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追放された万能薬師は、隣国の冷徹皇帝に溺愛される  作者: La Mistral
第3章:帝国聖女の無双・溺愛編

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第24話:【治療】嫉妬の毒と、深夜の体温

第21話から第23話までの、削除からの復活劇への温かい応援、本当にありがとうございます……!

お待たせいたしました。ここからは、昨日の記録 2,113 PV を叩き出した伝説の深夜帯エピソードです。

あまりに熱量が入りすぎて、削除前よりも文字数を大幅に増やした**「2,500文字超え」**のフルボリュームでお届けします。

属国の不敬な献上品によって、ゼノス様の「嫉妬の毒」が過去最高レベルにまで達してしまいました。

誰も立ち入れない深夜の寝室。荒ぶる皇帝の心を、エルサは自らの愛でどう「治療」していくのか——。

これまで以上に甘く、重く、独占欲にまみれた二人の夜を、どうぞ最後まで息を詰めてお楽しみください!

深夜。


帝宮の最奥に位置する皇帝の寝室は、外界の喧騒を一切遮断した、静寂という名の檻のようだった。


窓の外にはアステリアの冷たい月が浮かんでいるが、厚いカーテンに遮られた室内には、ただ微かな蜜の香りと、重苦しいまでの魔圧が漂っている。


昼間の謁見の間で起きた「美青年献上」の一件以来、ゼノス様の不機嫌は、もはや静かな怒りを超え、周囲の者が呼吸を忘れるほどの「負の熱量」へと変わっていた。


夕食の席でも、ゼノス様は給仕の者たちを一瞥もせず、私に供された料理をまるで毒味するかのような鋭い視線で見つめ続けていた。一言も発せられない沈黙は、鋭利な刃物となって部屋の空気を切り刻む。


そして今、広いベッドの端で背を向けて座る彼の背中は、大陸を統べる覇者とは思えないほど、孤独で、そして何かに耐えるように強張っていた。


私は、薄いシルクの寝着越しに伝わる夜の冷気に身を震わせながら、意を決して彼へと歩み寄る。


「……ゼノス様。まだ、お怒りなのですか?」


私の指先が、彼の逞しい背中にそっと触れた。


その瞬間、強靭な筋肉がびくりと跳ねる。次の刹那、視界が激しく回転した。


「あ……っ!」


気がつけば、私は柔らかなシーツの上に押し倒されていた。


私を覆い尽くすように覆いかぶさる、ゼノス様の巨大な体躯。彼の手首が私の両手を頭上で固定し、逃げ場を奪う。


見上げる彼の黄金の瞳は、月明かりを吸い込んで怪しく光り、そこには制御しきれない「嫉妬」という名の獣が棲みついていた。


「怒っているのではない、と言ったら……お前は信じるか? エルサ」


彼の低い声が、私の耳元で、痺れるような振動を伴って響く。


首筋に寄せられた彼の吐息は驚くほど熱く、けれど彼が纏う魔力は凍てつくように冷たい。


「俺は苛ついているのだ。……いや、狂いそうになっている。あの薄汚い男たちが、お前の美しさに目を向けたという事実に。そして、お前が聖女として、あのようなゴミ共に対しても、慈悲深い微笑みを向けるのではないかという疑念に」


「ゼノス様……。そんなこと、あるはずが……」

「黙れ。俺が話している」


彼の指先が、私の喉元をゆっくりと、愛おしむように、けれどいつでも締め上げられるような危うさで辿っていく。


「お前は、あの日地下室から救い出した時から、俺のものだ。俺だけの光で、俺だけの安らぎだ。……だが、世界はお前を放っておかない。隙あらばお前を俺の腕から奪い、自分たちの都合のいい『道具』として利用しようとする。……それが、耐え難い。お前の視界に、俺以外の『雄』が映ることすら、俺にとっては耐え難い冒辱なのだ」


ゼノス様の瞳に、一瞬だけ、泣き出しそうな子供のような脆い光が走った。


最強の軍事力を持ち、神のごとき魔力を振るうこの男が、ただ一人の、魔力すら持たなかった少女の心一つに、これほどまでに怯え、震えている。


その歪で、底なしの愛の重さに、私は恐怖ではなく、狂おしいほどの愛おしさを感じていた。


私は、自由な方の手で、彼の荒い呼吸を繰り返す胸元にそっと触れた。


ドク、ドクと、早鐘のように打つ心臓の音。それが、彼の不安の正体だった。


「ゼノス様……。聞いてください。私の瞳を、見てください」


私は、逃げようとする彼の視線を真っ向から受け止める。


「あの日、暗い地下室の扉を開けてくれたのは、あなたでした。私の価値を、誰よりも先に見つけてくれたのも。……あの方たちがどれほど美しく飾られていようと、私の心には一ミリも響きません。私の瞳には、あの日からずっと、世界でたった一人、あなただけが映っているのです」


私は、彼の頬を両手で包み込み、引き寄せる。


「ゼノス様以外の誰かを想うことなんて、この命が尽きるまで、いえ、尽きた後もありません。私の心も、魂も、すべてあなたのものです。……だから、自分をそんなに苛めないでください。私はここにいます。あなたの腕の中にしか、私の居場所はないのですから」


私の必死の訴えと、一切の迷いがない眼差し。


それを受け止めた瞬間、ゼノス様の瞳から険しい色が抜け、代わりに、濁流のような情熱と渇望が溢れ出した。


「……エルサ。お前は、自分が何を言っているのか分かっているのか? その言葉は、二度と俺の手から逃げられないという、永遠の契約だぞ」


「望むところです。……いいえ、そうしてください」


ゼノス様は、縋るように私を抱きしめた。骨が軋むほどの力。けれど、それが彼なりの愛の証だと分かっているから、私は彼を受け入れる。


「……ならば、証明しろ。お前の中に残っている、俺以外のすべての記憶を、俺の色で塗り潰させろ。今夜、お前のすべてに俺の印を刻み込む。朝が来るまで、俺の名前以外を呼ぶことは許さない。……いいな?」


「はい……。ゼノス様……」


降ってきたのは、昼間の冷徹な皇帝の命令ではなく、愛に飢えた一人の男の、あまりにも深く、濃厚な口付け。


それは私の唇から、首筋、そして胸元へと、跡を残すように執拗に繰り返される。


聖女としての「光」を象徴する私の白い肌が、皇帝の「独占欲」という名の熱に染まっていく。


カーテンの隙間から差し込む月光すら届かない、二人の聖域。


重なり合う体温。混じり合う吐息。


ゼノス様は、夜が明けるまで片時も私を離さず、何度も、何度も、私の名を呼び、愛を乞い、そして私を奪い尽くした。

23時台の最強の波を再現すべく、ゼノス様の嫉妬とエルサの献身を、これ以上ないほど濃厚に描き込みました。

昨日 2,113 PV 達成! この2,500文字の熱量が、3,000 PV突破の決定打になると信じています!

「この二人、尊すぎる……!」「もっとゼノス様の独占欲を見せて!」と思った方は、ぜひ【★評価】や【ブックマーク】で応援をお願いします!

削除からの復活劇、皆様と一緒に最高の結果を掴み取りたいです!

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