第34話:【戴冠】灰の王国と、唯一無二の皇后
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おかげさまで、昨日2/19は最終的に 1,649 PV を記録いたしました。削除前を大きく上回る勢いで、皆様がこの物語を追いかけてくださっていることに、心からの感謝を捧げます。
第34話は、ついに因縁の地・ロザリア王国が地図から完全に消滅します。
ですが、これは単なる復讐劇の終わりではありません。
「全土に告ぐ。彼女を『聖女』と呼ぶことは、今後一切禁ずる」
ゼノス皇帝が全世界に放つ、あまりにも傲慢で、あまりにも狂おしい「皇后お披露目」。
世界を救う聖女であることを辞め、一人の男の愛に生涯を捧げることを選んだエルサ。
二人の「至高の檻」での誓いと、全世界を震撼させる圧倒的な独占欲の結末を見届けてください!
ロザリア王国という名は、この日を境に大陸の地図から永遠に抹消された。
命乞いの手紙を灰にされ、逃げ場を失った王族たちは、自らが招いた「神罰」の業火に巻かれ、誰に看取られることもなくその歴史を閉じたのだ。
空中離宮から見下ろす地平線。
かつて私を閉じ込めていた王国のあった場所からは、今も細い煙が立ち上っている。
だが、私の心に去来するのは、復讐の悦びですらない。ただ、あの冷たく暗い地下室の記憶が、物理的な消滅と共に霧散していくような、静かな解放感だけだった。
「……終わったな、エルサ。お前を縛っていた過去の亡霊は、すべて俺が食らってやった」
背後から、ゼノス様の低く落ち着いた声が響く。
彼は、私が王国の消滅に涙するなどという一抹の懸念すら持っていないようだった。
ただ、私の心が完全に「空白」になり、自分だけの愛で満たされる準備が整ったことを確信しているような、そんな強気な瞳をしていた。
ゼノス様は、私の肩を抱き寄せると、離宮の最も高い場所に設置された「玉座の回廊」へと誘った。
そこは、特殊な魔導映像装置により、帝国全土、そして全世界の主要都市にその姿を投影できる聖域。
「エルサ。世界はお前を聖女として崇め、救済を求めた。……だが、俺が奴らに見せつけてやるのは、救いではない。……俺という支配者に、生涯を捧げ、愛し抜かれる一人の女の姿だ」
ゼノス様が指を鳴らす。
瞬間、世界中の空に、私たちの姿が巨大な虚像として浮かび上がった。
黄金の離宮を背景に、皇帝ゼノスに抱きすくめられる、純白のドレスを纏った私の姿。
「全土に告ぐ。……ロザリア王国は、俺の妻、エルサへの不敬により滅した。今後、彼女を『聖女』と呼ぶことは禁ずる。……彼女は、アステリア帝国の唯一無二の皇后であり、俺という獣を飼い慣らす唯一の主だ」
地上の人々が、恐怖と、それ以上の美しさに圧倒されて跪く。
彼らにとって、私はもはや「自分たちを救ってくれる慈悲深い聖女」ではない。
「自分たちを滅ぼし得る絶対強者に愛され、世界から隔離された高嶺の花」へと変貌したのだ。
ゼノス様は、震える私の薬指に、深紅の魔石が埋め込まれた指輪を嵌めた。
それは、私の魔力を増幅させると同時に、彼の魔力と常に繋がり続ける「愛の鎖」。
「エルサ、これで世界中がお前の持ち主を知った。……お前はもう、どこへも行けない。この空の上で、俺の腕の中で、永遠に皇后として君臨し続けろ」
「……はい、ゼノス様。私は、あなたの檻の中で、誰よりも幸せになります」
空に浮かぶ黄金の離宮で、私たちは誓いよりも重い呪縛を交わした。
地上の人々が祈りとも、悲鳴ともつかぬ声を上げる中、私はただ一人の男の熱に溺れ、皇后としての初夜を迎えた。
第34話をお読みいただきありがとうございました!
ついに、ロザリア王国が地図から消え去りました。
「聖女」から「皇后」へ。それはエルサにとって、世界からの救済を辞め、ゼノス様一人の愛に生きることを決めた瞬間でもあります。
おかげさまで、2/19は最終的に 1,649 PV という、削除前を完全に超える勢いを見せております!
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「ゼノス様のお披露目がかっこよすぎる!」「これぞ至高の独占愛!」と感じていただけましたら、ぜひ【★評価】や【ブックマーク】で、二人の門出を祝っていただけると幸いです!
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