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魔法剣士って最強じゃない?  作者: まかろん
3/7

――二人組――

第二話 「――外――」


世界観の共有のため、Twitterで敵キャラなどの画像を貼っています。

物語がさらに楽しめると思います 興味のある方は→@Makaron_narou


第2話の出現敵2体を載せています→@Makaron_narou

全身黒ずくめの装備に身を包んだ冒険者は、詠唱を終えると

その蒼き剣を一振りし、鞘にしまった。

同時に、周囲に氷の破片が飛び散る。


「大丈夫か?メイジ」


冒険者が差し出したその手は、赤い紋章がついた手袋に包まれていた。


「だ、大丈夫です。」


そういって僕は自分で立ち上がった。


「死ななくてよかったな、範囲魔法なんてめったに使うもんじゃないぜ」


そう冒険者は諭すように言った。


「でもでも~ フィアは範囲魔法大好きだけどね~」


いかにも魔法職といった感じの黒い三角帽を被った女の子が

たくさんの宝石がはめ込まれ、紫色のオーラを発する

ロッドを振り回しながら歩いてくる。

さっきの氷結魔法はこいつが・・・?

よっぽど魔力に自信があるんだろう。


「冒険者さんは何て名前~?」


そういうとフィアは俺の顔をみる。

俺の目にフィアの目が映り、その目は青く輝いていた。

フィアがこっちを見ながらニコリと笑う。


その瞬間、俺の意識の中に何かが入ってきた。

<<疲れのせいか・・・? いや、これは何か違う。>>

自分の心の中に手を伸ばされ、撫でまわされるような感覚。

無数の手が俺の心の中を自由に動き回り、もてあそぶ。

<<心の中を・・・全てみられるっ・・・>>


と、思った瞬間、この嫌な感覚はなくなり、

意識の外へと出ていった。


「うっ・・・何を・・・」

「リアムさんかぁ~ よろしくねっ♪」


俺はふらつきながらフィアの言葉を聞いていた。

解放されたのはいいが、どっと疲れが来る。


「おいフィア、それはやめろって言っただろ。」

「でも、この人結構まともな魔力あるよ~?」


俺は状況が呑み込めず、必死に理解しようとする。

この女の子が魔術を使ったのか?・・・

この二人組は敵なのか?それともただの冒険者?・・・

わからないことだらけだ。


「ごめんな、驚かせてしまって、名前を聞いた以上、

こっちも名乗らなきゃな 俺はグリードだ。よろしく」


いや、俺名前言ってないんだけど、勝手に見られたんだけど・・・


「フィアだよ~かわいくてつよい魔法使いなんだからっ!」


いまさらそんなあざとい顔されても、まったく興味はない。

第一印象最悪、まぁ魔法使いは変人ばかりだし仕方ないか・・・


「リアムです、魔法使いやってます。」

「あの~お二人はパーティなんですか?」

「まぁ、そんなところだな。」

「なぜこんな街エリア外すぐの場所にいるんですか?」


「リアムこそなんでこんなとこにいるのさ、もしかして知らないの~?」


フィアがニコニコしながら口を開く、とてもイラつく。

そんなフィアを遮るようにして、グリードが喋り始める。


「ここは、たまにさっきのホウオウみたいなレアモンスターが出現するポイントなんだ。レアドロップを落とすことがあるんだよな。」


「今回も何もとれなかったけどね!」


「まぁ、ほかのパーティに狩られなかっただけいいだろ。」


「そういえば今日ほかのパーティがいないね~」


ふふん、フィアはどうやら知らないようだ。

ここ、マリアフォードでは、この時期になると周囲のアウトサイドを使った

ランキング型大型狩猟イベント、[エリアレイド]が開かれる。

一年に一度のお祭りのようなイベントで、一日を通しパーティの総狩猟数がカウントされ、

その上位4パーティがその三日後、このエリアのアウトサイドのレイド級ボス4体とそれぞれ

対決し、一番早く倒したパーティが優勝、超お宝武器を得る。

エリアレイドの最中はマリアフォードは常にお祭り状態、それぞれのパーティが

全力でモンスターを狩るこのイベントは冒険者全員が熱中する。


「フィアは何にも知らないんだなぁー」


「知ってるし!」

「エリアレイドのことも?」

「エリア・・・レイ・・ド?し、知ってるし!」

「じゃあ今年の優勝賞品はなんでしょうか。」


今年の優勝賞品はレア度でいうなら最高ランク、そしてその性能も申し分ないらしい。

<<失われし武器・ティルスレイヴ>>

相当古くに打たれ、いまだ錆びることもなく残り続けているらしい。

一説では悪魔の武器として恐れられているとか。


「う、う~ん なんかの武器!」

「いやまぁ武器だけど・・・今年のはティルスレイヴ!」

一瞬グリードがこっちを向いた。

「それ剣だし! フィアは杖がいーの!」

「おいおい、フィアはめちゃくちゃいい武器もってるじゃないか。」


こんなところで宝石がはめ込まれた杖なんて存在しない。そもそも杖なんてあまり作られないし。


「じゃあグリード、ティルなんとかってやつ使わない?」


フィアが手持ちの武器を見ながら考え込んでいるグリードに話しかける。


「グリードさんはやっぱり剣士だったんですか!

 さっきの一振りすごかったですね~」


「"さん"付けはやめてくれ、リアム、それに俺は剣士じゃない。」


「そうだよ~ グリードは二刀流なんだよ~」


二刀流・・・?

-キャラステータス-

名前:フィア・S・シュルツ

職業:高位魔法職?

性格:お茶目

魔術:大好き

剣術:体を動かしたくない

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