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魔王のボディガード ★★★「ゴクドウ佐藤」の場合

真世界魔王宮にて


真世界魔王宮の大広間の隣室に魔王軍幹部が集合していた。

大広間には魔王の施した時間遅延が起動していた。

ゴクドウ佐藤「やれやれ、魔王の奴め。俺の仕事を奪いやがって」

ゴクドウ佐藤は魔王が魔王の間で一人で戦闘に入ったことに苛立っていた。

シャドウアウト影「それが魔王様の御意向なら従うしかあるまいに」

ゴクドウ佐藤「わかっちゃいるんだが、暇すぎる」

顎をさすりながらゴクドウ佐藤は答えた。

ラーメン店長「おいおい、魔王様と人間の精鋭が戦い初めて10分も経ってないぞ」

ラーメン店長は魔界スポーツを手に呆れて言った。

ゴクドウ佐藤「俺はお前ほど気が長くないんだ」

というとゴクドウ佐藤は立ち上がった。

ゴクドウ佐藤「散歩に行って来る」

こういい残すとゴクドウ佐藤は扉のドアノブに手をかけた。

純愛「私もー!!」

純愛は右手を上げてその場ジャンプして言った。

シャドウアウト影「ところでゴクドウ佐藤、パンツぐらい履け」

目元を押さえてシャドウアウト影は言った。

言われて渋々パンツをゴクドウ佐藤は履いて外にでた。

シャドウアウト影はバンジーンが戻ってきた気配を感じていた。

シャドウアウト影「失敗ですか、お仕置きが必要ですね」


魔王宮は人間軍に十重二十重に包囲されていた。

魔王城外には数多くの旗指しがひらめいていた。

ゴクドウ佐藤「なんて光景だ。胸糞悪いな」

魔王宮は守備力は対して高くない。

なぜならそれが魔王の意向だから。


ゴクドウ佐藤「おい、シャドウアウト影聞いてるよな。

なんで人間軍の中に魔族が混じってるんだ」

シャドウアウト影「おや、お気づきになりましたか?」

「我々の敵は人間軍だけではないということです」

ゴクドウ佐藤「日和見決め込んだ魔族の諸侯がいるということか」


物見の兵「将軍!敵の幹部です」

中隊長「様子を見ておけ。いや、口撃開始」

中隊長は兵士達に口撃命令した。

兵士達はゴクドウ佐藤を口々に罵り始めた。

兵士A「ロリコン!」

兵士B「ハゲ!」

兵士C「マザコン!」

ゴクドウ佐藤「今マザコンって言った奴、前に出ろ!!」

佐藤はそういうと足元の小石を拾うと投げた。

マザコンと罵った兵士Cではなく、隣のハゲと罵った兵士Bの兜が砕けた。

走馬燈が流れる間もなく兵士B絶命。

兵士Bの俺今度親父になるんだのエピソードもカット。

ゴクドウ佐藤「ごめーん、手がすべっちった」

今度はロリコンと罵った兵士Aの兜が飛んだ。

走馬燈が流れる間もなく兵士A絶命。

兵士Aの戦争が終わったら俺結婚するんですのエピソードもカット。

佐藤はノーコンだった。

ゴクドウ佐藤「あれー?おかしいな」

ようやくマザコンと罵った兵士Cの兜が飛んだ。

走馬燈が流れる間もなく兵士C絶命。

兵士Cの病気の父親のエピソードもカット。

ゴクドウ佐藤「よし、命中!」

撥ねた小石が中隊長の頭をかすめた。

兜がなかったら致命傷だった。

中隊長「長弓隊撃て」

血まみれの中隊長は部下に攻撃を命じた。

夕立の様に注ぐ弓矢は結界で無効化されていた。

ゴクドウ佐藤「シャドウアウト影の作った結界が順調に動作してるみたいだな」

ゴクドウ佐藤はシャドウアウト影の作った結界の出来栄えに頷いていた。


中隊長「ならば、狙撃隊準備!」

次々に命令を繰り出す中隊長。


結界を突破した一本の矢がゴクドウ佐藤を襲う。

油断していたゴクドウ佐藤はサングラスを飛ばされ、少女漫画に出てくる星の飛んだつぶらな瞳をさらす。

ゴクドウ佐藤「あー、お気に入りのサングラスが!」

ゴクドウ佐藤はたいしたダメージはなく、壊れたサングラスを心配していた。

ゴクドウ佐藤「どうなってるんだシャドウアウト影」

