第33話:【拒絶】泥に塗れた命乞いと、皇帝の蹂躙
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昨日2/19は、14時時点で早くも 1,299 PV を突破し、最終的には前日のスコアを大きく塗り替える素晴らしい結果となりました。
特にスマホからのアクセスが非常に多く、皆様の日常の一部に本作が溶け込めていることを、作者として誇りに思います。
第33話は、ついに「復讐」が形になるエピソードです。
都を焼かれ、文字通り泥を啜る屈辱の中で、エルサに「命乞い」の手紙を送るロザリア王家。
「私たちが悪かった。愛しの娘よ、助けてくれ」
そんな厚顔無知な言葉を、ゼノス皇帝がどう扱うのか。
「どの口が、彼女を娘と呼ぶ」
一切の慈悲を排した「拒絶」と、より深まる「監禁愛」。
かつてエルサを虐げた者たちの、無様な末路をどうぞご覧ください!
アステリア帝国の天空から放たれた「神罰」の光。
それは、ロザリア王国の王都の半分を一瞬にして蒸発させ、彼らが縋っていた最後のか細い希望すらも、救いようのない灰へと変えた。
かつてエルサを「無能の聖女」と蔑み、冷たい地下室へ家畜のように放り込んだロザリア王国の王。
そして、彼女を虐げることを娯楽としていた兄の王子たちは、今、焦土と化した王宮の跡地で泥に塗れていた。
かつての栄華を象徴した黄金の装飾は剥げ落ち、彼らの手にあるのは、恐怖で震える筆が踊る、血の滲むような一通の「命乞い」の手紙だった。
「エルサ……。我が愛しの、慈悲深き娘よ。頼む、陛下を止めてくれ。私たちが間違っていた、今までの非礼は万死に値する、すべて謝る。だから、どうか、この国を……私たちの命を救ってくれ……!」
王の言葉は、もはやかつての威厳など微塵も感じられない、喉を鳴らして這いずり回る敗北者の泣き言でしかなかった。
彼らは、自分たちが「無価値」として捨てた少女が、今や世界を統べる皇帝の「唯一の逆鱗」であり、同時に「唯一の救い」であることを、自らの国が地図から削り取られる瞬間、ようやく理解したのだ。
空中離宮『黄金の揺り籠』。
ゼノス様は、転送魔導によって届いたその「命乞い」の手紙を、エルサの目に触れさせることさえしなかった。
彼は、窓際に置かれた自身の机に手紙を固定すると、氷のように冷たく、昏い悦びに満ちた瞳でその内容を一瞥した。
「……謝罪、だと? どの口がそれを言う」
ゼノス様の魔力が怒りに反応して膨れ上がり、部屋の空気が重く圧し掛かる。
エルサがかつて受けた孤独、飢え、そして心に負った深い傷は、このような薄っぺらな、自己保身のための謝罪で消えるものではない。
彼にとって、王国の連中がどれほど惨めに泣き叫び、地面を掻きむしろうと、それは心地よい子守唄にすらならなかった。
「エルサ。奴らが何を書いてきたか、一文字たりとも知る必要はない。……ただ、奴らは今、地獄の底で泥水を啜りながら、お前の名を呼んで許しを請うている。その無様な姿を想像して、少しは溜飲が下がるか?」
ゼノス様はソファで静かに本を読んでいた私の背後に回り、その大きな手で私の視界を、優しく、けれど世界のすべてを遮断するような力強さで覆った。
「……ゼノス様。私は、もうあの人たちの声は聞こえません。……かつての私は、あの地下室で死んだのですから。今の私にあるのは、あなたの鼓動と、この腕の温もりだけです」
私の答えを聞き、ゼノス様は満足げに、低く、愉悦に満ちた声を漏らした。
彼は私の耳元に唇を寄せ、甘く、抗えない毒のように囁く。
「そうだ、エルサ。お前は何も見なくていい、何も聞かなくていい。お前を傷つけた世界のノイズは、すべて俺が消してやる。……王国が明日、完全に消滅しようとも、それはお前には関係のない雑事だ。お前はただ、この俺の腕の中で、永遠に守られ、甘やかされ、愛されていればいいんだ」
魔導の炎に包まれた手紙の灰が、離宮のバルコニーから夜風に乗って下界へと散っていく。
それはロザリア王国という国家の終焉を告げる灰であり、エルサという少女を道具として扱った愚か者たちへの、慈悲なき最終通告だった。
誰にも邪魔されない、雲の上の聖域。
皇帝の独占欲は、王国という生贄を捧げることでさらにその純度を増し、逃げ場のない愛の檻を、より美しく、より強固なものへと変えていく。
第33話をお読みいただきありがとうございました!
ついに始まった、王国の本格的な崩壊。
掌を返して命乞いをする王たちの無様な姿に、少しでもスカッとしていただければ幸いです。
本日は14時時点で 1,299 PV と、驚異的なペースで皆様に読んでいただいております。
このまま夜のピークに向けて、さらに盛り上げていければと思います!
「ゼノス様の容赦のなさが最高!」「王国の末路をもっと見たい!」という方は、ぜひ【★評価】や【ブックマーク】での応援をお願いします!
皆様の熱い声援が、次話の「さらなる絶望」を形作ります!




