第19話:【貢物】空っぽになった国宝庫
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第19話は、魔法大国を蹂躙したゼノス様による「戦利品の献上」回です。
エルサを蔑ろにした者からすべてを奪い、愛する妻に捧げる――皇帝の執着が国を一つ空っぽにします。
極上の甘さとカタルシスをお楽しみください!
魔法大国ガルディアの王城。数刻前まで「世界の損失」などと傲慢に語っていた賢者も王も、今は冷たい石床に額を擦り付けていた。
私の隣で、ゼノス様は奪い取ったばかりの王の杖を、まるで不要な枝切れのように弄んでいる。
「……王よ。エルサを研究対象にしたいと言ったな。その報いだ。この城にある宝物庫の鍵をすべて差し出せ。中にある魔導書、秘薬、古代の宝石——エルサの瞳を喜ばせるに足りるものすべてを、俺が徴収する」
「な、な……っ! それは我が国が数百年かけて集めた叡智……!」
「黙れ。エルサの価値に比べれば、国一つなど安すぎる。……おい、始めろ」
ゼノス様の号令と共に、帝国の兵たちが次々と財宝を運び出していく。
伝説の万能薬の処方が記された古文書も、数万の魔力を秘めたサファイアも、すべてが私の足元に積み上げられていく。
「ゼノス様、こんなに……。私にはもったいなすぎます」
「いいや、足りないくらいだ」
ゼノス様は山のような財宝の中から、ひときわ眩しく輝く、星を閉じ込めたようなペンダントを手に取った。
彼はそれを私の首にかけると、背後から抱きしめるようにして、耳元で低く熱く囁いた。
「これからは、お前が欲しいと言ったものは世界中どこにあろうと俺が奪ってきてやる。お前はただ、俺の腕の中で、この輝きに負けない笑顔を見せていればいい」
「ゼノス様……。私、物が欲しいわけではありません。あなたが隣にいてくださるだけで……」
「……ああ、本当に。お前は欲がないな。ならば、この略奪した宝石たちは、お前の寝室を飾るただの石ころとして扱え。お前が真に愛でるべきは、この俺だけだ」
ゼノス様は私の肩に深く顔を埋め、周囲の視線も構わず、独占欲を誇示するように何度も口付けを落とした。
王国に捨てられた孤独な少女は、今、国一つの富を捧げられ、世界で最も強引で熱烈な男に跪かれている。
魔法大国は、エルサという「光」を奪おうとした代償として、その富と誇りのすべてを失い、文字通り空っぽの国へと成り果てたのだった。
第19話、いかがでしたでしょうか?
聖女を怒らせるよりも、皇帝を嫉妬させる方が恐ろしいという証明でしたね。
本日も深夜から151 PVと、昨日以上の盛り上がりを感じています!
第2章はまだまだ序の口。これからさらに世界を巻き込んだ「無双」をお届けします!
無限(∞)に続くこの物語を、ぜひ【★評価】や【感想】でさらに加速させてください!




