第36話:【根絶】報復の火海と、窓のない楽園
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昨日2/19は、ついに日間 2,198 PV という驚異的な記録を達成いたしました。皆様の熱い支持が、私の執筆の原動力です。
第36話は、エルサに触れようとした者たちへの、ゼノス皇帝による「徹底的な清算」の物語です。
エルサの肌を汚そうとした代償は、一国が地図から消えるという絶望的なまでの報復。
「外を見る必要はない。お前の世界は、俺の腕の中だけでいい」
窓を塞ぎ、外界を焼き払い、彼女を自分だけの光の中に閉じ込める。
狂気的な独占欲の結末をどうぞご覧ください。
隣国・バルディア公国が放った刺客が、エルサの白い肌に触れようとした。
その不浄な指先が彼女の領域を侵したという一点のみで、その国の運命は確定した。
ゼノス皇帝にとって、それは外交問題でも戦争でもなく、ただの「害虫駆除」に過ぎなかったのだ。
「エルサ、少しの間だけ目を閉じていろ。……汚らわしい悲鳴が、この空の上まで届かぬようにな」
翌朝、空中離宮のバルコニーに立ったゼノス様は、慈悲のかけらもない冷徹な眼差しで、遥か北方にあるバルディア公国を睨み据えた。
宣戦布告などという生温い手続きは存在しない。
彼が放ったのは、ただ一言「根絶」という死の宣告だった。
帝国の誇る魔導艦隊が空を埋め尽くし、太陽を遮る巨大な影となって公国の首都へと降り立つ。
昨日までエルサの「聖女の力」を奪おうと、醜い私欲を剥き出しにしていた王侯貴族たちは、逃げる間もなく空から降り注ぐ白銀の閃光に焼かれた。
かつてエルサを「道具」として利用しようとし、その肌に手を伸ばそうとした報い。それは、一国の歴史がわずか数時間で、誰の記憶にも残らぬ灰へと変わるという、あまりにも過剰な代償だった。
「終わったな。……俺の宝に触れようとした罪、その身と国を持って償わせた」
地平線の彼方で上がる黒煙を、ゼノス様は満足げに、そして酷く退屈そうに見届けていた。
離宮の中。エルサがふと、外の様子を伺おうと窓に近づいた瞬間、厚いビロードのカーテンが生き物のように動き、窓を完全に封鎖した。
ゼノス様の強大な魔力によって、カーテンは壁の一部と化し、一切の光、一切の情報を拒絶する。
「……外を見る必要はないと言ったはずだ、エルサ」
背後から伸びてきた力強い腕が、エルサの華奢な腰を強く、折れんばかりに引き寄せた。
首筋に押し当てられる彼の熱い吐息と、低く響く独占の宣言。
「バルディアという国は、もうこの地上に存在しない。お前がかつて暮らし、傷ついたあの大陸そのものも、いずれ俺がすべて焼き払い、お前の記憶から消してやる。……お前の世界に、俺以外のノイズは必要ない」
ゼノス様の独占欲は、もはや一つの国家を滅ぼすだけでは収まらなかった。
彼はエルサの視界に入るもの、彼女の耳に届く声、そのすべてを「ゼノス」という存在だけで塗り潰そうとしている。
エルサが救おうとした世界も、彼女を崇めていた民衆も、彼にとってはエルサを疲れさせるだけの不純物でしかなかったのだ。
その夜、窓という窓をすべて塞がれた離宮の大広間で、二人だけの「戴冠後初の私的な宴」が催された。
外の月光さえ届かない常闇の中、無数に煌めくシャンデリアの光だけが、エルサの透き通るような肌を浮き彫りにする。
ゼノス様はエルサを自分の膝の上に座らせ、逃げ場を奪うように背後から包み込んだ。
自らの手で、滴るほどに甘い果実を彼女の口へと運ぶ。
その指先が唇に触れるたび、エルサの体は微かな震えを見せる。
「お前はもう、太陽の光さえ浴びなくていい。俺が、お前の唯一の太陽になる。……お前を狙う不浄な者たちも、お前を聖女として利用しようとする民衆も、もう二度とお前には触れさせない。……お前を、俺だけのものにするために」
エルサの足首には、昨日よりもさらに太く、重厚な黄金の魔力鎖が絡みついている。
それは、彼女が二度とこの腕から逃げ出さないための、そして世界中の誰の目にも彼女を触れさせないための、絶対的な「愛の刻印」。
「……ゼノス様。私は、もう何もいりません。……あなたが、私をこの暗闇に閉じ込めてくださるなら」
エルサが力なく微笑み、すべてを委ねるように彼の胸に顔を埋めると、ゼノス様は満足げに、獲物を仕留めた獣のような低い愉悦の声を漏らした。
外の世界が地獄の業火に包まれ、無数の民が絶望に沈む中、この窓のない楽園だけが、狂おしいほどの愛と執着に満たされていた。
第36話をお読みいただきありがとうございました!
隣国・バルディア公国が灰となり、エルサはついに「窓のない楽園」へと完全隔離されました。
皇帝の愛が「守護」から「監禁」へと純化していく様子に、ゾクゾクしていただけたでしょうか。
おかげさまで、本日2/20も朝8時の時点で 255 PV を超える素晴らしい滑り出しを見せております。
「ゼノス様のキレ方が容赦なさすぎて最高!」「もっと深く閉じ込めて!」という方は、ぜひ【★評価】や【ブックマーク】で応援をお願いします!
皆様の応援が、この「終わりなき愛の檻」をより強固なものにしていきます!




