魔王の料理番 ★★「ラーメン店長」 の場合
魔王宮厨房にて
ラーメン店長「お疲れだったな。お前が一番に帰ってくるとは。
まあ順当ってとこだな」
ラーメン店長「ん、シャドウアウト影の奴にお仕置きされたのか」
バンジーンの背中に血が滲んでいた。
ラーメン店長「そうか。まあ、これでも食え」
ラーメン店長はバンジーンにスープの皿を勧めた。
ラーメン店長「うめーか」
スープを啜るバンジーンにラーメン店長は声をかけた。
ラーメン店長「なあそいつは、純愛が作るの手伝ったんだぜ」
「異世界に行ったねーちゃん達の為にな」
バンジーンは涙でぐじゅぐじゅで嗚咽を漏らしていた。
バンジーン「すいません。お代わりしちゃって」
ラーメン店長「いいんだ気にするな。足りなきゃまた作ればいい。それだけだ」
ラーメン店長はお代わりのスープをよそいはじめた。
ラーメン店長「仕事の首尾次第じゃなく。汗をかいた奴には食事を振舞う。それが俺流だ」
「それ食ったら。異世界に行った。妹達がはらすかして戻ってくるに違いない。
もっと料理を用意しないとな」
そう言うとラーメン店長は魔界スポーツに目を落とした。
ラーメン店長「そう言えば、お前が言っていた異世界のスープ?ラーメンってか?」
バンジーン「はい、そうです」
バンジーンはお代わりのスープを飲みながら答えた。
ラーメン店長「創作意欲がバリバリ沸いてきたぜ。ちょっと付き合え」
ラーメン店長はバンジーンを肩に乗せて立ち上がった。
ラーメン店長「ちょっと食材探しに行くか」
ラーメン店長は魔法の寸胴鍋を抱えて外に出た。
ラーメン店長のテーマ
/*************ラーメン店長のテーマ**************/
俺は魔王宮の料理番
出来に満足できない時は
せっかく作ったスープーも捨てる
ラーメンそれは麺とスープのハ-モニー
その旨さに目覚めた料理人(トッピング追加)
俺は他人の言葉は信じない
料理人だから
料理が好きだから(油マシマシ)
だけど判るぜ
旨い料理を作る奴には悪い奴はいない
信じるのは旨い料理だけ(大盛り)
男ならぐだぐだ言わずに旨い料理を作って来い
俺は魔界の料理人ラーメン店長
お待たせしました。
大盛、油マシマシです。
もう一杯。ありがとうございます。
/*************ラーメン店長のテーマ**************/
ラーメン店長はバンジーンと魔王宮の外に出た。
人間軍の包囲網にお構いなしに突き進んでいく。
ラーメン店長「まずはスープのベースだな、これは重要だ」
バンジーン「では人間の骨を」
ラーメン店長「よし、手近な所から」
ラーメン店長は魔法の寸胴鍋に手近な兵隊を次々に放り込んでいった。
沢山の兵隊の悲鳴が魔法の寸胴鍋の中に消えていった。
バンジーン「OKです」
「敵は一人だ、さっさと片付けろ!」
太った偉そうなおっさんが指揮をとっていた。
バンジーン「えっと・・、次はオークかゴブリンの骨を」
ラーメン店長「よし来た」
ラーメン店長はオークやゴブリンを魔法の寸胴鍋に放り込んでいった。
バンジーン「OKです」
「魔獣部隊をけしかけろ!」
太った偉そうなおっさんが髭を震わせて、怒鳴りともとれる声で指揮をとっていた。
バンジーン「えっと・・、次はコカトリスかバジリスクの骨を」
ラーメン店長「おっと、向こうからやってきたぞ」
コカトリスは奇声をあげて襲いかかったが、ラーメン店長は何事もなくコカトリスの首をねじり切ると
魔法の寸胴鍋に放り込んだ。
バンジーン「OKです」
バンジーン「マンドレイクを・・・」
ラーメン店長「シャドウアウト影に言って魔王宮の庭のを使おう」
そう言うと魔法の寸胴鍋に蓋をした。
バンジーン「OKです」
バンジーン「スープはこんな所で、麺ですね」
ラーメン店長「麺か」
太った偉そうなおっさんを麺棒で叩いて伸ばして肉麺を作った。
それを包丁で細く切って、麺の出来上がり。
バンジーン「OKです」
ラーメン店長「よし、戻って味見にしよう」
バンジーン「OKです」