第一話 プロローグ
遥か昔この地球の年号では1999年と言われた頃、ヨーロッパ、メキシコ湾そしてオーストラリア大陸。
三カ所ほぼ同時に隕石思わしき巨大な物が落ち、地球の人類とその文明は殆どが失われた。
大陸は衝撃でプレートがズレて大地震が起こり沈下などにより大地は海に沈み、残った大地も大津波や隕石落下による衝撃波などで破壊された。
津波や大地震などの大災害から奇跡的に助かった生物や、核シェルターなどでかろうじて生き延びた人類も居たが工場や資材などの被害は甚大であり、文明を維持することは出来なかった。
その大災害から遙かなる時が流れ、破壊された大地にも新たな文明が芽生え様々な生物が繁栄し、嘗ての技術も遺跡の発掘等により再現し始めた頃、以前の地球では有り得なかった事が起こり始めた
一つ目は亜人と言われる動物の特徴を持つ人類の誕生
二つ目は人の意思を読み取り形を変える貴石の発見
そして三つ目は魔法の力を使う魔物と言われている魔法生物の誕生
これらの変化により地球の治安は悪化し、力がある物が弱い者から奪う事が日常的に行われている世界へと向かっていた。
だが、そんな時代にも終わりは訪れた。
三人の王の誕生である
獅子王レオは殆どの亜人を纏め上げアフリカと呼ばれていた地域に亜人の国を
機工王ヤマトは人間を纏めアジアと呼ばれた地域に人間の国を
魔導女王シヴァは知性を持つ魔物を引き連れアメリカに魔獣の国をそれぞれ作った。
しかし王に従わないものもやはりいて、それらは東南アジアの島々が隆起し出来た新しい大陸に移り住み独自の国を作った。
最初は様々な種族が混ざった事で争いも絶えなかったが、海底にあったせいで殆ど遺跡等もなく、このまま争っていては他の大陸の王にいつかは滅ぼされるとの予言師の言葉もあり、各種族がそれぞれ代表を出し、かつての民主主義のような議会制の国が誕生した。
そしてこの国では多種多様の種族が暮らしているせいか、魔物や亜人等との混血も進み、見た目は人間なのに魔法が使える者や、見た目は人間なのに動物の力を使える者、そしてそれらの力を持たない代わり、未来予知などの特殊な力を使えるようになった者などが暮らす不思議な国になった。
そして物語は魔法も使えず貴石を使うことも出来ない上に、体格にも恵まれなかった1人の少年がたった一つだけ持つ力、制御は出来ないが珍しい物を見つける力で、遺跡の壁の中から不思議な玉を見つけた所から物語は動き出す。
更新速度はメイン小説の落とし穴が煮詰まったときに書いてるので、
ものすごく遅いと思いますm(_ _)m