川崎神社
「御白教解散命令か」
「え?何々?」
「カルト解散命令出されたって、青森県に戻る?」
「いや戻りたくない、母親と確執あるし」
「そうか、元信者が国に訴えてやっと解散命令か、紫苑もその活動参加すればよかったのに」
「そもそも元信者じゃないし」
「けど、儀式とかに強制的にやらされたんだろ?」
「途中で逃げたし、もう、その名前聞きたくない」
「そうか、何か御免」
そういえば明日、スカイブルーのショートカットヘア川崎茜さんが家にくるんだった。本人から取材頼み込むなんて珍しいなぁ。これで会うのは二度目になる。
「初めまして...でもないか川崎茜です。お久しぶりですね」
「えぇ、そうですねぇ。じゃ早速取材に入ります」
「私の神社、龍神を祭っているんですよ」
「龍神、ドラゴンですよね?」
「えぇそうです。...どうしました?」
「今日はやけにカラスとか犬とかよく吠えるなぁって。殺気立ってるというか何かに怯えてるような...」
「たぶん、原因は私でしょう」
「え?どういう事ですか?」
「やっぱり、後で話しますその前に渡したいものが...」
「渡したい物?」
「きっと読者喜びますよ。これ記念にあげます」
そう言って手渡されたのは龍の鱗らしき物だった。私霊能者じゃないのに。物凄く強い力を感じる。それは自分の持ってるお守り以上だった。
「え、ちょっと何してるんですか!?
」
「さっきお話しすると言ったじゃにですか、私はこういう物です」
いきなり上半身裸になったかと思うと背中を私に見せた。ドラマだと大体危ない組織側の人間で立派な絵を入れているんだけど...。しかし目の前に移ったのは魚とは似ても似つかない紛れもない龍の鱗だった。
「...そういう事だったんですね」
「これで分かってもらえました?」
「お忙しい中取材を引き受けて下さり誠にありがとうございました。名前を『Kさん』としたうえで雑誌に載せさせてもらいます」
「取材料は結構です」
「いや、そういう訳には...」
「そういう事です。雑誌楽しみにしてますよ」
慌てて追いかけていったけど煙のように消えていた。そういえば足音すら聞こえなかった。空を見ると黒い雲が覆っていた。天気予報では一日中晴れだったのに....。まさかね...。と思った次の瞬間どしゃ降りが真夏の地面に降り注いだ。急いで洗濯物入れないと!




