第13話:真の聖女の戴冠と、愛の誓い
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皆様の熱い応援のおかげで、ついにエルサが最高に輝く「戴冠式」まで辿り着きました。
第13話は、今までの「ざまぁ」の総決算。
エルサを捨てた王子が完全に自滅し、エルサが真の幸せを掴む……。
帝国アステリアの建国記念祭、その最終日。
王宮の広場は、地平線まで続くかのような民衆の歓声に包まれていました。
今日は、エルサが帝国の『守護聖女』として正式に認められる戴冠の日。
ですが、私にとってそれは権力を得るための儀式ではなく、ゼノス様と共に歩むための、大切な約束の場でした。
「緊張しているか、エルサ」
壇上の裏で、ゼノス様が私の震える手を包み込みました。
今日の彼は、皇帝としての正装に加え、私の魔力を通した特別なマントを羽織っています。
「はい……。私なんかが、こんなに多くの方に祝福されていいのか、まだ夢のようで」
「夢ではない。お前がこの国の空気を清め、大地を癒した。民は、お前がもたらした本物の安らぎを知っているのだ」
ゼノス様は優しく微笑むと、私の額にそっと唇を寄せました。
「行こう。俺の隣は、お前以外には座らせない」
ファンファーレが鳴り響き、私たちが壇上へ姿を現した瞬間。
割れんばかりの歓声が空を揺らしました。
かつて王国で「無能」と蔑まれ、地下室で埃にまみれていた私に向けられるのは、今は純粋な敬愛と感謝の眼差しだけです。
「——ここに宣言する。エルサこそが、我が帝国アステリアの真なる守護聖女であり、俺が一生をかけて愛する、唯一の女性だ!」
ゼノス様の力強い声が、魔法による拡声で国中に響き渡りました。
彼は私の頭上に、私の魔力に反応して青白く輝く、星の欠片で出来た王冠を授けました。
その時でした。
私の胸の奥から、かつてないほど温かく、そして強大な魔力が溢れ出したのです。
それは、私が「自分は幸せになっていいんだ」と心から受け入れたことで解放された、聖女としての真の覚醒。
私の背中から、純白の光の翼が広がり、帝国全土を包み込むような特大の『浄化の雨』が降り注ぎました。
病んでいた大地は瞬時に蘇り、枯れていた花々は季節を無視して一斉に開花します。
人々は奇跡の雨を浴び、喜びの涙を流しました。
一方その頃。
アステリア帝国の国境沿いで、命からがら逃げ延びようとしていたカイル王子は、空から降るその温かな光に打たれ、絶叫していました。
「あああぁぁ! 眩しい、眩しすぎる! 止めろ、その光を止めろ!」
彼のような濁った心を持つ者にとって、今のエルサが放つ純粋な光は、皮膚を焼く業火に等しいものでした。
彼はそのまま、自分が捨てた聖女の輝きに焼かれ、誰からも顧みられることなく、泥濘の中へと沈んでいったのでした。
「……エルサ。お前の光は、本当に温かいな」
戴冠式を終え、バルコニーで二人きりになった時。
ゼノス様は、後ろから私を包み込むように抱きしめました。
その腕は少し震えていて、彼がどれほど私を失うことを恐れ、そして手に入れたことを喜んでいるかが伝わってきます。
「ゼノス様。私を……見つけてくださって、ありがとうございました」
「俺の方こそ、お前に救われた。……エルサ、愛している。世界が滅びようとも、俺はお前の手だけは離さない」
星空の下、私たちは改めて永遠の愛を誓い合いました。
かつてすべてを失った少女は、今、世界で一番強い皇帝の愛に守られ、世界で一番幸せな聖女になったのです。
ついにエルサとゼノス様が結ばれ、物語は最高の大団円を迎えました!
光に焼かれるカイル王子の末路……まさに聖女を蔑ろにした報いですね。
ここまで読み進めてくださった「もの好き」な読者の皆様に、心からの感謝を。
この13話で一つの区切りとなりますが、もし「二人の新婚生活が見たい!」や「アリアのその後は?」などのご要望があれば、番外編の執筆も検討しております。
最後に、もし本作を気に入っていただけましたら、**【★評価】や【ブックマーク】**をいただけますと、作品がより多くの方に届く助けになります!応援ありがとうございました!




