第18話:【蹂躙】聖女の盾と、皇帝の剣
日間1,700PV突破、本当にありがとうございます! 昨晩の賢者一蹴シーンには多くの反響をいただきました。
第18話は、宣戦布告を受けたゼノス様の「有言実行」の回です。
エルサを侮辱した魔法大国に対し、皇帝はたった一人で「教育」を施しに向かいます。
最強の盾(聖女)と最強の矛(皇帝)が揃った時、もはや大陸に敵はいません——。
「……ゼノス様、本当に行くのですか?」
帝宮の広大な庭園に、黒金に輝く巨大な竜の騎獣が舞い降りていた。
その背に私を抱き上げたまま、ゼノス様は冷徹な、けれど私にだけは極上の甘さを孕んだ微笑を浮かべる。
「言ったはずだ、エルサ。お前に無礼を働いた賢者も、それを差し向けた国も……まとめて俺の足元に跪かせると。俺の許可なくお前に視線を向けた罪、その身で贖わせる」
「でも、わざわざ陛下自ら出向かなくても……」
「お前を置いていくなど、万に一つもありえん。お前をこの腕の中に閉じ込めたまま、ガルディアの慢心を根こそぎへし折ってやる。……お前は、俺の背中越しに、愚か者が散る様を見ていればいい」
ゼノス様の手が、私の腰を強く引き寄せる。
昨夜、私の体中に彼のものだと示すように刻まれた、目に見えない愛の刻印が疼くような感覚。
彼は私の耳元に唇を寄せ、周囲の将軍たちにすら聞こえないほどの低い声で囁いた。
「エルサ……お前はただ、俺の胸の中でその美しい浄化の光を放っていればいい。その光が俺の力を何倍にも引き上げる。お前は俺の最強の『盾』であり、俺はお前を守り抜く『剣』だ」
数時間後。魔法大国ガルディアの王都上空。
突如として現れた伝説の黒竜と、その背から放たれる圧倒的な魔圧に、街はパニックに陥っていた。
「な、なんだあの魔圧は……!? 結界が、帝国の皇帝一人の力で、ひび割れていく……!」
慌てふためく魔導師たちの前に、ゼノス様は私を抱いたまま悠然と降り立った。
戴冠式で覚醒した私の『浄化の魔力』が、彼の『破壊の魔力』と共鳴し、ガルディアが誇る最強の防御魔法を紙細工のように引き裂いていく。
「ガルディア王よ。我が妻を『研究対象』などと呼んだ不遜な口を、今すぐ縫い合わせに来てやったぞ」
ゼノス様が一歩踏み出すたびに、大地が震え、建物の石材が砕ける。
現れたガルディアの王は、その圧倒的な威圧感の前に腰を抜かし、言葉を失っていた。
「ひ、卑怯だ……! 聖女の力を、そのように武力として使うなど……!」
「卑怯? 違うな。これは『愛』だ。エルサ、見ろ。お前を傷つけようとした愚か者たちの末路を」
ゼノス様は私の肩に手を回し、見せつけるように深く、熱い口付けを落とした。
敵軍の真っ只中だというのに、彼の瞳には私しか映っていない。
王国を捨てられ、一度はすべてを失った少女は、今、最強の男と共に世界を支配する側へと立っていた。
第18話、お読みいただきありがとうございました!
「ざまぁ」の舞台はついに一国を越え、大陸規模へ。
次回は、戦利品(貢ぎ物)でエルサを埋め尽くすゼノス様の「甘すぎる略奪」回を予定しています!
昨日1,700PV、本日も深夜だけで150PV超 という驚異的な伸び、本当に凄いです。
無限(∞)に続くこの逆転劇、さらなる応援をよろしくお願いいたします!
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