事である。

「スィージー、君にとってこの世界は酷く残酷で非情な場所なのかも知れない。だが如何なる場所に生まれようとも、人間は自らが望む自由と未来を戦って勝ち取らなければならないと俺は思っている。君の心に自らの過酷な運命に抗う意思があり、その為に戦う覚悟があるのなら、俺を信じて俺と共に冒険者にならないか?」

 俺はスィージーに対し、『自らの生命を護る為に尊厳と誇りを捨てる道』では無く、『自らの尊厳と誇りを護る為に生命の危険を冒して生きる道』というもう一つの選択肢を示した。

 それは嘗て最愛の肉親を失った少年達が、自分と同じように幼い頃に両親を亡くした少年を憐れに想い優しく手を差し伸べてくれた事に報いる為の行為。

 そして、その少年達に与えられたモノに報いる為に、誰かに尽くすだけの当たり前の行為である。


『救えるから救うんじゃない、救いたいから救うんだよ』

 一人の侍が遺したその言葉が示すように、俺は嘗ての自分を思わせる目の前の少女を救おうと望まずにはいられないのだろう。

「貴方は分かっているの? 冒険者として生きるという事はそれだけで常に生命の危険が付き纏うのよ」

 その言葉の奥にあるのは戦う事に対する恐れでは無く、失う事に対する恐れなのだろ。

 それも『自分自身が』では無く『俺が』であった。

「ああ、冒険者と呼ばれる生き方が甘くない事は分かっている。だが心配はいらない。俺にも思慮分別というモノはちゃんと備わっている。絶対になんていう約束は出来ないが、安易に危険を冒して君をそれに撒き込んだりはしないさ」

 『絶対に君を危険な目には合わせない』と言わないのは、冒険者として生きる以上、出来ない約束を口にしない為。

 そして、彼女を『庇護』するのではなく『支援』する為であった。

「俺の覚悟は既に決まっている。後は君の意思次第だ」

 その言葉に違わず俺はこの世界で冒険者として生きる事を既に決めていた。

 何かを成す為には大きな力が必要となる。

 この世界で初めて逢った真の強者であった『彼』が俺に示した予見を信じるなら、俺はこれから先の未来で自分が望む望まぬに関わらず大きな災厄に巻き込まれる事となり、それを乗り越える為の確かな力を得なければならない。

 そしてそれと同時に『彼』のもう一つの忠告にあった『大切なモノを零さない』為の力を俺は培わなくてはならなかった。

 それが何時必要になり、どれだけの力を必要とするのかは分からないが、それは時に危険を冒すくらいの覚悟を持たなければ得られない力なのだろう。

 その為に歩むべき道こそが、大いなる危険を恐れず、それに挑む事で自らを鍛え上げる『冒険者』なのだと俺には思えた。

 危険を冒すからこその『冒険者』であり、危険を冒さない為の術を知るからこその『冒険者』である。

 その『真の冒険者』へと至る為の道を共に歩むのに相応しい相手として俺はスィージーを認め、それを叶える為に健かともいえる強さとそれ以上の優しさを持つ彼女へと手を差し伸べたのである。

 そして俺は、彼女が自らの意思を以って俺の手を取ると分かっていた。

「……分かった。私も貴方と一緒に冒険者になるわ。と言う事で、よろしくね、サカキ」

「ああ、こちらこそ宜しく」

 差し出されたその掌を取り、俺はスィージーと仲間となる誓いを交わす。

「所で、スィージーは冒険者ってどうすれば成れるか知ってるか?」

「…、……、少し早まったかしら……」

・・・格好付け過ぎた所為でしょうか。ネコさんの視線が突き刺さるように痛いです……。

 取り敢えず『笑って誤魔化す』俺の態度に更なる呆れ顔になったネコ娘から、デザートを代価に簡単な冒険者に関する知識をご教授いただきました。

・・・一口だけ分けて頂いた件のデザートの正体は、上品な甘さを持った食感が良いヨーグルトみたいな何かでした。これは若しかして、あの魏の武帝が楊修めに食べられて悔し泣きした『酥』というヤツなのでしょうか? 教えて、トラさん!

 因みに、前世で『酥』というともっとパサパサしたお菓子みたいなモノの事でしたが、何かの番組で牛乳を一晩かけてゆっくりと煮て造るデザートがあると知りました。

 今回の品は後者の方だと推察されますが、純粋なレシピとかについては、トラに噛まれたらと思うと訊く勇気がありません。

 こうして、俺は不思議な縁で出会ったスィージーと共に冒険者に成る事を選んだのであった。

      ・・・俺達の戦いは今始まった!(まだ冒険者に成ってすらいませんが……)


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