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追放された万能薬師は、隣国の冷徹皇帝に溺愛される  作者: La Mistral
第2章:隣国での「普通」が「異常」な無双

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第13話:真の聖女の戴冠と、愛の誓い

累計1,500PV突破!そしてUA250人超え!

皆様の熱い応援のおかげで、ついにエルサが最高に輝く「戴冠式」まで辿り着きました。

第13話は、今までの「ざまぁ」の総決算。

エルサを捨てた王子が完全に自滅し、エルサが真の幸せを掴む……。

帝国アステリアの建国記念祭、その最終日。


王宮の広場は、地平線まで続くかのような民衆の歓声に包まれていました。


今日は、エルサが帝国の『守護聖女』として正式に認められる戴冠の日。


ですが、私にとってそれは権力を得るための儀式ではなく、ゼノス様と共に歩むための、大切な約束の場でした。


「緊張しているか、エルサ」


壇上の裏で、ゼノス様が私の震える手を包み込みました。


今日の彼は、皇帝としての正装に加え、私の魔力を通した特別なマントを羽織っています。


「はい……。私なんかが、こんなに多くの方に祝福されていいのか、まだ夢のようで」


「夢ではない。お前がこの国の空気を清め、大地を癒した。民は、お前がもたらした本物の安らぎを知っているのだ」


ゼノス様は優しく微笑むと、私の額にそっと唇を寄せました。


「行こう。俺の隣は、お前以外には座らせない」


ファンファーレが鳴り響き、私たちが壇上へ姿を現した瞬間。


割れんばかりの歓声が空を揺らしました。


かつて王国で「無能」と蔑まれ、地下室で埃にまみれていた私に向けられるのは、今は純粋な敬愛と感謝の眼差しだけです。


「——ここに宣言する。エルサこそが、我が帝国アステリアの真なる守護聖女であり、俺が一生をかけて愛する、唯一の女性だ!」


ゼノス様の力強い声が、魔法による拡声で国中に響き渡りました。


彼は私の頭上に、私の魔力に反応して青白く輝く、星の欠片で出来た王冠を授けました。


その時でした。


私の胸の奥から、かつてないほど温かく、そして強大な魔力が溢れ出したのです。


それは、私が「自分は幸せになっていいんだ」と心から受け入れたことで解放された、聖女としての真の覚醒。


私の背中から、純白の光の翼が広がり、帝国全土を包み込むような特大の『浄化の雨』が降り注ぎました。


病んでいた大地は瞬時に蘇り、枯れていた花々は季節を無視して一斉に開花します。


人々は奇跡の雨を浴び、喜びの涙を流しました。

一方その頃。


アステリア帝国の国境沿いで、命からがら逃げ延びようとしていたカイル王子は、空から降るその温かな光に打たれ、絶叫していました。


「あああぁぁ! 眩しい、眩しすぎる! 止めろ、その光を止めろ!」


彼のような濁った心を持つ者にとって、今のエルサが放つ純粋な光は、皮膚を焼く業火に等しいものでした。


彼はそのまま、自分が捨てた聖女の輝きに焼かれ、誰からも顧みられることなく、泥濘ぬかるみの中へと沈んでいったのでした。


「……エルサ。お前の光は、本当に温かいな」


戴冠式を終え、バルコニーで二人きりになった時。


ゼノス様は、後ろから私を包み込むように抱きしめました。


その腕は少し震えていて、彼がどれほど私を失うことを恐れ、そして手に入れたことを喜んでいるかが伝わってきます。


「ゼノス様。私を……見つけてくださって、ありがとうございました」


「俺の方こそ、お前に救われた。……エルサ、愛している。世界が滅びようとも、俺はお前の手だけは離さない」


星空の下、私たちは改めて永遠の愛を誓い合いました。


かつてすべてを失った少女は、今、世界で一番強い皇帝の愛に守られ、世界で一番幸せな聖女になったのです。

ついにエルサとゼノス様が結ばれ、物語は最高の大団円を迎えました!

光に焼かれるカイル王子の末路……まさに聖女を蔑ろにした報いですね。

ここまで読み進めてくださった「もの好き」な読者の皆様に、心からの感謝を。

この13話で一つの区切りとなりますが、もし「二人の新婚生活が見たい!」や「アリアのその後は?」などのご要望があれば、番外編の執筆も検討しております。

最後に、もし本作を気に入っていただけましたら、**【★評価】や【ブックマーク】**をいただけますと、作品がより多くの方に届く助けになります!応援ありがとうございました!

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