第14話:番外編・独占欲の檻、愛の深淵
累計1,500PV突破、そして日間PVの爆発的な伸びに心から感謝いたします!
本日は、全読者が待ち望んだ禁断のエピソードを解禁します。
第14話は、冷徹皇帝ゼノスが、ただ一人の女性——エルサに対してだけ見せる、あまりに濃厚で独占欲に満ちた新婚初夜の記録。
王宮の静寂の中で、二人の愛が混ざり合う熱い夜を、一文字一文字噛み締めてお読みください。
戴冠式の華やかな喧騒が遠のき、静寂が支配する離宮の寝室。
窓から差し込む青白い月の光は、部屋を照らすためではなく、そこに横たわる私たちの輪郭を際立たせるために存在しているようだった。
私は今、帝国の最高級の絹に包まれているはずなのに、それを突き抜けて肌に届くのは、ゼノス様から放たれる圧倒的な熱量。それよりもずっと重く、逃げ場のない「独占欲」に、私は呼吸を忘れて押し潰されそうになっていた。
「……ゼノス、様。まだ、灯りが……残っています……」
「消さない。お前のすべてを、この目に焼き付けておきたいと言ったはずだ。髪の先から指の爪先に至るまで、お前のすべてが俺の支配下にあることを、今夜は思い知らせる必要がある」
私をベッドへと押し止めるゼノス様の瞳は、昼間に壇上で見せた冷徹な皇帝のそれではない。獲物を決して逃がさないと決めた、飢えた獣の輝き。
その深い瞳に射抜かれ、私は指先一つ動かすことさえ許されない。
彼の大きな手が私の頬をなぞり、そのまま震える首筋へ。さらに、乱れたドレスの隙間から覗く鎖骨へと滑り落ちる。熱い指先が肌を這うたび、私の内側からせり上がる甘い痺れが、聖女としての理性を少しずつ溶かしていく。
「エルサ。お前はもう、帝国の聖女であり、俺の正妃だ。……だが、そんな言葉だけでは足りない。お前の心も、体も、その一滴の涙……吐き出す吐息に至るまで、すべて俺だけのものだと、その柔らかな肌に直接刻み込みたい」
「……っ、あ……」
耳元で囁かれる、低く掠れた声。その振動が鼓膜を揺らすたび、私の思考は白く染まっていく。
ゼノス様は、私の細い両手首を頭上で一つにまとめると、抗えない力で優しく、けれど確実に押さえつけた。逃げ場を完全に塞がれ、彼の影に飲み込まれた私の唇に、深く、深く、慈しむような、それでいて貪り尽くすような口付けが降ってきた。
戴冠式の時の、あの清らかな誓いのキスとは違う。
私を飲み込み、塗り潰し、彼の一部として同化させてしまおうとするかのような、濃厚で情熱的な略奪。舌が絡み合うたび、心臓の鼓動が重なり、どちらの体温なのか分からなくなるほどに熱が混ざり合っていく。
「王国にいた頃のお前を知る者すべてを、俺は妬ましく思う。お前の美しさを、その健気さを、誰一人として見せたくなかった。これからは、この部屋のなかで、俺だけがお前のすべてを愛でる。お前の声を聞くのも、お前の肌に触れるのも、世界で俺一人だけでいい」
「ゼノス、様……。私は、もう……あなたのものです。どこへも、行きません。あの日、私を救い出してくれたあなたの手の中で……死ぬまで、囚われていたい……」
私が熱に浮かされたように、本心を曝け出して答えると、彼は満足げに、そして酷く歪んだ愛情を込めて目を細めた。
ゼノス様は私の肩口に深く顔を埋め、首筋を甘噛みするように愛撫する。彼の熱い吐息が素肌を撫でるたび、私は自分が聖女であることを完全に忘れ、ただ一人の、彼に溺れる女へと堕ちていく。
「……いい子だ、エルサ。今夜は、お前が俺の名前を呼び続け、声が枯れるまで……決して離してやらない」
外では、聖女を捨てた王国が静かに滅びの時を待っている。だが、この柔らかな絹と愛の香りに満ちた空間で、私は世界で一番強く、残酷なほどに私を愛する男の腕の中で、甘美な地獄へと沈んでいくことを、自ら選んだのだった。
番外編・完全版、いかがでしたでしょうか?
普段は完璧な皇帝であるゼノス様が、エルサを前にして理性を欠き、「所有物」として彼女を扱う濃厚な描写を意識しました。
ここまでPVを伸ばしていただいた読者の皆様への、私からの精一杯の感謝の気持ちです。
物語はこれで真の終幕となりますが、皆様の心の中に、エルサとゼノス様の「熱い幸せ」が残り続けることを願っております。
もしこの結末を気に入っていただけましたら、最後に【★評価】や、一言でも感想をいただけますと幸いです!




