第17話:【拒絶】愚か者への鉄槌
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第17話は、平和な帝都に忍び寄る「魔法大国ガルディア」の影。
聖女エルサを研究対象として狙う無礼な使者に対し、ゼノス皇帝の独占欲と怒りがついに爆発します。
圧倒的な力で外敵をねじ伏せる、至高の「ざまぁ」第2ラウンドをお楽しみください!
魔法大国ガルディアからの親書を灰にしてから数日。
帝都アステリアの謁見の間には、場違いなほど傲慢な魔力を纏った男が立っていた。ガルディアの『第一賢者』を名乗るその男は、私の隣で不機嫌そうに頬杖をつくゼノス様を見上げ、薄笑いを浮かべる。
「……アステリア皇帝よ。賢明な判断を期待していたのだが。エルサ様の『浄化』の力は、もはや貴公一人が独占して良い規模ではない。彼女を我が国へ譲渡するならば、相応の対価を支払おう」
「譲渡、だと?」
ゼノス様の低く冷徹な声が、広間の空気を一瞬で凍りつかせた。
彼の黄金の瞳が、獲物を屠る直前の鋭さで賢者を射抜く。だが、愚かな賢者はその殺気さえも「野蛮な武力の誇示」と侮り、さらに言葉を重ねた。
「左様。彼女のような稀代の才能を、このような愛玩人形として囲っておくのは世界の損失だ。エルサ様、あなたもそう思いませんか? 我が国に来れば、その力をより効率的に、理論的に活用させてあげられる」
賢者が私に向けて手を伸ばそうとした、その瞬間だった。
「——お前のその薄汚い手を、二度とエルサに向けるな」
凄まじい衝撃波と共に、ゼノス様が立ち上がることなく右手を一振りした。
それだけで、賢者が展開していた最高位の防御結界が紙細工のように粉砕され、彼は壁際まで吹き飛ばされた。
「ぐはっ……!? な、なんだ、このデタラメな魔圧は……!」
「対価など不要だ。……エルサは俺の妻であり、帝国の魂だ。それを『効率』などという言葉で測る貴様らのような輩に、彼女の指一本触れさせるつもりはない」
ゼノス様はゆっくりと歩み寄り、膝をつく賢者の頭を、冷徹な目で見下ろした。
私はその背中にそっと寄り添い、震える賢者へ静かに告げる。
「……賢者様。私は道具ではありません。ゼノス様が私を見つけ、愛してくださったから、私は聖女として生きる理由を見つけたのです。私の力は、私を必要としてくれるこの国と、ゼノス様のためにだけあります」
私の指先から溢れた黄金の光が、賢者が放っていた邪悪な魔力を完全に霧散させる。
それは拒絶であり、宣戦布告でもあった。
「聞こえたか。……ガルディアへ戻り、王に伝えろ。次にエルサの名を口にすれば、その時は貴様の国を、地図から一滴残らず消し去ってやると」
ゼノス様は私を抱き寄せ、見せつけるように私の額に深い口付けを落とした。
大陸全土を揺るがす戦火の足音が聞こえる中、私たちの愛は、より深く、より残酷なまでに強固なものへと変わっていた。
第17話、お読みいただきありがとうございました!
第2章に入り、ゼノス様の「俺の女に触れるな」オーラがさらに強化されています。
賢者を一蹴した後の二人の甘い時間は、また次回たっぷりお届けします!
昨日1,700PV、今日すでに150PV超 というこの勢い、本当に凄いです。
無限(∞)に続くこの逆転劇、さらなる応援をよろしくお願いいたします!
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