シャドウアウト影「結界無効の矢ですね。魔界の者の技です」

ゴクドウ佐藤「なるほど、魂まで売っちまった奴がいるということだな」

ゴクドウ佐藤の手の中でサングラスは粉々になった。

ゴクドウ佐藤「おいおい、攻城兵器まで用意してるのか。随分と用意がいいな」

ゴクドウ佐藤は包囲陣営の中に攻城兵器を見つけて呟いた。


結界の隙間から次々に矢が滑り込んでいく。

あっという間にゴクドウ佐藤は矢ぶすまになった。

ゴクドウ佐藤「ぬるいぜ、ぬるすぎて。パンツ脱げちまっただろうが」

ゴクドウ佐藤の股間はモザイク処理されている。

うす消し状態だ。

目を細めるか、モザイクバスターを使えば確認可能だが。

スルー。


「ツルぴかロリコンパワー!メークアップ!」

ゴクドウ佐藤は新しいサングラスを取り出して叫んだ。

ピンクのリボン的な物が体に巻き付くと

とりあえず、上半身はほぼ裸だが、股間は隠れた。

ピンクのリボン素材なパンツ装着済みになったので、股間のモザイクは消えたが、かなりのもっこりだ。


/*************ゴクドウ佐藤のテーマ**************/


俺の仕事は魔王のボディガード

またの名を変態という名の紳士だ!

もちろんロリコンだ!

母さんすいません

孫の顔は見せられません


東に眠れなくて困ってる

ロリがいれば

行って腕枕してやる

西に高い所の荷物が取れなくて

困ってるロリがいれば

行って肩車してやる


助けてあげて「ありがとう」なしで

逃げられても

それもご褒美だ


助けてあげて「ありがとう、おじさん」と

言われても

それもご褒美だ


ありはありだ


/*************ゴクドウ佐藤のテーマ**************/


中隊長「ぐぬう、魔法部隊に攻撃させろ」

応急手当を受けながら中隊長は部下に攻撃を命じた。


ゴクドウ佐藤は魔法部隊の呪文詠唱を聞き逃さなかった。

彼の耳は1キロ離れた先のロリの笑い声も聴こえるのだ。

「やれやれ、武闘派とみると魔法部隊をぶつけるって、セオリー通りの対応しかできないと

部下を無駄死にさせるだけだぜ」

ハゲ頭を書きながら呪文詠唱の聴こえる方向にゴクドウ佐藤はゆっくりと向きを変えた。

「無能な上司を持った、雑兵達に同情するぜ!」

と言い捨てるとゴクドウ佐藤はフロントダブルバイセップスの姿勢を取って人間軍の攻撃を待った。

彼の乳首があまりの高速で動く為、残像で無限のマークを描いていた。

結界の隙間をついて、魔法の光弾が雨霰とゴクドウ佐藤の胸に吸い込まれる。

「スペルゲン大胸筋!」

彼の叫びとともに共に彼の分厚い胸板から、無数の光弾が放たれた。


「魔法障壁で防げ!」

飛んでくる光弾を目の当たりにし、魔法部隊長は叫んだ。

あらかじめ、人間陣営の部隊正面には隙間なく、魔法障壁ファイアウォールが展開されていたが、

ゴクドウ佐藤の胸板から、飛び出した無数の光弾を止めることはできなかった。

中隊長「盾部隊前進!部隊を守れ!」

血を吐きながら、中隊長は命令を飛ばした。

盾部隊が魔法防御力の高い魔法の盾で隙間なく砦の様な防壁を築いた。

光弾を魔法の盾が食い止めた様に見えたが、光弾が当たった部分が消滅していき、あっという間に盾は

虫食い状態になった。

結局、大して時間は稼げなかった。

人間陣営の包囲網は阿鼻叫喚に包まれ、部隊の居たあたりの場所は更地に変えられていた。

そしてあたりには真っ赤な霧が立ち込めていた。

「第2次包囲網まで後退!ゴフォ」

中隊長は従者に支えてもらいながら、指示を出すのがやっとだった。


「なんか小腹が空いたなー。ラーメン店長に言って、なんか作ってもらおっと」

腹のあたりをさすりながらゴクドウ佐藤は帰っていった。



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