第一回シェルター外調査団
「川崎さん危ないですよ!シェルターの外」
「無駄だと思うけど助けられる命は救います」
「防護服も無しで?!」
「一年シェルターの中に居て欲しいとは言いましたがあれは農業が出来るようになるまでの予想期間です。思ったよりも放射能汚染が下がっていて良かったです」
外の確認はドローンによる空撮でしか確認できなかった。あたり一面焼野原なんだけどね。という事は私も出ていいのかな?
「私も同行させてもらえませんか?」
「外の気温四〇度、熱中症になる覚悟があるなら」
「今、一二月ですよ...そんなに暑いんなんてだったら川崎さんも危険じゃないですか!」
「そうですね人間の感覚では。実は私熱エネルギーを自分の力に変換できるんです」
「何怪獣映画みたいな設定で話してんですか!」
「大丈夫、だから心配しないでください」
そういうと一人シェルターの外にド尾出してしまった放射能汚染とか熱中症怖くないのかな?冬でもこんな暑いのに。豪語してたけど。やっぱりどっかでゆで卵みたいになって倒れるんじゃないかと心配した。けどそれは杞憂だった。そして一週間どしゃ降りの雨が久しぶりに振ってきた。
「この人誰なんですか?」
「空腹で取れていたところを私が保護しました」
「まさか灼熱の中川崎さんが助けるまで...」
「えぇそうです」
「脱水症状とかは?今何か持ってきますね」
「せめて水分補給だけでも」
後で聞いた話だとあのショートカットの女性は浅霧睡蓮と言い、室町時代に伊達政宗の軍勢に攻められ新しい城の築城の時人柱にされたらしい。本人が完全に回復した時に聞いた。
「改めまして私浅霧睡蓮と申します。この度は助けて頂き誠に感謝存じ上げます」
「そんな固くならなくても...」
「ところで大塚さんは何か困ったことはありませんか?」
「言え特に...」
「大名の妻でしたが元は庭師でございます。草木の手入れ、掃除何でも致します」
「落ち着くまで休んで居てください」
「いやいや、それはではただの怠け者になってしまいます」
「そうだなぁ、それについては川崎さんにきてください」
「分かりました」
「そういえば、時代劇みたいな話し方じゃないんですね」
「城の中を歩いている客の話し方を聞いて覚えました」
「寂しくは無かったんですか?」
「最初の内はそうでしたが今は慣れましたこの子(息子)が居るので」
「いつ生まれたんですか?」
「そうですね、閉じ込められてから数日位ですかね」
「石垣の中で出産!頭ぶつけたりとかはなかったんですか?」
「それはありませんでした。あの中無限に広がる黒い空間だったので」
永遠とも感じる時間と空間で。出産はよく頑張ったと言うしかない。私だったら発狂してただろう。やっぱり、戦国時代の人たくましいなぁ。




