表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された万能薬師は、隣国の冷徹皇帝に溺愛される  作者: La Mistral
第1章:追放から始まる真の救済

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/46

第4話:ここが私の「仕事場」ですか?

お読みいただきありがとうございます。

第4話からは、いよいよ帝国での新生活がスタートします!

エルサにとっては「ただの掃除」のつもりが、周囲を驚愕させていく……そんな無自覚無双をお楽しみください。

アステリア帝国の皇城に到着した私を待っていたのは、想像を絶する光景でした。

「エルサ、今日からここがお前の住まいだ」

ゼノス様が指し示したのは、白亜の壁と繊細な彫刻で飾られた、王宮の敷地内にある独立した離宮でした。一つ一つの窓には最高級の魔導ガラスが嵌め込まれ、庭園には見たこともない珍しい花々が咲き乱れています。

「……あの、ゼノス様。私、馬小屋の隣の物置とかで十分なんですけど。掃除用具と、薬草を乾かすスペースさえあれば……」

「馬鹿を言え。お前は俺の命の恩人であり、この国の最重要賓客だ。それとも、この部屋では不満か?」

ゼノス様は呆れたように溜息をつき、私の背中を優しく押しました。

一歩足を踏み入れると、部屋の空気がわずかに「淀んでいる」のが気になりました。長く使われていなかったのか、魔力の流れが滞り、部屋の隅に薄暗い気配が溜まっています。

(あら、ここも少し『魔力の通り』が悪いみたい。……これじゃあ、ゼノス様が遊びに来た時にリラックスできませんわね)

私は歩きながら、足元にほんの少しだけ——私にとっては指先を振る程度の魔力を流しました。

それは、王国で毎日行っていた「床掃除のついで」の動作です。

すると、どうでしょう。

埃をかぶっていた魔導ランプが、まるで太陽のように温かな光を放ち始め、暖炉には魔法の火がパチパチと勢いよく灯りました。窓ガラスの曇りは一瞬で消え去り、部屋全体が春の陽だまりのような澄んだ空気に包まれます。

「……おい、エルサ。今、何をした?」

背後で、ゼノス様が信じられないものを見るような声を出しました。

「えっ? 床を少しだけ、魔力でサッと拭いただけです。……勝手なことをして、すみません」

私は慌てて謝りましたが、ゼノス様は目を見開いて固まっています。

実は、この離宮は数百年前から魔力回路が複雑に絡まり合い、どんな一級魔導師も修復できなかった「死んだ離宮」だったのです。

ですが、私にとっては「少し散らかった部屋」を片付けるのと、何ら変わりはありませんでした。

伝説の「呪われた離宮」を秒で浄化してしまったエルサ。

ゼノス様はもう彼女を手放す気はなさそうですね。

次回、エルサが淹れた「ただのお茶」が、とんでもない事態を引き起こします……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